平均貯蓄額から県民性が見える?結婚するなら何県の人がいい?

恋愛なら性格や相性が良ければいいと思えるかもしれませんが、結婚となるとそれだけでは......という考えの人もいるのではないでしょうか。お金の使い方は、個々人による違いも大きいですが、取り巻く環境によっても影響されてきます。そこで今回は、貯蓄額などに垣間見えるお金に関する県民性をチェックしてみましょう。

東京、神奈川、千葉、愛知、大阪、京都は収入が高い分、出費も多くなりがち?

都道府県別の賃金水準をみると高い水準を誇るのは東京都を筆頭に神奈川県、大阪府、愛知県、京都府、千葉県です。大都市とその近郊は平均収入が高い傾向があるといえます。

しかしながら、収入が多いからといって、必ずしもゆとりある生活が送れるとは限りません。総務省統計局「平成26年全国消費実態調査」の二人以上世帯のデータでみると、東京都、神奈川県、愛知県、千葉県、大阪府は負債残高が多い傾向があり、その多くを住宅・土地取得のための借入れが占めています。

物価水準をみても東京都や神奈川県などは高く、特に住居・教育・娯楽にかかるお金は人口規模が大きいほど高くなる傾向があることから、大都市とその近郊は収入が多くても出費も多くなりがちだともいえます。

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香川県は生活にかけるお金が少なく貯蓄上手!?

結婚生活において、住宅取得や子どもの教育費や食費などで特にお金のかかる時期があり、そこへ向けてお金を貯めていけるかどうかも気になるところではないでしょうか。賃金水準がそれほど高くなくても貯蓄残高が多くなっている県がいくつかあるので、その要因を探ってみましょう。

同調査によれば、四国の香川県は賃金水準が低めながら貯蓄現在高が多い県だという結果がでています。香川県の特徴として物価水準が低めで生活にかかるお金が少ないことが影響しています。特に消費に占める食料費の割合が全国で一番低いことが特徴的です。

食料費は世帯の人数に応じて増えていきます。夫婦と子ども2人と仮定した収支変化をみると、第1子が中学生になると食料への支出割合が増えていきます。食べ盛りの子がいると食事代がかかるようになります。そのため、子どもの成長に伴って家計にある程度の影響があるのは当然だといえますが、その食料費が少ない香川県は支出が少なくても生活ができる県だということが言えるかもしれません。

北陸はダブルインカム率が高く、お金が貯まりやすい?

また、北陸の福井県と富山県は賃金水準がそこまで高くないものの、貯蓄現在高が上位にあると同調査では集計されました。この2県に共通していえることは全国的にみても共働き率が上位ということです。

2013年の総務省の統計トピックスによれば、25〜44歳の育児をしている女性の有業率が7割弱と全国平均の52%を大きく上回っています。石川県も同程度の共働き率ですが、福井県と富山県は三世代同居率も高くなっていることが貯蓄額を押し上げる要因となっているのでしょう(「平成24年就業構造基本調査の結果」より)。

子育てしながら働き続け、周りもそれを支える環境作りが行われているといえます。女性も働き続けることを求められるようになっている今、それをみんなで支える環境があるというのは家族を持って生活するには大きなポイントとなります。

結婚相手のお金の使い方や価値観も大切に

将来にわたり長く一緒に生活していくとなると、経済面は大きなポイントのひとつになるといえます。長い結婚生活の間にはマイホームの購入や子どもの教育、そして老後資金など、将来に渡って一緒にお金のことを考える必要があります。金銭感覚やお金の使い方をめぐる価値観は、時として離婚の原因にもなります。

しかし、一概に収入が多ければいい、貯蓄が多ければいいというものではありません。どこにお金をかけるのか、そのためにどう行動していくのかという価値観が結婚生活では大切なのです。そのため、収入の多寡だけでなくお金の使い方は結婚を考えるうえで大切な要素になります。

今回、県民性でその傾向をとらえてみましたが、人それぞれ異なることも心に留めて、結婚を考える相手はどうであるかしっかり見極めるようにしてください。

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