ダイエットに成功したことがある人は、計画性という観点でお金を貯めるのが上手な人かもしれません。それはどうしてでしょうか。今回はダイエットと貯蓄の関係、そしてそれを応用したiDeCo（イデコ）の運用の可能性について一緒に考えてみましょう。
ダイエットと貯蓄の共通点「現実を直視」
ダイエットを始める時、まずは自分の現状がどうなのかを確認するでしょう。体重計に乗ったりメジャーで気になる部分を図ったり、人によって確認方法は異なるかもしれませんが、自分の現状を知ることから始まります。
貯蓄も同じことがいえるでしょう。貯蓄を考える時は自分の預貯金の残高を確認し、いくらお金が貯まっているのかを確認するのではないでしょうか。それを見て、収入から見た支出状況を知ることができます。
ダイエットも貯蓄も、上記のようにまずは現実を知ることから始まるのです。
ダイエットと貯蓄の共通点「目標設定」
ダイエットも貯蓄も現状が分かったら、次に決めることは目標ではないでしょうか。いつまでにいくら痩せる、いくら貯めるなど、具体的に考えましょう。
ダイエットなら「半年後までに6キロ必ず痩せよう。そのために毎月１キロずつ体重を落とそう」、貯蓄なら「半年後に大好きなバッグを買うための費用を12万円貯めよう。そのためには1ヵ月2万円の貯蓄が必要」と具体的な数字に落とし込み、より具体的な目標を立てるようにします。
この時、無理なく続けられる目標を考えることが大切です。現実的な目標でない場合は途中で挫折するおそれもあるからです。「少しずつできる」ことが大切なのです。
ダイエットと貯蓄の共通点「記録」
記録をつけるダイエット方法といえば、レコーディングダイエットです。記録をする効果は、想像するより大きいものです。ノートに記録をする人もいれば、スマートフォンのアプリに記録を続ける人もいることでしょう。毎日の食事や体重の変化などを記録し続けることで、その期間の生活状況から今後の生活を見直していくことができるようになるはずです。
貯蓄も同様です。家計簿帳をつける人もいれば、家計簿アプリを活用する人もいるかもしれませんが、いずれの場合も日々の支出をよく確認し、何を控えればいいのか、増やしたほうがいいのかなどのお金の状況をよく見直すことが大切です。記録されたお金の流れを見ると知らないうちに自分のお金のコントロールができているはずなのです。そうやって、目標金額を達成する頃には、毎月1万円を貯めることが苦ではない生活ができるようになっていることでしょう。
iDeCo（イデコ）も実はダイエットや貯蓄と同じ！？
このように考えてみると、ダイエットも貯蓄も現状を見つめ直し、具体的な目標を定め、記録しながらよりよい自分になるために考えて行動する点で考え方は同じだと言えるのではないでしょうか。自分で決めて考えて行動した結果、目標が達成すれば、誰だって嬉しいですし、続けることで結果が出るという自信が生まれるはずです。この考え方はiDeCoにも活用することができます。
iDeCoも最初に資産を預ける金融機関を選びますが、60歳になった時にどのようなリターンを得たいのかを決めてから運用をスタートする方が望ましいといえます。60歳にどれくらいの資産になっていてほしいかイメージし、資産配分を考え、具体的なポートフォリオを決めて実際に運用を開始します。その後、iDeCoの運用状況を定期的にWebや金融機関から届くお知らせを見て確認し、必要であればリバランスや配分変更を行い、60歳時点の目標金額を目指すのです。
途中でどうしても運用がうまくいかなくなり、挫折してしまいそうな時は、どうやったら資産状況が回復するのかを考えて行動してみることで、自分のiDeCoの運用状況を改善することができます。目標金額を上回ったかどうかは実際に60歳になってみないとわかりませんが、ダイエットや貯蓄の考え方の応用、老後のよりよい暮らしのためだと思えば、きっと続けられるはずです。
ダイエットも貯蓄もiDeCoもコツコツと継続することが大事
このように、ダイエットと貯蓄、そしてiDeCoの考え方は似ていることがわかりました。いずれも、一番大切なことは継続することです。最初は考えたり行動したりするのが面倒でも、継続すれば習慣化されます。日常生活に組み込まれてしまえば目標も達成しやすくなるはずです。あなたもコツコツと継続してよりよい暮らしを目指しませんか。
【オススメ記事】
・確定拠出年金で選べる金融・投資商品はどんなものがあるのか
・個人型確定拠出年金 iDeCo(イデコ)の注意点と賢い使い方は？
・私は強気派、夫は弱気派。2人が組むべきiDeCo（イデコ）のポートフォリオは？
・これであなたもマネー女子！いくらiDeCo（イデコ）に積み立てている？
・iDeCo（イデコ）の運用をするのに手数料ってかかるの？