レポート・コラム

<SBIラップ 匠の運用コース 2023年9月の実績>

<SBIラップ 匠の運用コース 2023年9月の実績>

※「合成指数」のシミュレーションにあたって、「運用にかかる費用について手数料及び信託報酬として運用資産額の年額1.46%(税込)を控除して計算」と掲載しておりましたが、2023年10月24日付にて、「合成指数の値は運用にかかる費用等を考慮していません」と修正しております。なお、表示しているグラフや表、本文における数値には変更はございません。

リリース来の実績

「SBIラップ 匠の運用コース(愛称:匠ラップ)」(以下、「匠ラップ」といいます)は、プロフェッショナルの英知を結集し、あらゆる投資環境にアクティブに対応することを目指す資産運用サービスです。2023年7月15日より提供を開始し、2023年7月19日に運用を開始しています(※1)。運用開始日の2023年7月19日から2023年9月29日の期間で、匠ラップの運用実績は-1.67%(※1,3)となり、参考とする合成指数(※2,3)との比較では-0.81%(※4)となりました。 以下の折れ線グラフは「匠ラップ(※1)(赤色線)」「合成指数(※2)(青色線)」の比較グラフで、開始点は2023年7月19日です。
graph 1@2x-20230907-005944
また以下は、直近1ヵ月および匠ラップのリリース来のパフォーマンスです。(※5)
table@2x-20231005-075432

*合成指数の値は運用にかかる費用等を考慮していません。

運用実績は過去のものであり、将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

匠ラップは、オールウェザー戦略の考えを取り入れ、株式60%、債券40%の資産配分を参考としながら、事前想定リスク年率10%程度でリターンの最大化を目指し、資産配分を決定します。本グラフでは、匠ラップの運用戦略に基づく資産配分の決定がどれだけパフォーマンスに寄与しているかを示すために、前述の資産配分の参考値に基づきFOLIOが作成した合成指数(※2)を用いて、パフォーマンスの比較を行っています。

2023年9月の実績、投資配分、寄与度

2023年9月の世界の株式市場は、米国での金融引き締めの長期化の見通しが意識され長期金利が上昇した結果、欧米を中心に下落基調となりました。為替は米国の長期金利上昇を受けて日米の金利差拡大が意識される中で円安・ドル高が加速しました。以下は、そのような環境下における匠ラップのパフォーマンスと組み込まれている各資産の騰落率(円建て)、および匠ラップの投資配分です。(※6)
202309takumigraph02
graph 4@2x-20231005-075432
 2023年9月の匠ラップは、以下のような投資環境を想定し、短中期的なリスクオフ局面を視野に入れつつ極端な投資配分にはせず、匠ラップの運用戦略において参考とする株式60%、債券40%と同程度のリスク水準で運用を行いました。
  • 昨年から始まった欧米各国の金融引き締めは、様子見のフェーズに入ることを想定
  • 一部ではソフトランディング(緩やかな景気減速から安定成長への移行)への期待が高まる動きが見られているものの、政策金利が高位に維持される期間が長引くことで実体経済が大きく減速すると考えており、実体経済の悪化が今後進行することを想定
  • 利下げ局面への転換を考慮することは時期尚早であると考えられるものの、追加利上げの余地が限定的であると考えることから今後徐々に債券市場のボラティリティ(市場変動性)が落ち着きを取り戻していくことを想定
結果としては、比較的多く保有していた「外国債券(国債型)」や「世界株(グロース)」が3%を超える下落となったことなどが影響して、同月のパフォーマンスは-2.70%となりました。(※1,5)以下のグラフは、匠ラップのリターンに対する各資産の寄与度(どの資産がどのくらい匠ラップの騰落に影響を与えているか)です。(※6)
202309takumigraph03

※1 匠ラップの運用実績について

2023年7月19日(サービスリリースした7月15日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの最初の買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、匠ラップに投資していた場合の運用実績です。 投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用が考慮されており、分配金は当該ファンドに再投資したものと仮定しています。)をもとに、「(計算期間終了日基準価額/計算期間開始日基準価額)-1」で計算したものを%表示しています。リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定し、運用手数料を年率0.77%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。(※3)

※2 合成指数の推移について

「合成指数」のシミュレーションにあたっては、匠ラップが参考とする資産配分である株式60%、債券40%の割合でMSCIワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)とFTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジあり・円換算ベース)を合成して計算しています。投資対象ファンドの基準価額に市場価格が反映されるタイミングを考慮し、合成指数の計算期間開始日および終了日を前倒して表示しています。(※3)

※3 運用実績および合成指数のシミュレーションについて

本文およびグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。分配金やリバランス時の譲渡益にかかる税金は考慮していません。

※4 表示期間における、匠ラップの運用実績と合成指数のシミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。

※5 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前の資産の評価額と2023年9月29日における評価額を元に計算しています。匠ラップリリース来のパフォーマンスは、2023年7月19日の資産評価額と2023年9月29日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

※6 騰落率グラフは2023年8月31日の基準価額を0として、2023年9月29日における各投資対象ファンドおよび、匠ラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(9月29日時点の基準価額/8月31日時点の基準価額)-1」で行い%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、匠ラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、匠ラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。各投資対象ファンド毎に約定に要する日数が異なる点や計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあり)。匠ラップのリターンの算出方法については、※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。

2023年9月のマーケットを振り返る

ここで2023年9月のマーケットを振り返ります。

 【米国市場概況】

table us@2x
米国株式の指標であるS&P500は、上旬から中旬にかけて、金融引き締めの長期化に対する警戒感が和らぎ小幅に上昇する局面があった一方で、原油高によるインフレ長期化懸念や金利上昇が嫌気され小さく下落する局面があるなど、一進一退の動きでした。 しかし下旬に入ると、FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を受けて金融引き締めが長期化するとの見方が改めて広がったことに加え、新年度予算案がまとまらず政府機関の一部閉鎖リスクが意識されるなどして下落、最終的に前月比-4.87%で9月を終えました。

【先進国市場概況】

table dc@2x
日本株式市場の指標であるTOPIXは上旬、米国やアジアの株式の堅調さが好感され上昇基調で始まるも、米中の関係悪化が嫌気されるなどで下落しました。中旬には米国市場の一時的な反発などの影響を受けて上昇する場面もありましたが、下旬には米国の金融引き締め長期化観測やアジア株安、日米の長期金利上昇などから下落して、最終的に前月比-0.36%で終えました。欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬、中国の景況感指数の悪化が重石となる一方、金利上昇の警戒感が和らぐなどで一進一退の動きとなりました。中旬には中国市場の上昇やECB(欧州中央銀行)の利上げ打ち止め期待が好感され上昇する場面があるも、下旬には米国の金融引き締め長期化懸念などから下落基調となり、最終的に前月比で-1.73%となりました。

【新興国市場概況】

table ec@2x
中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬、当局の政策期待から上昇する場面もありましたが、国内経済や米中対立への不安などから下落しました。中旬には再び景気対策への期待が高まり上昇する場面があるも一進一退の動きとなり、下旬に入っても景気刺激対策への期待は続きましたが根強い景気の先行き懸念などが重石となり、最終的に前月比で-0.30%となりました。インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬、経済指標の改善やアジア市場の堅調さ、当局の景気対策などが好感されて上昇基調となりました。中旬に入ってもしばらくは上昇が続いていましたが、その後、軟調な欧州市場などの影響で下落に転じました。下旬は、米長期金利の上昇などが嫌気されて下落した後に一進一退の推移となり、最終的に前月比で+1.53%となりました。

【為替・その他】

table ex@2x
ドル・円為替相場は、FOMCにおいて2024年の政策金利の見通しが引き上げられたことにより米長期金利が大きく上昇した結果、日米金利差の拡大および日米の金融政策に対する方針の違いなどが意識され、2022年10月以来となる149円台まで円安・ドル高が進行しました。米国10年債利回りは、上旬から中旬にかけて堅調な経済指標や原油高によるインフレ長期化懸念などを受けて上昇基調でしたが、FRB(米連邦準備制度理事会)による政策金利見通しから高水準な政策金利が続くと観測されたことで上昇が加速し、月末には、16年ぶりの高さを記録する局面がありました。

各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。

運用会社FOLIOからのメッセージ

匠ラップでは、資産配分の巧拙だけでなく、野村アセットマネジメントの数多くの運用戦略の中から厳選したアクティブファンドを投資対象とすることで、組入れファンドでも積極的にリターンを追求しています。そのような匠ラップが活用している運用戦略やその他の特徴、またおすすめの利用方法等について詳しく解説したコラムを順次公開しています。今後も定期的にリリースを予定していますので、ぜひご覧ください。  最新の投資配分の確認方法最新の投資配分が気になる方は、匠ラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちらスマートフォンでの利用方法SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでも匠ラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。

■本資料について

・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、匠ラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。

・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆または保証するものではありません。

・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。

■株式会社SBI証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人日本STO協会、日本商品先物取引協会

■株式会社FOLIO

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号

加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会