新NISAで買われたファンド TOP10! 人気と実力を兼ね備えるファンドをご紹介!

新NISAで買われたファンド TOP10! 人気と実力を兼ね備えるファンドをご紹介!

投資情報部 川上雅人

2024/04/15

新NISAで買われたファンドTOP10は?

新NISAが始まってから3ヵ月が経過しました。2024年1月から3月までの国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託(ETF)を除く)の資金流入額は3兆9,000億円超となり(QUICK集計)、2023年と比較して2024年1-3月の月間資金流入額は高水準となっています。資金流入が高水準となった最大の要因は非課税枠が拡大した新NISAによるものといえます。

そこで今回は、ファンド別の資金流入額(買付金額-売却金額)に着目し、新NISAで買われたと考えられるファンドをチェックします。

図表1が業界全体の3ヵ月間の資金流入額上位20ファンドです。19位のSBI 日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)(愛称:SBI日本シリーズ-日本高配当株式(分配))以外は全て外国株式ファンドとなりました。

3位と4位のファンドは、毎月分配型ファンドのため新NISAの対象となっていません。残りの18ファンドが新NISA口座を活用して多くの人が購入されたファンドであると推定されます。

この18本のうち3本はSBI証券でが取り扱いがないため、これらのファンドを除外し、新NISAで買われたTOP10は図表2となります。図表2の10ファンドでは5年実績のあるファンドは7本です。資金流入上位2本のインデックスファンドは資金流入額が目立ちましたが、3位の野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)と5位のiFreeNEXT FANG+インデックスeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の1年・3年・5年のリターンを大きく上回りました。4位のアライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース (為替ヘッジなし)、8位のHSBC インド・インフラ株式オープン、10位のグローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)についてもS&P500インデックスファンドとの5年リターンで上回るまたは同等とパフォーマンスとなっており、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の5年リターンを大きく上回っています。

これらの5ファンドは、人気と実力を兼ね備えるファンドとして注目します。それぞれのファンドについてコメントします。

図表1 業界全体のファンド別 資金流入額ランキング (2024年1月~3月累計)

  • ※ウエルスアドバイザーのデータをもとにSBI証券作成
  • ※ファンドラップ専用ファンドは除く

図表2 新NISAで買われたファンドTOP10

順位 ファンド名 特徴
(投資対象)
1年
リターン
3年
リターン
(年率)
5年
リターン
(年率)
1年
標準偏差
(年率)
備考
1 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 日本を含む全世界株式インデックスファンド 41.10% 18.87% 18.23% 11.86  
2 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) S&P500インデックスファンド 49.00% 23.55% 22.19% 13.03  
3 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) 世界各国の半導体関連企業の株式 106.94% 40.92% 42.55% 35.51 SBIセレクト
4 アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース (為替ヘッジなし) 成長の可能性が高いと判断される米国株式 56.03% 22.82% 23.28% 14.07 SBIセレクト
5 iFreeNEXT FANG+インデックス NYSE FANG+指数の動きに連動した投資成果をめざす 86.91% 28.14% 38.14% 26.33  
6 <購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド NASDAQ100インデックスファンド 60.55% - - 16.86  
7 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド S&P500インデックスファンド 48.59% 23.35% - 12.97  
8 HSBC インド・インフラ株式オープン インドのインフラ関連株式 75.97% 34.82% 23.02% 11.35 SBIセレクト
9 フィデリティ・世界割安成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)(愛称:テンバガー・ハンター)※ 企業の長期的な成長力と株価の割安度に着目し、世界(含む日本)の企業の株式に投資 39.09% 18.68% - 11.70  
10 グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型) 世界各国のロボティクス関連企業の株式 45.52% 18.43% 22.18% 19.52 SBIセレクト
  • ※新NISA対象でSBI証券取り扱いの3ヵ月間(2024年1-3月)資金流入上位ファンド10を表示(2024年3月末基準)
  • ※9位のファンドはネット取引での購入は不可
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

人気と実力を兼ね備えるファンドの特徴は?

野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)は、世界各国の半導体関連企業の株式に投資するファンドで、1年・3年・5年・10年のリターンにおいて公募株式投資信託全体の中でもトップクラスの実績です。組入上位銘柄はエヌビディア、ブロードコム、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング、インテル、クアルコムなどとなっており組入銘柄数は24銘柄です(※)。値動きの振れ幅を示す標準偏差が大きいため、個別株投資を経験している人向けのファンドといえ、積立投資による時間分散投資が有効です。SBI証券が厳選した長期投資×好実績ファンドであるSBIセレクトのファンドです(ファンド特集ページはこちらをご覧ください)。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 Bコース (為替ヘッジなし)は、成長の可能性が高いと判断される米国株式に投資し、高い利益成長もしくは持続的な利益成長の可能性が高いと判断される企業を発掘しているファンドです。組入上位銘柄はマイクロソフト、エヌビディア、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズ、VISAなどとなっており、組入銘柄数は52銘柄です(※)。米国成長株に投資しているファンドですが、NASDAQ100インデックスファンドよりも値動きの振れ幅が小さくなっているのが特徴といえます。こちらもSBIセレクトのファンドです。

iFreeNEXT FANG+インデックスは、米国IT企業10銘柄で構成されるNYSE FANG+指数(配当込み、円ベース)の動きに連動した投資成果をめざすファンドです。組入銘柄はエヌビディア、メタ・プラットフォームズ、ネットフリックス、ブロードコム、スノーフレイク、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、アルファベット、アップル、テスラとなっています(※)。値動きの振れ幅が大きいため、個別株投資を経験している人向けのファンドといえ、つみたて投資枠でも買えるファンドです。ファンドの特集ページはこちらをご参照ください。

HSBC インド・インフラ株式オープンは、インドのモディ政権による大型インフラ投資による恩恵を受けることが期待されるインフラ関連株式に投資しているファンドで、インド株式ファンドの中で1年・3年・5年リターンでトップクラスのファンドです。SBIセレクトのファンドで、ファンドの紹介動画はこちら(※SBI証券公式YouTubeチャンネルに遷移します)をご覧ください。

グローバル・ロボティクス株式ファンド(年2回決算型)は世界の労働人口が減少を続けている中で、それを補う「自動化」で恩恵を受けることが期待されるロボティクス関連企業の株式に投資しているファンドです。組入上位銘柄はインテュ―イティブ・サージカル、エヌビディア、キーエンス、ディスコ、マイクロソフト、東京エレクトロンなどとなっており、組入銘柄数は57銘柄です(※)。日本を含む世界の株式に投資していますが、日本の比率が27%と高いのが特徴といえます。SBIセレクトのファンドで、ファンドの特集ページはこちらをご参照ください。

人気と実力を兼ね備える上記ファンド5本と人気のインデックスファンド2本のパフォーマンスを比較したものが図表3となります。 

新NISAの成長投資枠を使って人気と実力を兼ね備えるファンドにも注目し、ファンドの特徴やリスクをおさえた上で分散投資することが、長期的なパフォーマンスの向上に寄与すると考えます。

(※)個別銘柄の取引を推奨するものではありません。組入銘柄の情報は2024年2月末基準。

図表3 人気と実力を兼ね備えるファンド パフォーマンス比較 (2018年10月~2024年3月 月末値 2018年10月=100)

  • ※QUICKデータをもとにSBI証券作成(ファンド名は略称)
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません

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