NISAってなに?仕組みとメリットを理解しよう
新年度を迎え、1ヵ月が経過しようとしています。皆さまいかがお過ごしですか?
この春から社会人として新たなスタートを切った方の中には、これまでとは異なるお金との向き合い方を意識し始めた方や、そろそろ投資を始めてみようかなと考えていらっしゃる方もいるかもしれません。
今回は、そんな方に向けてNISA(「ニーサ」と読みます)について簡単にわかりやすく解説させていただきます!
今回の記事を通して、「NISAを始めてみようかな?」と思っていただけたら嬉しいです。
少額投資非課税制度のことをNISAと呼びます。
少し難しそうな名前ですが、ポイントはとてもシンプルです。
NISAを一言で表すと、「投資した金融商品から得られる利益には税金がかからない制度」ということができます。
※損失もなかったことになるため、NISA口座以外での取引の利益からNISAでの損失分を引いて税金を安くすることはできません。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をすると、これらで得られる売却益や配当金などに対して約20%の税金がかかります。
たとえば、投資によって10万円の利益が出た場合、約2万円の税金がかかってしまいます。
一方、NISA口座で投資をすると、この税金がかからず、利益の10万円をまるまる受け取ることができます(図表1)。
NISA口座で投資をすると、増えた分は全額受け取れるイメージです。
NISAという「商品」があるわけではありません。
株式や投資信託といった金融商品をNISA口座という特別な口座の中で運用するイメージです。
しかし、お得なNISAにも注意点があります。
①NISA口座は1人1口座しか開けない
複数の金融機関でNISA口座を同時に持つことはできません。
NISA口座を開設する金融機関の変更は1年に1回だけ行うことができます。
変更前に購入した分は変更前の金融機関に残る、つまり残高の引っ越しはできないので注意が必要です。
②NISAを使って投資できる上限の金額が決まっている
一生のうちに利用できる非課税枠は1,800万円となっており、1,800万円の枠内で買った資産で得られた売却益や配当には税金はかかりません。
たとえば、1,800万円を投資したとして資産が3,000万円に増えたとしても、増えた1,200万円も含め税金はかからないということです。
この、一生のうちに利用できる1,800万円の枠は再利用することができます。商品を売った場合には、翌年以降に売却した商品の取得金額の分だけ投資枠が復活します。
※NISA口座で上場株式等の配当金を非課税で受け取るためには、配当金の受領方法を「株式数比例配分方式」に事前にご登録いただく必要があります。
図表1 NISAとは?かんたん解説
2つのNISA枠の違い あなたはどっちから始める?
NISA制度には、実は2つの枠があります。
「つみたて投資枠」と「成長投資枠」です。
この2つの枠は併用することができますが、役割が異なるため、まずは違いをおさえておきましょう!(図表2)
それぞれの特徴を簡単にみていきます。
■つみたて投資枠
・対象商品は投資信託のみ
(※金融庁が定めた一定の基準を満たすもの限定。制度上ではETFも対象商品になりますが、SBI証券では現在、つみたて投資枠のETFの取扱いはございません。)
つみたて投資枠の対象となっている投資信託は、相対的にリスクが低めで、投資信託を持っているだけでかかるコスト(信託報酬)も低めに設定されている傾向にあります。
信託報酬などの投資信託のコストに関して解説したレポートはこちら!
・買い方は積立投資のみ
定期的に一定の金額でコツコツ買い増していく投資手法をとることになります。
このコツコツ投資の代表的な方法は、ドル・コスト平均法と呼ばれています。
【マユコの投資レシピ】にて、ドル・コスト平均法についても解説しています。詳しくはこちらからご覧ください!
■成長投資枠
・対象商品は「上場株式や投資信託」など幅広い金融商品
・買い方は積立投資でも一括投資でもOK
このように、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」では「できること」が大きく異なります。
また、投資できる上限金額にも違いがあります。
■つみたて投資枠:年間120万円まで
■成長投資枠:年間240万円まで
NISAを使って買える最大金額、つまり一生のうちに使える、税金がかからない"買付金額"の上限は1,800万円ですが、そのうち成長投資枠で使えるのは最大1,200万円までとなっています。
ここまで特徴をみてきました。
それぞれの枠には向いている人の特徴があります。自分がどちらに当てはまるかを考えてみてくださいね。
■つみたて投資枠がおすすめの人
・投資初心者で、銘柄選びに自信がない
・少額からコツコツ投資したい
■成長投資枠がおすすめの人
・個別株など自分で銘柄を選んで投資したい
・個別株やETFに投資したい
・株主優待目的で投資したい
・投資先や配分を自分で細かく考えたい
ここまでみてきたように、どちらの枠も目的に応じて使い分けることができますが、
一般的に初心者の方は「つみたて投資枠」でスタートするケースが多いようです。
つみたて投資枠は、コツコツ投資を続けることでリスクを抑えながら長期的な資産形成を目指すことができます。
できるだけ早く始めて、長く続けることがポイントです。
なぜなら、投資は「時間をかけるほど結果が出やすい」からです。
早く始めるほど、時間を味方につけた資産運用ができます。
実際にどれくらい増えるのかは、積立シミュレーションで簡単に確認することもできます。
積立していると将来いくらになるか計算できる積立シミュレーションはこちら
投資に慣れてきたら、成長投資枠を組み合わせていくことも検討してみてくださいね。
図表2 つみたて投資枠と成長投資枠の違い
図表3 マユコの投資レシピ 【NISAで投資を始めよう】
NISAをはじめる4ステップ
ここまでNISAとはどんな制度なのかを簡単に説明させていただきましたが、いかがでしょうか。
今日の記事を通して、NISAに興味をもっていただけたらうれしいです。
最後に、NISAを実際に利用するまでの4ステップを簡単にまとめます。
物事は「やってみようかな」と思ったタイミングが始めどきです!ぜひ参考にしてくださいね。
①NISA口座を開設する
NISA口座の開設は2つの方法があります。オンラインでの開設は、郵送での手続きよりもスピーディーに開設できるため、NISAを早く始めたい方におすすめです。
NISA口座開設に関する詳しい情報はこちら
②投資資金の準備をする
NISAのお取引を行うためには、SBI証券の証券総合口座へのご入金が必要です。
入金方法のご確認はこちら
③商品を選ぶ
さきほどもご紹介したように、NISAで買える商品は決められています。
NISA対象の商品かどうかは個別の商品ページにてご確認いただけます。
図表4・5にて確認箇所がわかるようにマークをつけましたので、こちらをご参照ください。
※個別株では、当社の売買代金上位ランキング(東証プライム)1位(2026/4/16 12:00時点)のキオクシアホールディングス(285A)を例に、投資信託では、週間積立設定金額ランキング1位(2026/4/16 12:00時点)の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を例に取り上げています。
ここで、「最初にどんな商品を選べばいいの?」と迷う方も多いかもしれません。
NISAでは「オルカン」や「S&P500」といった商品から始める方も多くいらっしゃいます。
「よく名前は聞くけど違いがわからない…」という方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
今さら聞けない!オルカン・S&P500とは?前編はこちら/後編はこちら
※S&P500:アメリカ経済を代表する約500社の株価指数。本稿ではS&P500に連動する投資成果をめざす投資信託の総称をS&P500と記載する。
※オルカン:オール・カントリーの略でeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の愛称。ここでは世界の株式に投資をする投資信託の総称をオルカンと記載する。
④注文・積立設定する
注文画面でNISA(つみたて投資枠/成長投資枠)にチェックが入っているかを確認して注文、積立設定を完了しましょう。
ここまでのステップを見て、「少しハードルが高そう…」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、最初は難しく感じる部分があっても、一度仕組みを理解して積立設定まで行えば、その後は続けやすくなります。
無理のない範囲でコツコツと続けていくことが大切です。
積立設定をすることで、毎週や毎月自動で引き落としをすることもできます。
NISAは、できるだけはやく始めて、長く続けることがポイントです。
始めるタイミングが早いほど、その分長く運用することができ、時間を活かした資産形成が期待できます。
まずは月1,000円や1万円など、無理のない金額から、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
今回の記事が、皆さまが投資を始めるきっかけになれば嬉しいです。
今回もお読みいただきありがとうございました。
また来月お会いしましょう👋🏻
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