ストラテジー2022年予想

2022年の投資戦略はリターンリバーサル。2021年の逆の展開を予想する。2021年は結果的にバリュー株もグロース株も上昇した。ただ、バリュー株は業績面、グロース株はバリュエーションに不安を抱える。2022年は消去法的に、食料品株などのディフェンシブ株が選好されるのではないか。新型コロナウイルス感染症の終息はまだ見通せないものの、中央銀行は金融正常化に舵を切ってきた。財政再建ムードも高まってくるだろう。コロナ後のマクロ経済運営は必ずしも投資家フレンドリーではない。物価高にも歯止めが掛かるだろうが、それは景気減速の裏返しでもある。岸田首相は、コーポレートガバナンス改革に踏み出す可能性がある。「企業の目的は利益の最大化である」とされてきたが、この見直しが焦点になろう。外国人投資家には評判の悪い改革になろうが、日本企業及び経済にとってはポジティブである。株主資本コストの低下は脱デフレに向けての重要な一歩だ。

北野 一
SBI証券 金融調査部長(チーフストラテジスト)

1982年に三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。債券ディーラー、為替アナリストを経て、金融ビックバン後、東京三菱証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)で株式ストラテジスト。2006年からJPモルガン証券、2013年からはバークレイズ証券にて日本株ストラテジーを担当。2016年からは、みずほ証券でエクイティ調査部長。2019年7月にSBI証券入社。日本株ストラテジストとして再スタート。

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