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野村アセットマネジメント株式会社
運用部 株式グループ シニア・インベストメント・オフィサー
中山 貴裕 氏

テーマ担当制で世界の成長株式を厳選、
「野村未来トレンド発見ファンド」の先見力とは

 野村アセットマネジメントが設定・運用する「野村未来トレンド発見ファンドBコース(為替ヘッジなし)(愛称:先見の明)」の運用について、運用部 株式グループのシニア・インベストメント・オフィサー(グローバル株式)の中山貴裕氏に聞いた。

「先見の明」の特徴は?

 世界中の株式市場を対象に、成長企業を探して投資するファンドですが、成長株を探すにあたって「テーマ」アプローチをとっていることが大きな特徴です。

 日本から投資可能なグローバル企業は8万~9万社程度あります。どんな運用会社でも全てを調べて、その中から優れた企業を選び出すというのは現実的ではありません。グローバル株式は大海原に釣り糸を垂らす一本釣りに例えられます。少しでも魚が集まっていそうなところを特定したい。その魚群探知機のような役割を「テーマ」に求めました。例えば、「フィンテック」、「AI(人工知能)」という成長が期待されるテーマに関連する企業は、平均的な企業よりも、より高い成長が期待できると考えられます。

 そして、このテーマを10本程度は置くようにしています。成長企業を探す場合は、そのテーマを代表するグローバルなプラットフォーマーから始めます。例えば、クラウド事業におけるマイクロソフトやアマゾンのような企業です。同じ領域の中で、競合会社や関連会社、製造業であればサプライヤーなど、芋掘りで蔓をたどっていくように、テーマに関連する企業をどんどん掘り進めて調査を続けていきます。

 グローバルな運用会社の多くは「国担当制」か「業種担当制」で株式運用チームが構成されています。私どもは「テーマ担当制」ですので、テーマが違っても同じ銘柄を調査することがあります。例えば、アマゾンは、「eコマース」でも、「クラウド」でもトップに出てきます。これを「業種担当制」にすると、ITセクターを担当するアナリストが「アマゾンは商品を販売しているから私の担当じゃない」というようなことが起こるのですが、「テーマ担当制」ですと「eコマース」でも「クラウド」でも調査して、それぞれの調査結果を銘柄選定会議に持ち寄ることになります。その方が、企業を立体的に理解・比較できると思っています。

 また、このテーマは可変です。特に、ITテクノロジーは、1年~2年で、どんどん新しいテーマが現れます。このファンドをパイロットファンドとして当社の自己資金で設定した2013年当時、今まさにホットになりつつある「メタバース」というキーワードはありませんでした。今までにないものが次々生まれてくるのが成長産業、成長投資の領域ですので、新しい成長領域を取り込み続ける仕組みにしてあります。このファンドは、その時々の成長が期待できる旬なテーマに常時入れ替えを行っていくことから、お客様にとって長期投資に資するファンドになっていると考えています。

この点だけは他社に負けない点とは?

 やはり、このファンドのために1から作った運用チームがユニークです。このチームには、比較的女性が多く、また、若い人たちがかなり多くいます。メンバーの中でベテランと言えるのは、主担当の私と副担当の齋藤くらいです。

 運用キャリアが20年、30年という大ベテランが運用していると安心感はあるのですが、世の中がこう変わっていくと、新しいものに一番敏感に反応できるのは若い人たちです。例えば、「メタバース」について運用チームで理解を深めるために実際に使ってみようという話になった時、私はさっそくアマゾンでVRゴーグルを購入したのですが、メンバーの若い4人は、1週間レンタルしてきました。若い人たちの間ではシェアリング・エコノミーが当たり前になっています。サブスクリプション(定額料金支払い)でブランドバッグを一定期間レンタルするとか、カーシェアやシェアバイクなど、どんどん新しいサービスが登場していますが、利用しているのは主に若い世代です。

 「メタバース」にMeta Platforms社(旧社名:Facebook)は年間1兆円以上を投資します。これは、トヨタ自動車の研究開発費と同じくらいの規模です。非常に大きな成長が期待される分野だと思います。このメタバースで展開されるサービスが世の中に受け入れられ大きな成長を遂げるとしたら、まずそのサービスを面白がって利用するのは若い世代だと思います。

 また、副担当の齋藤は、グローバル株だけを25年ぐらい運用しているベテランですが、長く好配当株戦略を担当していました。私は、日本株式からグローバル株式に移ったのですが、ずっとグロース(成長)戦略を担当してきました。このファンドを一緒に担当してアマゾンを2人で検討した時に、齋藤は今まで投資対象としていなかった無配の成長企業を調査し投資できることが面白くて仕方がないと言っていました。自分が知らないことを知っている人、運用者としてのキャリアやバックグラウンドが異なる人が一緒になって意見を出し合うことが、成長株の運用では意味があると実感しています。

 日本の運用会社で、日本人が運用しているグローバル株式ファンドですので、運用コストは相対的に抑えることができます。実際に投資判断をしている人間が直接、運用状況を説明もできます。そのようなことも、強みにしていきたいと思っています。

運用を通じて、何を実現したいと考えていますか?

 日本人は、日本で仕事をして日本円で給与をもらって、ほとんどの資産を日本円で保有しています。だからこそ、外国株式に一定の投資をするメリットや意味があると思っています。また、日本株式では獲得できないような成長が外国株式の領域にはあります。例えば、メタバースを例にとると、グローバル株式であればメタバースの関連銘柄だけで1つのファンドが作れるのですが、これを日本株式でやろうと思っても、今はファンドにできるほど多くの企業が日本では存在していません。

 さらに付け加えると、この国はこれから人口が減っていく過程に入っていますので、人口が増えている国とは成長の仕方が違います。決して、日本を否定するわけでも日本が嫌いなわけでもないのですが、日本に住んで、日本で所得を得て、日本円で運用しているからこそ、一定程度はグローバル株式を使って、日本では獲得できない成長を取り入れていただきたいと心から思っています。

 私達は、グローバルトップの運用会社と比べても引けを取らないような高い品質のグローバル株式ファンドを提供し、長期の資産形成において日本では獲得できないような海外の高成長を享受することで、日本のお客さまの資産形成に貢献したいと思っています。

野村未来トレンド発見ファンド
Bコース(為替ヘッジなし)
愛称:先見の明

野村アセットマネジメント株式会社
カテゴリ:全世界株式

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