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バフェット氏が築いた
株式投資の王道を、
日本の投資家の皆様へ

スパークス・アセット・マネジメント株式会社
運用調査本部 ファンド・マネージャー
武田 政和 氏

米国株に負けない運用成績の日本株投信「厳選投資」、
運用担当者に聞く7つの視点と3つの違い

 スパークス・アセット・マネジメントが設定・運用する「スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)」の運用について、担当ファンド・マネージャーの武田政和氏に聞いた。

ファンドの特徴は?

 一言で言うと、魅力的なビジネスと卓越した経営陣を併せ持つ企業を安く買うという投資戦略です。これを愚直に徹底しているという意味でシンプルな運用戦略だと思います。

 魅力的なビジネスとは、資本収益性が高く、持続的に平均を上回る利益成長率を持ち、そして、潤沢なキャッシュフローを生むビジネスです。こういったビジネスを、強い会社と呼んでいます。株主としてできるだけ長く保有していたいと思えるようなビジネスに着目して、そのビジネスが本来持っている本源的価値を株価が下回っている時に投資します。結果的に、長く所有することで、長期的に資産の拡大を目指すというという戦略になります。20銘柄程度に厳選して投資しています。

 本源的価値とは、そのビジネスが将来にわたって生み出すであろうキャッシュフローの総合計を現在価値に戻したものというふうに専門的には定義されます。不動産とか債券と同じ考え方です。

 そういう会社を発掘するために7つの投資基準を持っています。「ビジネスモデルがシンプルで理解しやすい」、「本質的に安全なビジネス」、「有利子負債が少ない強固なバランスシート」、「高い参入障壁に守られたビジネス」、「持続可能な高ROEとそれに見合う利益成長」、「景気動向に左右されず潤沢なキャッシュフローを生み出している」、「資本コストを理解し、最適資本配分ができる卓越した経営陣」です。

7つの基準のうち、最初の3つが、ダウンサイドリスクを抑えるような視点です。自分たちに理解できるビジネスかということを押さえて、天変地異が起きようともつぶれない安全なビジネスか、財務内容がしっかりしているかという、事業リスクを評価します。そこから銘柄を選んでいることで、相対的にリスクが低いポートフォリオになっていると思います。また、組み入れているビジネスが極めて分散されたポートフォリオになっていることによってもポートフォリオのリスクは低く抑えられています。事業内容だけではなく、地理的な分散も意識しています。

 その上で、参入障壁があるか、利益率は高いかなど、キャッシュを生み出すビジネスなのかを確認し、最後に経営陣が株主の視点に立った長期的な経営ができているかという点をチェックしています。

 私は、香港を主な拠点として活動しています。2004年頃から日本株式の運用担当をしていますが、その頃からずっと思っているのは、日本という国は残念ながら構造的にいろいろな問題を抱えているということです。人口減少とか高齢化などです。投資基準に合ったような銘柄を探すと、国内市場を対象とした会社では見つからず、グローバルで活躍する企業が自ずと投資対象になってきます。個別企業を見ていくと、世界的にも非常に競争力のある会社がたくさんあるわけです。そういう会社を調査していくため、また、2011年にアジアの調査も強化したいという考えもあって拠点を移しました。

 香港から運用するようになって、国内にいると嫌でも入ってきた「ノイズ」が少なくなり、本当に重要な情報である「シグナル」が見分けやすくなったように感じています。

このファンドが他のファンドに負けない点は?

 1つは、忍耐力を持っていることだと思います。株式市場は長期的には業績に株価が素直に反映し、その意味において効率的と言われますけども、短期的には株価は予想できない動きをします。その「長期的には」という期間が普通の人が許容できるような時間軸を超えている場合があります。その時間に耐えるのは、「言うは易く行うは難し」ということになります。私たちは、自分たちが保有する企業が、短期的には市場の評価が間違って株価が下がっていても、自分たちの判断が正しいと思えば、株価の下落が続くと予想されても、そこは我慢し続けます。こういった姿勢が、他の運用会社と比べて異なっています。主にメンタルな側面といえます。

 2点目は、緻密な企業の調査と深い洞察力でもって、本当の意味で魅力的なビジネスを発掘できるところだと思っています。いろいろなビジネスモデルについて勉強してきていますので、単に今、高い市場シェアを持っているから魅力的だと結論付けるのではなく、何で利益がしっかり出ているのかという点について理解するようにしています。あるいは、足元の業績は厳しかったとしても継続的に明るい点もある会社であれば、勇気を出して買っていくこともします。その投資判断には深い洞察力が必要です。

 そして、3点目は、私どもは自分たちの熟知している分野をしっかりと理解し、自分たちがわからない、理解できないところには投資しないと明確にしていることです。これは品質の問題だと思っています。株式市場では、特定のテーマがもてはやされる場面があるわけですが、そういった誘惑に負けずに、自分たちが理解できないと思えば、投資は行わないと決めて、それを実行しています。

運用を通じて何をなしとげたいのでしょう?

 創業の理念に、「世界で最も信頼、尊敬されるインベストメント・カンパニーを目指す」としています。この想いを実現することをめざしています。また、この運用戦略においては、魅力的なビジネスに投資をし、そのような株式を保有し続けることによって、より豊かな社会に貢献していきたいと考えています。

 スパークスの様な運用会社への期待、そして責任も年々高まっていると強く感じています。その観点から、ESG(環境・社会・ガバナンス)も調査の重要な項目となっています。魅力的なビジネスを発掘することを出発点にし、これから長期的に投資を続けたいという会社を選びますので、ガバナンスに関しても、過去に大きな過失のなかった会社が中心になります。そして、そのような会社は社会的なリスクも最小限に抑えることができると思っています。従って、結果的にはESGに配慮したポートフォリオができていて第三者機関の評価でも一般の株式ファンドと比べても、ESG観点から評価も高いことになっています。

スパークス・新・国際優良日本株ファンド
愛称:厳選投資

スパークス・アセット・マネジメント株式会社
カテゴリ:国内株式

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