資産配分を見れば性格が分かる!?性格別iDeCo(イデコ)のポートフォリオ

とうとう加入者数が100万人を突破した個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)。今後も、認知度が増せば増すほど、加入者数も増えていく可能性が高いのではないでしょうか。しかし、iDeCoは自分で投資先を選定し、運用をしなくてはならないため、どうしたら良いのだろうと迷う人もいるかもしれません。そこで今回は、性格別に見たiDeCoの資産配分について一緒に考えてみましょう。

iDeCo(イデコ)のおさらい

まず、iDeCoについて確認しましょう。iDeCoとは老後に向けた資産形成の手段のひとつです。2017年に制度が改正され、原則60歳未満の現役世代の人がiDeCoに加入できるようになりました。iDeCoのメリットは投資優遇制度であり、非課税の恩恵が大きいことでしょう。

例えば、投資信託を購入して利益がでると通常20.315%分の税金が引かれますが、iDeCoで運用するときは売却益や分配益といった運用益が非課税になります。

次に、掛金が全額所得控除の対象になる点もメリットです。会社員であれば、年末調整で還付されますし、その他の職業の方も確定申告をすれば控除を受けられます。そして、受け取り時には退職所得控除、もしくは公的年金等控除のいずれかの控除(もしくは併用)が受けられる点も忘れられがちですが、大きなメリットの一つです。

一方で、iDeCoには留意点があります。iDeCoの掛金は毎月最低5,000円と決まっていますが、職業によって掛金上限額が決まっています。また、加入時にも諸経費がかかりますが、運用中にも口座管理手数料が一定額徴収されます。そのうえ、一度掛金を拠出すると原則60歳まで引き出すことができない点にも注意が必要です。

性格で変わる?iDeCo(イデコ)の資産配分

それでは、iDeCoの資産配分について4パターンをみてみましょう。下記はAさん、Bさん、Cさん、Dさんのそれぞれのポートフォリオ(資産配分)です。

● 慎重派で保守的なAさん
・ 定期預金50%
・ 保険50%
Aさんのポートフォリオは元本確保型の定期預金と保険のみです。「運用を始めてみたものの、変動リスクを大きく取るのはこわい」というAさん。「ただ、定期預金と保険ではどのような違いがあるのかを見てみたかった」といいます。元本割れがこわいと感じる慎重派ならAさんのポートフォリオを真似してもよいかもしれません。

● 攻守のバランスが取れるBさん
・ 定期預金25%
・ 保険25%
・ 国内株式25%
・ 海外株式25%
次に見てみたいのはBさんです。Bさんは元本確保型と元本変動型のそれぞれの資産割合を50%に分けています。「リスクを取りたいと思うものの、株価が大きく下がった時に資産を守れるようにしておきたい。だから全部を変動商品にはしていません」といいます。元本確保型と元本変動型をうまく活用して、資産運用をしているバランスの良いタイプといえるかもしれません。

● 積極的でチャレンジャーなCさん
・ 国内債券25%
・ 海外債券25%
・ 国内株式25%
・ 海外株式25%
Cさんはすべて元本変動型の商品で運用しています。「他に預貯金をしているので、iDeCoではなるべく増やすことを検討したいと思っています。ただし、株式ばかりだとリスクが高いと思ったので、国内外の株式と債券を25%ずつにしました。少し投資に慣れたら資産の組み換え(リバランス)をして、もっと運用を上手にしたいと思っています」とのこと。iDeCoの運用だけを見ると、チャレンジャーな側面があることがうかがえます。

● 面倒くさがりなDさん
・ ターゲットイヤー型ファンド100%
そして最後にDさんです。Dさんは、ターゲットイヤー型ファンド(目標とする年を決めた上でリスクをとった運用からスタートし、徐々にリスクを取る割合を下げながら、その年が来たら完全に安定的な運用に切り替える投資信託)に100%投資をしています。話を聞くと「iDeCoでは自分で資産運用をしないといけないのはわかっています。ただ、資産配分を考えたりするのは面倒くさいし、自分でやってみて失敗するのがこわいので、なるべく任せておきたい。それに、まだまだ老後まで時間があるので、運用期間経過にあわせて積極運用から安定運用に切り替わるこの商品は、運用初心者で面倒くさがり屋の私にはぴったりだと思う」といいます。

確かに、仕事や家事で忙しく、日々資産運用について考える時間がなかなかとれない人はターゲットイヤー型ファンドでお任せするのも一案です。

自分の性格に合わせてiDeCo(イデコ)を活用し、老後に向けた資産形成を

Aさん、Bさん、Cさん、DさんのぞれぞれのiDeCoのポートフォリオを見てきました。それぞれの投資方針や投資趣向を聞くことで、それぞれの性格が見えてきたのではないでしょうか。Aさんのように慎重な人もいれば、Dさんのように全部お任せという人もいます。迷ったら上記の4人のポートフォリオを参考にして、自分の性格にあったスタイルで老後に向けてコツコツと資産形成を行っていきましょう。

>>イデコについてもっと詳しく知りたい方はこちら

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