彼は車を買いたいっていうけれど、マイカーは持つべき? 持たないべき?

多くのカップル・夫婦にとってマイカーのある生活は理想ですが、悩みの種でもあります。保有には、購入時の車両代だけではなく、税金や保険料、駐車場代をはじめとする多額の維持費がかかります。この記事では、マイカーにかかるコストと、それに代わるレンタカーやカーシェアリングといった利用スタイルについて解説します。

車両代だけではない!マイカーにかかる3つのコスト

マイカーを買って保有するとしたら、実際のところどのようなコストがかかるのでしょうか。マイカーを購入した場合に必要となる費用を、車両代、税金・保険料、維持費の3つに分けてみていきましょう。

はじめに、購入時にかかる車両代です。車両本体の値段はピンキリですが、中古車でも安くて数十万円、新車なら数百万円からと、大きな金額が必要になることは違いありません。この車両代には消費税がプラスされるほか、「自動車取得税」(2019年10月以降は「環境性能割」へと変更予定)が課せられます。これはマイカーでは、取得価額(車両本体価格のおよそ9割)の3%、軽自動車で2%です。さらに、ローンで購入する場合は、返済年数に応じてローン金利の負担も発生することになります。

次に、毎年または車検時など定期的にかかる税金・保険料です。税金には毎年かかる「自動車税」と、購入時と車検時にかかる「自動車重量税」があります。自動車税の額は、自家用乗用車の場合だと総排気量によって2万9,500円〜11万1,000円、軽自動車の場合は一律1万800円がかかります。自動車重量税は車両の重さや経過年数によって税額が変わります。車検の有効期間分を先払いする仕組みで、新規で乗用車を購入した場合には3年分、その次の車検からは2年分かかるため、数万円程度のまとまった金額が必要となります。

保険については、法律ですべての自動車の加入が義務づけられている「自賠責保険」と、任意加入の「自動車保険」の2つがありますが、基本的には両方に加入します。自賠責保険の保険料はどの保険会社で加入しても一律で、1年契約の場合で1万5520円(2018年時点)です。この保険で補償されるのは対人事故の賠償損害のみで、運転者自身がケガをした場合などが補償の対象外となるため、各保険会社が取り扱う自動車保険で上乗せする必要があります。保険料は商品によって差がありますが、年間3万円〜10万円を目安として考えておきましょう。

そして最後に、購入した車を維持するための費用です。代表的なものとしては、タイヤ・バッテリー交換などの整備費用、駐車場代、燃料代、洗車代が挙げられます。これらの維持費は、車種や燃費、走行距離などで大きく異なりますが、駐車場代については都市部の場合で月額数万円かかるため、頭を悩ませる人が多いようです。まさにマイカーならではの悩みの1つと言えます。

レンタカーとカーシェアリングという選択肢。利用目的に応じて検討を

マイカーを保有するにあたって必要となるコストを踏まえて、最近はレンタカーやカーシェアリングといった選択肢を検討する人が増えています。どちらもマイカーと比較すると、車両代や維持費がかからない、利用シーンに応じて車種が選べるといったメリットがあります。

レンタカーが店舗での手続き・ガソリンの満タン返しが必要であるのに対し、カーシェアリングではそれらが不要ですが、その代わりに「乗り捨て」ができない、予約時に返却時間を設定しなければならないといった制限があります。またカーシェアリングの場合は、会員登録をして1,000円前後の月会費を払って利用するという点も押さえておきましょう。

費用の面で言えば、乗った分だけお金を払えばいいので、「月に数回の旅行目的でしか乗らない」「毎週乗るが子どもの送迎目的なので走行距離が短い」といったライフスタイルならば、レンタカーやカーシェアリングの方がコストを抑えられる可能性が高いそうです。長時間・長距離を乗るならレンタカーを、短時間の利用を頻繁に行うならカーシェアリングを、目的に応じて検討してみてはいかがでしょうか。

マイカーは家計と照らし合わせて購入しよう

自動車は購入時にまとまったお金が必要となりますし、その後も諸々の維持費で年間数十万円程度かかるため、決して気安く購入できるものではありません。しかし、都市部から離れたエリアに住んでいて、車を長時間かつ頻繁に利用する場合など、マイカーを持たざるを得ない人もいます。自分の車を持つことの満足感を重視して、車を買うことが貯金のモチベーションになる人もいるでしょう。もし、パートナーが車を購入したいといった時には、家計とのバランスを考えて冷静に検討を重ねることが大切です。

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