IFAインタビュー

株式会社T&Iコーポレーション 代表取締役会長 田川 恭司 「場所と世代の垣根を越えて長く寄り添える存在でありたい」

全国に5つの拠点を持つ株式会社T&Iコーポレーションは、スキルの高いIFA(独立系ファイナンシャル・アドバイザー)がそろうスペシャリスト集団。現在、600人強の顧客を抱え、161億円の預かり資産を保有している実績からも、信頼度の高さがうかがえます。「お客さまとの信頼関係を高め、長期にわたり良好な関係を築きたい」と語るのは、同社を束ねる田川恭司代表取締役会長。大手証券会社でキャリアを積んだ田川氏に、IFAという仕事の魅力と展望などについて聞きました。(取材:IFAオンライン編集部)

高度な知識と協調性を兼ね備えるIFAがそろう

まず、T&Iコーポレーションのポリシーについて教えてください。

田川氏

当社は、お客さまが資産運用の方法や選択肢を十分に理解した上で、投資判断できることに重きを置いています。透明性を確保し、高い水準の投資知識を提供します。金融機関の意向に左右されない、真の意味でお客さま本位のアドバイスを心掛けています。お客さまが安心して資産を有効活用できるよう、経済的側面から総合的な資産運用計画を立てることを目指しています。

豊富な経験を持つIFAが在籍しているそうですね

田川氏

はい。証券の世界で活躍したメンバーはもとより、証券アナリストやFPの資格保有者まで、幅広いキャリアと知識を持つIFAが所属しています。お客さまのお悩みに総合的な観点からアドバイスできる能力を持つ人物しか採用していません。ただ、知識や経験だけあっても意味がありません。お客さまと長期にわたり寄り添うために人間性も重視しています。それはコミュニケーション力であり、協調性や法令遵守(コンプライアンス)への意識に現れると考えています。

そうした能力によって、お客さまの資産運用の結果も異なってくると?

田川氏

IFAに求められているのは、客観的な立場でお客さまが資産全体を上手く運用していく手助けをするということですよね。お客さまの考え方は千差万別で、老後のためとか、資産を増やして余暇のために使いたいとか、多様な思いがあるわけです。IFAはその目的や属性を知ることが大事なんです。それは対面してお話を聞いてみないと分からないと思います。

私自身、証券マン時代には営業で1軒1軒ポスティングして、名刺を渡すところから、お客さまとの地道に信頼関係を作ってきました。そうしたリアルなコミュニケーションに長けていることがIFAに求められることだと考えています。単純に株を売ったり買ったり、ペーパー上の情報や数字だけ分析したりしても、本質的な意味でお客さま本位の仕事はできないと思います。

専門家とのネットワークで包括的なサポートを提供

T&Iコーポレーションでは、弁護士や社労士、税理士のネットワークも構築されているとのこと。これもお客さま本位を追求した結果でしょうか?

田川氏

そうですね。資産にまつわる相談を受けていると、IFAの範疇を超えたお悩みを伺うこともあります。そこで、弁護士、社労士、税理士と顧問契約を結び、われわれだけでは対応できないことがあれば、われわれを通して専門家の見解をお伝えするサービスも行っています。いきなり弁護士に直接相談しようと思うと費用も掛かりますので、躊躇してしまうお客さまもいらっしゃいます。まずは、われわれに相談していただき、専門家の手助けが必要となれば紹介することも可能です。

資産運用を超えたトータルサポートは、お客さまとのつながりも強まりそうですね。

田川氏

大切なお金を預けるわけですから、信頼があってこそです。その点、証券会社の営業マンはノルマがあって、お客さまの損得とは関係なく収益を上げるという至上命題があります。IFAはその縛りがないので、お客さまにとってベストを追求した提案ができます。当社のIFAとお客さまの関係が深いのは、悩みや不安の根源を探り当て、確固とした知識や専門家との連携をもとに、解決までお手伝いできるからです。

また、T&Iコーポレーションの特徴として、米国株の分析にも注力されているとか。

田川氏

はい、それもお客さまのニーズをくみ取ってのことです。われわれのような金融商品仲介業で、米国株を取り扱っているところがほとんどないということで、お客さまから米国株をはじめ外国株も組み込んだ資産形成をしたいという声を多くいただき、取り入れるようになりました。

しかし、外国株は情報が不足しがちです。そこで、当社では外国株に精通しているエキスパートを採用しました。毎朝早い時間から英語の速報を分析して、レポートにまとめるという作業を積み重ねています。これくらい注力しないと、外国株は簡単には扱えません。こうした人材を抱えているIFAの事業者は他にないと思います。

また、元防衛大臣の森本敏氏に特別顧問をお願いしています。森本氏は米国をはじめ海外情勢に詳しい方なので、当社社員向けに年に数回セミナーで話してもらっています。世界情勢をつぶさに把握することで、知見を広げる努力をしています。

若年層こそ「老後を生き抜くため」の資産形成を真剣に考えてほしい

人生100年時代と言われ、資産形成への意識をますます高めていく必要があるように感じているのですがいかがでしょうか?

田川氏

当社は60代以降のお客さまが多いですが、ぜひ若い方にも相談に来てもらいたいです。これからは、より早い時期から老後の生活を維持するための資産形成を考えることが必要だと思います。そのためには、自助努力として経済知識を持ち、年金制度についてもより深く知ってほしいです。とはいえ、忙しい毎日の中で、後回しにしてしまう気持ちも分かります。だからこそ、われわれのようなIFAを頼ってもらいたいです。信頼していただけるパートナーとして資産形成の道筋をともに見つけていきたいと思います。

では、最後に今後T&Iコーポレーションが目指すことを教えてください。

田川氏

いま全国に5つ拠点を設けましたが、これからエリアを広げて全国展開を加速させていきたいと考えています。やはりあくまでも対面のコンサルティングが大事なサービスなので、ご自宅や会社により近いところにIFAが存在するという世界をつくりたいと思います。より広域のお客さまにわれわれのサービスを提供していきたいです。

また、お客さまのニーズも刻々と変化します。投資信託はもとより、相続でお悩みのケースもあります。そうしたお悩みを包括的にサポートできる体制を整えていきたいと思います。大手銀行も総合的なサービスに注力しているようですが、実態としては固定や変動金利の商品を売るかの違いです。商品の枠組みを超えた提案ができるところにIFAの存在価値があると思うので、これからもIFAのプレゼンスを高める努力を継続していきたいと思います。

株式会社T&Iコーポレーション

〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-29-5ビルックスNO.2
TEL:03-6661-7061 FAX:03-6661-7062

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