年度始めに考えたい「家族と資産のこれから」(株式会社SBI証券 2025.3.28)

一度考えてみませんか?

こんにちは。相続そうだんターミナルです。

年度始めは、私たちの生活におけるひとつの節目のタイミングです。

仕事、暮らし、そしてお金――これまでを振り返り、新年度に向けて気持ちを新たにされている方も多いのではないでしょうか。

人生100年時代を迎え、「相続」や「もしもの備え」が、これまで以上に大切なテーマとして注目されています。

特に、ご自身で築いた資産を“次の世代へどう引き継ぐか”という視点は、これからの資産管理において欠かせない考え方となってきました。

今回のコラムでは、「相続はまだ先の話」と感じている方にもぜひお伝えしたい、“今だからこそ”相続を考える意味と、この時期にできる備えについてお話しします。

「相続」は“いずれは訪れる日”のための準備です

「相続」という言葉に、ネガティブな印象を持たれる方も少なくありません。

「縁起でもない」「まだ健康だから大丈夫」――そう思われるのは自然なことです。

しかし、現実には、相続を「自分ごと」として考えることができないまま、大切なご家族に“重い決断”を残してしまうケースが数多くあります。

実際、相続に関するトラブルの多くは、被相続人が生前に意思表示や情報整理をしてこなかったことに起因しています。

元気なうちに準備を始めることで、相続は「トラブル」ではなく「感謝と想いを伝える機会」に変わるので、ご家族にとっても、ご自身にとっても、大きな安心につながるのではないでしょうか。

見落としがちな「資産の見える化」

相続財産といえば、預貯金や不動産を思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし実際には、次のような“見落としがちな資産”もしくは“負債”も対象となります。

・有価証券(上場株式・投資信託・ETFなど)、暗号資産

・保険商品(死亡保険金・一時払い終身など)

・ゴルフ会員権や未上場株式など

・借入金などの負債

これらの存在を、ご家族が知らなければ、相続手続きに大きな支障が生じる可能性があります。

特に近年は、ネット証券や複数の銀行口座、暗号資産に至るまで、資産の多様化・分散化が進んでいるため、早い段階での「棚卸し」と「情報共有」が求められます。

ご自身の資産状況を“見える化”するためには、まずは「エンディングノート」を作成してみるのもよいでしょう。

手書きでなくても構いません。ご自身が管理しやすい方法でまとめておくことで、ご家族への負担は大きく軽減されることになります。

年度始めの節目は、ご家族と向き合うきっかけにも

相続において何より大切なのは、ご家族とのコミュニケーションです。

制度や税制も大事ですが、それ以上に、「家族がどう生き、どう暮らしていくか」を話し合うことが、最良の備えとなるでしょう。

例えば、次のようなことについて、一度会話をしてみるのはいかがでしょうか。

- 住まいを今後どうするか(実家の承継や処分など)

- 誰が何を引き継ぐのか(資産の分け方)

- 医療・介護が必要になったときの考え方や方針

- ご自身が大切にしたい価値観や想い

こうしたテーマは、決して一度や二度の話し合いで答えが出るものではありません。

だからこそ、節目の時期に少しずつでも話題に出すことで、自然と家族の中で“相続を前向きに考える土壌”が育っていきます。

安心は、“今”の備えから

相続は、残される人だけの問題ではありません。

大切な人たちが、笑顔で“これから”を迎えるために、いまできることを始める――それが真の意味での相続準備です。

年度始めという節目に、ご自身の人生を見つめ直し、家族との対話を始めてみてはいかがでしょうか。

相続そうだんターミナルは、みなさまの“一歩”を、これからも応援してまいります。

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