25年も活躍期待のグロース銘柄8選!
投資情報部 鈴木 英之 栗本奈緒実
2024/12/18
当ページの内容につきましては、SBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での詳しい解説も行っております。東証グロース市場・スタンダード市場の中小型株を中心に、好業績が期待される銘柄や、投資家の皆様が気になる話題についてわかりやすくお伝えします。
新興株ウィークリー
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25年も活躍期待のグロース銘柄8選!
2024年相場は終盤を迎えています。世界的な生成AIブームや、円安による業績・業績見通しの押し上げ等により、主力大型株の株価推移は堅調でした。23年末から12/16(月)にかけての騰落率は、東証プライム市場指数+15.7%、日経平均株価+17.9%です。一方、中小型のグロース株中心の東証グロース市場指数は▲8.3%と、受難の年となりました。米金利が想定より高水準で維持されたことや、日本でも異次元緩和政策が解除されたことで、高PER銘柄に買いが入りづらかったとみられます。
2025年は、日米金利差縮小による円高進行や、米トランプ政権による関税強化が懸念されています。製造業の割合が高い日経平均には重しとなりそうです。一方、東証グロース市場指数は、情報通信業など内需の非製造業がメインで構成されているため、悪影響が主力株と比較し小さく留まると考えられます。
そこで、今回の「新興株ウィークリー」では、中小型グロース市場にとって向かい風が吹いた24年でも高パフォーマンスをみせ、来年以降の好業績も継続期待ができそうな銘柄を抽出すべく、以下のスクリーニングを行ってみました。
(1)東証グロース市場に上場
(2)12/16(月)まで25営業日の1営業日当たり平均出来高2万株以上
(3)23年末~24/12/16の株価上昇率が20%以上
(4)11‐12月に決算期末を迎える銘柄を除く
(5)今期会社予想売上高が前期比10%以上
(6)来期予想売上高が前期比10%以上(予想数値はQUICK Forecast 2.0を使用)
(7)取引所または日証金、当社による信用規制・注意喚起銘柄を除く
図表の銘柄は、上記条件をすべて満たしています。掲載は(6)の来期予想増収率が高い順です。
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【参考】 日経平均株価と東証グロース市場指数の推移
【参考】 12/10(火)~12/17(火)で株価上昇が大きかった東証グロース市場指数構成銘柄
■図表 25年も活躍期待のグロース銘柄8選!
取引 | チャート | ポートフォリオ | コード | 銘柄名 | 株価 (12/16終値) |
株価上昇率 (23年末-24/12/16) |
来期予想増収率 |
5132 | 5132 | 5132 | 5132 | プラスゼロ | 2,638 | 41.8% | 36.4% |
4413 | 4413 | 4413 | 4413 | ボードルア | 4,695 | 31.7% | 34.2% |
4419 | 4419 | 4419 | 4419 | Finatextホールディングス | 1,044 | 57.7% | 29.4% |
6562 | 6562 | 6562 | 6562 | ジーニー | 1,699 | 78.3% | 22.5% |
5254 | 5254 | 5254 | 5254 | Arent | 5,200 | 27.0% | 15.3% |
9556 | 9556 | 9556 | 9556 | INTLOOP | 6,350 | 95.7% | 14.9% |
3900 | 3900 | 3900 | 3900 | クラウドワークス | 1,560 | 23.2% | 14.2% |
141A | 141A | 141A | 141A | トライアルホールディングス | 2,782 | 26.5% | 11.5% |
- ※Quick Workstation Astra Manager、会社公表データをもとにSBI証券が作成
- ※来期予想増収率の予想数値はQUICK Forecast 2.0を使用
一部掲載銘柄を詳細に解説!
■pluszero (5132)~第4世代AI(人工知能)カンパニー
★日足チャート(1年)
★業績推移(百万円)
■第4世代AI(人工知能)カンパニー
AEI(Artificial Elastic Intelligence)は、同社の造語であり、ディープランニングの課題を解決し、より実用的な産業適用を実現できる「第4世代AI」と位置付けられます。同社は、AEIに係る研究開発を行い、顧客に様々なソリューションを提供しています。
売上高(24.10期)の97%が「プロジェクト型」ソリューションの提供です。個別案件ごとに自然言語処理、動画・画像処理、数値分析、システム開発等を提供しています。インターン含め140名(24.10末)の人材を擁していますが、東大生/東大卒が29.9%、大学院生/大学院卒が45.1%占め、エンジニア比率は84.2%に達し、技術力の高い人材を安定的に採用し、継続して雇用できていることが強みです。正社員の平均年齢は30.8歳と若い会社です。
顧客の業種別構成比(24.10期)は情報通信業が44%、サービス業が29%、製造業が10%となっています。同社の売上高上位10%の企業が、売上高の46%を占めています。24.10期を例にすると、以下のようなプロジェクトが進行しています。
①アップセルテクノロジーズ・・・AIオペレータの実現
②丸紅情報システムズ・・・仮想人材がITシステム運用保守支援
③アビスト・・・CADデータ等の自動テスト
■サービス型ソリューションへの拡大を目指す。
業績は順調に拡大しています。決算期変更の影響がない期間に限れば、21.10期以降4期連続で2桁増収。営業損益は22.10期に黒字転換し、23.10期・24.10期ともに大幅増益です。
24.10期は売上高12.1億円(前期比36%増)、営業利益2.5億円(前期比54%増)でした。売上高、営業利益ともに期初予想を上回る着地(10/24に通期予想の上方修正を発表)でした。高付加価値案件の受注やそれらの継続で売上総利益率が期初予想を上回りました。
26.10期を目標とする中期経営計画を策定しています。
・25.10期会社計画 売上高16.5億円(前期比35%増)
営業利益5.5億円(同119%増)
・26.10期中計目標 売上高27.6億円(前期比67%増)
営業利益13.8億円(同150%増)
コールセンターへの対応は消費者向けであり、計画通り25.10期上半期に実現できれば、AEIの高い知能を一般の人々が触れられる機会になると期待されます。また、製造業の設計効率化はパートナーの範囲が拡大中となっており、今後の展開が期待されます。
■ジーニー (6562)~アドテクノロジー「広告」+「テクノロジー」大手
★日足チャート(1年)
★業績推移(百万円)
■アドテクノロジー「広告」+「テクノロジー」
アドテクノロジーの日本大手。アドテクノロジーとは、「アド」(広告)+「テク」(テクノロジー)の造語です。高度な技術を用いたインターネット広告配信に関連する技術・システムを意味します(同社HPより)。
■広告を、適切なユーザーに適切なタイミングで届ける
アドテクのシステムで、広告とメディアのマッチングを自動化することで、費用や工数の削減を行いながら、広告効果の向上が見込めます。データを基にし、ユーザー毎に最適な広告を表示することが可能になりました。
■日本No.1シェアサービスも!アジアにも積極展開
事業内容は、アドテクを用いた広告・マーケティング支援などです。同社のインターネットメディア向け広告配信システム「GenieeSSP」は日本No.1規模のマーケットシェアを獲得しています。自社ブランドの広告プラットフォームなど以外にも、国内外の企業へOEM提供等を行っています。
25.3期時点で同社がターゲットとするアドプラットフォーム、デジタルPRなどの市場規模は、全社合計9,700億円に上るとされ、広大な開拓余地があります(同社資料より)。
売上高構成比(24.3期)は、広告プラットフォーム業が54%、マーケティングSaaS事業が33%、2012年からアジアを中心に進出しいる海外事業が13%です。
■通期計画上方修正で株価回復気味
11月に今期2Q(24.4-9月期)決算の発表時、通期会社計画の上方修正を発表し、株価は回復基調です。7月に買収した子会社の業績増が寄与したことや、事業の選択と集中が奏功しました。
M&Aの影響等により、経常利益が減少したタイミングもありましたが、本業は堅調に拡大しています。26.3期の中計数値目標は再策定される予定です。米リセッションを計画数値に織り込むと予定としています。しかし、足元の堅調な経済指標や、トランプ次期大統領が景気支援策を掲げていることから、市場の米景気後退懸念は緩和しているもようです。
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