【アメリカNOW!】エヌビディア、ブロードコムなど、AI半導体関連の5銘柄

【アメリカNOW!】エヌビディア、ブロードコムなど、AI半導体関連の5銘柄

投資情報部 榮 聡

2026/09/07

先週の米国株式市場は、週前半には長期金利の上昇が嫌気されて下落、後半は金融当局者の利上げに慎重な発言を受けて反発しました。今週の株価材料として、8月物価指標、中東情勢、アップルの新製品発表会が注目されます。

今回はエヌビディア、ブロードコムと相次いでAI半導体の来期売上に強気の見通しが出たことから、エヌビディア(NVDA)ブロードコム(AVGO)アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)マーベルテクノロジー(MRVL)セレブラス システムズ A(CBRS)を選んでご紹介いたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

引き続き高値圏でのもみ合いになっています。今週発表の8月物価指標が落ち着いた数字となるなら、上値を試す
ことが期待できそうです。

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 5日 1ヵ月 3ヵ月
エネルギー 2.3% 10.3% 9.9%
情報技術 1.1% -0.2% 4.1%
公益事業 0.7% -1.7% -1.0%
ヘルスケア 0.2% 3.4% 12.4%
S&P500 0.1% -0.5% 4.2%
金融 0.0% 0.7% 11.8%
コミュニケーションサービス -0.5% -1.3% -2.7%
生活必需品 -0.9% -1.4% 0.1%
資本財・サービス -1.1% -5.5% 0.9%
不動産 -1.3% -2.4% 0.3%
素材 -1.6% -0.5% 5.8%
一般消費財・サービス -2.1% -4.2% 0.3%
騰落率上位(5日) 騰落率
ディア 10.0%
マイクロン・テクノロジー 9.0%
インテル 7.1%
メタ・プラットフォームズ 6.7%
エヌビディア 5.9%
騰落率下位(5日) 騰落率
アドビ -8.6%
インテュイット -7.1%
ロッキード・マーチン -6.8%
パランティア・テクノロジーズ -6.4%
ブッキング・ホールディングス -6.0%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

S&P500指数は週間で0.1%の上昇、ダウ平均は0.3%の下落、ナスダック指数は0.4%の上昇でした。

8/31(月)、9/1(火)は世界的な長期金利の上昇が嫌気されて下落、9/2(水)、9/3(木)はNY連銀ウィリアムズ総裁、FRBのウォラー理事が政策金利の引き上げに慎重な見方を表明したことから上昇、9/4(金)は非農業部門雇用者数が前月比16.2万人増と強く、利上げ期待が再び浮上したことから反落となりました。

業種指数では、WTI先物価格が90ドルに上昇したことを受けてエネルギーが上昇、半導体の反発がけん引した情報技術も上昇しました。個別株で上昇が目立ったディアー(DE)は、米国農家の経済状況改善を背景に、主力の農機市場が今年底入れし、2027年には回復するとの見通しを会社が表明したことが手がかりとなっています。

今週の米国株式市場

好調な企業業績が相場を押し上げる力になると期待される一方、政策金利の引き上げ期待、長期債利回りの動向、中東情勢などが株価を抑える要因になる状況が続きそうです。

今週の株価材料として、8月物価指標、中東情勢、アップルの新製品発表会が注目されます。

9/10(木)の8月生産者物価指数は前年比+5.2%の予想(前月は同+4.7%)、9/11(金)の8月消費者物価指数は前年比+3.4%の予想(前月は同+3.4%)です。生産者物価指数はインフレ加速、消費者物価指数はインフレ鈍化との予想の方向性が異なっています。9月FOMCを見極める上で、決定的とならない可能性がありそうです。

中東情勢では、先週米国とイランの戦闘が約1ヵ月ぶりに再開しました。トランプ大統領は長期化を否定しましたが、不透明感が強くなっています。

アップルの新製品発表会は9/9(水)午前10時(米国現地時間)に予定されています。アップル初となるフォルダブル(折りたたみ)型iPhoneの登場が有力視されています。先週就任したターナス新CEOの初の新製品発表会としても注目されています。

経済指標では上記のほか、9/10(木)に8月中古住宅販売件数(前月比-1.6%の予想)、9/11(金)にミシガン大学消費者信頼感(前月の51.7から51.0に悪化の予想)などの発表が予定されています。

今週の5銘柄

先々週に決算を発表したエヌビディア(NVDA)が来期7割増収、先週に決算を発表したブロードコム(AVGO)が来期のAI半導体売上も前年比倍増を見込み、AI半導体市場は高成長が続く見通しが示され、改めて注目できると考えられます。

これら2銘柄に加え、AI半導体を手掛けるアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)、マーベルテクノロジー(MRVL)、セレブラス システムズ A(CBRS)を選んでご紹介いたします。

これら5銘柄は、S&P500指数が0.4%の下落となった9/4(金)にいずれも上昇し、とくにAMDが4.7%、マーベルが7.0%、セレブラスが10.3%と大幅に上昇しており、市場の注目が集まっていると見られます。

図表3 今週の5銘柄の投資指標

注:予想PERは今期予想EPSに基づいて計算しています。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

取引 チャート 銘柄 株価
(9/4)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートエヌビディア(NVDA)230.36ドル24.6

【来年度も7割増収の見通し】

・半導体メモリー不足が続く中でも、2028年1月期の売上は前年同期比約70%増が期待できるとの見通しを示しました。半導体メモリー価格上昇の影響を受けて粗利率は11-1月期に71~72%に低下するものの、2027年2-4月期に製品価格引き上げの効果が出て2028年1月期は72~73%になる見通しです。

・5-7月期決算は売上が前年同期比106%増、EPSが同128%増で、市場予想をそれぞれ4%、6%上回って好調でした。8-10月期ガイダンスの中央値は売上が1,080億ドル(前年同期比89%増)、粗利率は74.0%です。

買付チャートブロードコム(AVGO)357.90ドル18.6

【AI半導体売上は来期、再来期とも倍増近い】

・AI半導体、通信半導体、ソフトウェアを手掛ける会社です。同社のAI半導体の顧客は従来アルファベットが中心でしたが、アンソロピックやOpenAIなどへ広がっており、AI半導体の売上は2026年10月期が580億ドル、2027年10月期が1,150億ドル、2028年10月期が2,300億ドルと、急成長が続くことが示されました。

・5-7月期決算は、売上が前年同期比86%増、EPSが同3.2倍となり、いずれも市場予想を上回りました。8-10月期の売上ガイダンスは約348億ドルとして、市場予想の350億ドルをやや下回りました。

買付チャートアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)477.57ドル63.1

【データセンター売上は来年倍増へ】 

・パソコン、サーバー向けCPUが主力で、AI半導体には2023年末から参入しました。4-6月期決算発表で、2027年のデータセンター売上は前年比倍増の勢いだと述べました。

・7-9月期の売上見通しは一部の強気予想を下回りました。しかし、新型AI半導体の展開、「Helios」(ラックスケールAIシステム)の増産が計画通りに進んでおり、10-12月期に向けて売上は加速する見通しであることが確認されました。これを受けてアナリストは2026年予想EPS、目標株価とも引き上げています。

買付チャートマーベルテクノロジー(MRVL)223.55ドル53.5

【売上成長率は依然として加速中】

・通信半導体が主力で、AI半導体も手掛ける会社です。アマゾンやグーグルなどハイパースケーラー向けにカスタムAI半導体の需要が旺盛です。CEOは「当社のデータセンター事業の強さは従来の予想を上回り続けている」と述べ、2027年1月期、2028年1月期の売上ガイダンスをそれぞれ120億ドル、180億ドルに引き上げました。

・5-7月期の売上は前年同期比37%増、前四半期比13%増と好調でした。一方、8-10月期の粗利率が前四半期から低下するとのガイダンスが嫌気されましたが、大きな問題ではないと見られます。

買付チャートセレブラス システムズ A(CBRS)210.05ドル

【革新的AI半導体を擁する会社】

・半導体をチップに切り出さず、ウエハのまま半導体プロセッサーとして使う、革新的AI半導体を擁する新興企業です。上場後初めての四半期決算を8/12(水)に発表して、同社製品に対する需要がOpenAIやAWSなどに広がりつつあることが確認されました。

・決算発表後の株価は大幅な下落となりましたが、これは7-9月期の粗利率が4-6月期実績から低下するガイダンスとなったことが嫌気されたものです。しかし、粗利率の低下は急速な売上成長を支えるための先行投資によるもので、さほどネガティブに受け止める必要はないと考えられます。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、エヌビディアが2027年1月期、ブロードコムが2027年10月期、その他は2026年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
7(月) 米国市場休場(レイバーデー)
・ユーロ圏実質GDP(4-6月期、確報値)
 
8(火) ・米NFIB中小企業楽観指数(8月)
・NY連銀1年インフレ期待(8月)
・米3年国債入札
 
9(水) ・米10年国債入札 ・アップルの新製品発表会
10(木) ・ECB政策金利
・米新規失業保険申請件数(9月5日に終わる週)
・米生産者物価指数(8月)
・米中古住宅販売件数(8月)
・米30年国債入札
オラクル、アドビ
11(金) ・米消費者物価指数(8月)
・米ミシガン大学消費者信頼感(9月、速報値)
 
14(月) ・中国鉱工業生産・小売売上高(8月)  
15(火) ・日本機械受注(7月)
・NY連銀製造業景気指数(9月)
・米NAHB住宅市場指数(9月)
・米20年国債入札
 
16(水) ・FOMC政策金利  
17(木) ・米新規失業保険申請件数(9月12日に終わる週)
・米住宅着工・建設許可件数(8月)
・米中古住宅販売成約(8月)
 
18(金)    

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1~30位、青字のハイライトは31~50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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