日経平均が一時6万3千円!でも割高感が強まらないワケは?

投資情報部 鈴木 英之

2026/05/11

日経平均が一時6万3千円!でも割高感が強まらないワケは?

東京株式市場では、5/8(金)の日経平均終値は62,713円となり前月末比上昇率は5.7%となりました。先週は5/7(木)に日経平均株価が前営業日比で3,320円高と過去最大の上昇幅を記録。5/8の東証プライム市場売買代金が10.9兆円とこれも過去最高を記録しました。個別銘柄ではキオクシアホールディングス(285A)の5/8の売買代金が1.8兆円となり、個別銘柄の日中取引として過去最高を記録しました。


一時に比べイラン情勢への不安感が後退する中、米国でハイテク株の決算が進捗し、半導体株をリード役として株高が続いたことが要因です。5/8には米雇用統計(4月)で雇用者数が事前予想を上回り、米景気の不透明感後退もみられました。この日のシカゴ日経平均先物は63,000円台まで上昇し、これを受けて週明け5/11の東京株式市場も日経平均株価が一時6万3千円台まで上昇しています。


堅調な東京株式市場ですが、5/8に日経平均株価の25日移動平均上方乖離率が9%に達するなど、明らかに過熱感も強まりつつあります。個別銘柄レベルでも少しの材料でストップ高する銘柄も散見されつつあり、注意は必要です。今週は5/11(月)にイビデン(4062)、JX金属(5016)、5/12(火)に三菱重工業(7011)、古河電気工業(5801)、川崎重工業(7012)、5/13(水)にソフトバンクグループ(9984)、5/14(木)にフジクラ(5803)、5/15(金)にキオクシアホールディングス(285A)など「人気銘柄」の決算発表が続く予定です。発表予定社数ベースでは5/14・5/15が今回の決算発表のピークです。発表内容次第では個別に大きく動くケースも出てきそうです。


ただ、決算発表は総じて好調で、企業業績は拡大基調とみられます。日経平均株価の予想1株利益は5/8に3,121円と過去最高水準まで上昇しています。株価は過去最高水準ですが企業業績も最高益更新ペースで予想PERは横ばい傾向です。仮に予想1株利益が3,100円前後で落ち着いた場合、日経平均株価は予想PER20倍で62,000円、同21倍で65,000円と計算されます。最近日経平均株価の予想PERはおおむね20倍台で推移しており、現状の株価は「企業業績の側面から説明可能な水準」と言えそうです。


その意味で、主力企業の業績悪化がリスク要因ですが、関税問題や中東問題を利益押し下げ要因として織り込んだトヨタ自動車(7203)の決算発表は終わりました。本田技研工業(7267)はすでに業績予想の下方修正を発表済みです。日経平均株価の予想1株利益にとってのリスク要因もピークアウトしていると考えられます。

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