「日経平均が一時6万5千円」の持続力は?
投資情報部 鈴木 英之
2026/05/25
「日経平均が一時6万5千円」の持続力は?
5/25(月)の東京株式市場では、日経平均株価の取引時間中ベースの高値が6万5千円を超えてきました。TOPIX(東証株価指数)も取引時間中ベースで、2/27(金)の高値を上回っています。このまま取引終了まで上昇を維持できれば、日経平均株価・TOPIXともに3営業日続伸になります。トランプ米大統領がイランとの停戦合意接近を示唆する発言を行っていることや、米国株が半導体株をけん引役として上昇していること等が追い風とみられます。
5/25午前11時15分時点で、東証プライム市場では値下り銘柄数が値上がり銘柄数を上回っています。日経平均株価は大幅高ですが、全面高ではなく、物色は二極化しているようです。日経平均株価への寄与度が大きい半導体・AI株が指数を押し上げている形です。
日経平均株価の予想EPS(1株利益)は3月末に2,697円でしたが、5/22(金)時点では3,512円まで上昇しています。市場心理の強弱を示す日経平均株価の予想PERは同じ期間、18.93倍から18.03倍に下がっています。これを見る限り、日経平均株価は市場心理が楽観的になった「バブル」的要素は小さく、企業業績の拡大を織り込んだ部分も大きいと理解されます。
その象徴と言えるのが、東証プライム市場で連日売買代金トップのキオクシアホールディングス(285A)といえるかもしれません。株価的には、2024年末1,640円→2025年末10,435円→本年5/22終値57,400円(5/25取引時間中は6万円台)と大きく上昇し、通常であればバブル的上昇と捉えられそうです。しかし、今期市場予想(Bloombergコンセンサス)EPSは5/22時点で7,197円で、同日終値57,400円から計算される予想PERは8倍弱にとどまります。
予想PERの上昇を抑えた形で株価が上昇したことで、今後の株価を予想する上でのポイントは、業績予想自体が評価不足なのか、楽観的過ぎるのかという点もポイントになってきそうです。
なお物色的には、半導体・AI株にとどまらず、金利上昇を背景に銀行株が見直され始めており、半導体・AI株と銀行株との間での循環物色がみられそうです。
日経平均株価の予想EPS(1株利益)3,512円に対し予想PER20倍まで買われたとした場合、日経平均株価は70,240円の計算です。「日経平均株価7万円」は視野に入っているといえそうです。
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