韓国発の半導体株急落が再び波及

投資情報部 植田 雄也

2026/07/28

韓国発の半導体株急落が再び波及

28日前場の日経平均株価は急反落。前引けは前日比2,884円73銭(4.44%)安の6万2,046円46銭で、下げ幅は一時3,000円を超え、節目の6万2,000円を割り込む場面がありました。TOPIXも111.77ポイント(2.75%)安の3,954.30と水準を大きく切り下げ、東証プライムの値下がり銘柄は全体の7割に達しました。

■米国市場:エヌビディア急落、SOXは3日続落

売りの起点は前日27日の米国市場。中東情勢の緊張緩和に伴う原油急落を好感してNYダウは262ドル高と続伸した一方、エヌビディアがオープンAIへ最大2,500億ドル規模の資金保証を行う方向で協議していると伝わり、AI投資の「循環取引」化や財務負担への警戒から同社株は一時5%超下落しました。また、中国の政府系企業が液浸DUV露光装置の製造を始めたとの報道も重なり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2%超安と3日続落しました。キオクシアの提携先であるサンディスクも大幅下落となっています。

■韓国市場:KOSPIにサーキットブレーカー発動

28日の韓国市場では、米半導体株安の流れに、メモリー大手CXMTの上場人気に象徴される中国勢との競争激化懸念、今週に控えるサムスン電子・SKハイニックスの決算発表を前にした持ち高調整が重なり、SKハイニックスが一時10%安と急落。KOSPIの下落率は一時9%を超え、売買を一時停止するサーキットブレーカーが発動されました(今年8回目)。

■東京市場:半導体が全面安、物色は二極化

これを受けて東京市場でも海外短期筋による株価指数先物への売りが膨らみ、現物株を下押し。アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)、ディスコ(6146)など半導体関連は全面安となり、キオクシアHD(285A)は節目の5万円を割り込み、一時ストップ安水準まで売られました。ソフトバンクG(9984)も大幅安。半面、原油安が追い風の空運株や、ファーストリテイリング(9983)、医薬品の一角など内需系は底堅く、物色の二極化が鮮明となっています。

■今後の注目点:日米金融政策会合と半導体決算

今週はFOMCと日銀の金融政策決定会合に加え、日韓の半導体大手や米大手テックの決算発表が集中します。AI投資の持続性と半導体市況の先行きを見極めるまで、関連株を中心に振れ幅の大きい展開が続きそうです。

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