「ミレニアル世代へ情報発信 お金を味方にするコツ教えます」横川楓【前編】

大学院で経営学修士(MBA)を取得。ファイナンシャルプランナー(AFP)の資格も取得し、平成生まれのお金の専門家として活動している横川楓(よこかわ・かえで)さん。横川さんに個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」の魅力を聞きました。

――横川さんはおじいさまやご両親の影響もあり、大学卒業後は大学院に進んで経営学修士を取得しました。

横川氏:祖父が会計事務所を経営していたため、幼いころから「お金や税金って、こうなっているんだ」と見聞きする機会がありました。

大学時代は、法学部で海外の法律を勉強していました。その後、もっといろいろ勉強してみたいという気持ちから、大学院に進んでMBA (経営学修士)を取りました。大学院では主に税金を専攻していました。

――さらに、ファイナンシャルプランナーの資格まで取得します。

横川氏:私は祖父や親から学んで、たまたま、お金について知っていることが多かったと思います。でも、周りには知る機会がなかった友人もいて、その子たちは本当に困っていました。情報を知らないから損をしている場合も多かったのです。

そういう現実を見てからは、「お金に関する情報を発信して、みんなの状況を変えてあげたい」と考えるようになりました。そこで資格によって、説得力が出るようになればいいと思ったのです。

――横川さんの肩書きの一つに「マイナンバー管理アドバイザー」がありますが、これも同じ理由で取得したのですか?

横川氏:資格の勉強で、制度を良く知ることができるのではないかと考えました。受験用の教科書は、知識を身につける早道になります。もちろん、マイナンバーについては気になっている人が多いと感じたので、そういった知識も発信できたら、と思いました。

――現在、情報発信のお仕事としてはどんなものが多いのでしょうか?

横川氏:雑誌、新聞などのメディアの連載などが多いです。依頼をいただくときも「20代から30代の、こんな女性に向けて」というように、かなりテーマを絞って依頼いただくことが多いですね。

――メディアでの情報発信にあたり、気をつけていることはありますか?

横川氏:「お金について、制度や税金のことなど、身近でない人に向けて伝える」ということをやっていますので、いかにわかりやすく伝えるかということに気をつけています。最近は行動経済学の仕組みを取り入れたりしているんですよ。たとえば、人は「これでトクをする」といわれるよりも「ソンをしてしまいますよ」といわれたほうが気になるとか。本当にそうなのか、検証してみたりもしますね。

――伝えるということに関して、いろいろな手法を試されているんですね。

横川氏:大学院で MBA の勉強をしたときも、そこを集中して行っていました。まだまだ実践しつつという感じですが、やっています。

私は今、27歳ですが、同年代には「どうにかしたいけれど、方法がわからない」という人がまだ大勢いると思います。「いかにして、響くように伝えるか」ということを考えていて、同世代の目線で伝えるということを一番大事にしています。

――「世代代表」の立場で意見を求められることもあるのでしょうか?

横川氏:私くらいの世代が「ミレニアル世代」といわれているので「ミレニアル世代としては、どうですか?」というかたちで問われたりはします。専門外のことについては、友人をチームにアサインして課題解決をするというようなことをしていますね。

横川楓
明治大学法学部、同大学院を卒業し24歳で経営学修士(MBA)取得。ファイナンシャルプランナー(AFP)、マイナンバー管理アドバイザー、マネーマネジメント検定等の資格を持つ。現在は、平成生まれのお金の専門家/経済評論家として「お金のことを誰よりも等身大の目線でわかりやすく」をモットーに活動中。女性ならではのお金の悩みを解決するのを得意とする。

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