隠れ貧乏にならないために今日から始める3つのポイント

「隠れ貧乏」という言葉をご存じでしょうか? 十分な収入があるにも関わらず、貯蓄がゼロの世帯を指してこう呼ぶそうです。隠れ貧乏は、放置しておくと何らかの理由で収入が減ったり、ストップしたりしてしまった時、家計が著しく困窮してしまう危険があります。しかし、この隠れ貧乏、毎日のちょっとした心がけで改善することができるのです。早速、その方法をご紹介しましょう。

あなたも隠れ貧乏かもしれません!まずは自覚が大事

政府が「人生100年構想会議」をスタートさせてから約1年が過ぎました。その影響もあり、100歳になっても安心して暮らすための将来設計を意識し始めた、という人もいるかもしれません。ところが、金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査」( 2017年)によると、貯蓄ゼロの2人以上の世帯は全体の31.2%、単身世帯に至っては、全体の46.4%にも及ぶそうです。

そして、収入がある世帯、例えば500万円〜750万円未満の2人以上の世帯で貯蓄ゼロと答えた世帯の割合は24.3%、単身世帯の場合は25.3%もいるのですが、ここに含まれるのがいわゆる「隠れ貧乏」たちといえるでしょう。毎月、十分な収入を手にしているため自覚しづらいのですが、万一、収入が途絶えてしまったらすぐにでも危機的な状況になりかねないことに気づく必要があります。

まずは支出を全て書き出して

しかし、隠れ貧乏になっているからといって、慌てる必要はありません。毎月の収入がある限り、大抵の人はすぐに改善できます。まずは、毎月の収支をきちんと把握することから始めましょう。お金がいくら入って、いくら出ていったのかに無頓着すぎることが、隠れ貧乏になってしまう大きな要因ですので、自分が何にお金を使っているのかを項目別に書き出してみるだけでも、浪費に気づくことができます。

支出を見てどう感じましたか?コスメやファッションなど美容関係にお金を使い過ぎて、見栄を張っていませんか?または、ランチ代が予想以上にかかっていてゾッとしたのでは? 普段何気なく使っているお金を数字にして可視化するだけでも、浪費を自覚し抑える効果がありますので早速試してみてください。

クレカをおサイフケータイアプリにチェンジ

クレジットカードの使い過ぎも隠れ貧乏の悪い習慣の典型です。現金のやりとりがないためにお財布の残金を気にすることがなく、ついつい余計なものまで買ってしまいます。しかも浪費に気づきにくいところが落とし穴なのです。

例えば、コンビニでお弁当を買うついでにペットボトルのジュースを購入していませんか。このジュースを自宅から持ってきたお茶に変えるだけで、150円×20日=月3,000円の節約になり、年間3万6,000円を貯蓄に回すことができます。

しかし、多忙な女性が毎朝、自宅でお茶を入れて会社に持参するというのはハードルの高い作業だという人もいるかもしれません。そこで、もっと簡単な方法をご紹介します。クレカ決済の代わりにおサイフケータイアプリで決済を完結させる方法です。

「楽天Edy」「モバイルSuica」「LINE Pay」などは、自分で入金額を決めてチャージするため使い過ぎを防げるのはもちろん、残金を一目で把握できるので、お金を使った実感を持つことができます。チャージはコンビニでできるので、お買い物ついでに実践できるのも続けやすいポイントです。

使っていないサブスクや携帯の付帯サービスを解約する

最近、よく耳にする「○○放題」も気づきにくい浪費のひとつです。動画見放題サービスなどのサブスクリプション(サブスク:定期購入)サービスや、携帯のSNS使い放題などの付帯サービスは、節約のつもりで加入しても実は定額料金分を使い切っていない場合もあります。毎月の使用頻度を調べて、本当に必要なのか確認しましょう。

また、最近ではファッションのレンタルし放題サービスや自転車乗り放題など、さまざまなサブスクサービスが登場しています。興味本位ではじめてみたものの、使い勝手が良くないと感じたら解約の判断は早めにしましょう。忙しくて通いきれないスポーツジムや習い事も同様です。

そして、この後が隠れ貧乏脱出の大事なポイントです。これらのサービスを解約した後は、月謝や月会費をそのままそっくり定期預金や投資信託、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」などに回しましょう。支出額は変わらないので、全く負担を感じることなく資産を増やすことができます。

支出を意識できれば、隠れ貧乏を卒業できます

十分な収入がありながら貯蓄ができない隠れ貧乏は、この3ステップを実行するだけで自然とお金が貯まっていきます。まだ隠れ貧乏ではないものの、予備軍になりそうな人も同じです。将来、隠れ貧乏にならないために、ここで紹介した3つを実践し、人生100年時代に備えましょう。

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