お給料3ヵ月分と言うけれど 婚約指輪・結婚指輪の相場の実態は?

「婚約指輪はお給料の3ヵ月分」ひと昔前まで、婚約指輪の相場はこのように表現されていました。例えば20代〜30代ぐらいの男性でお給料が25万円〜30万円とすると、3ヵ月分では75万円〜90万円という計算です。しかし、これから結婚指輪、結婚式、披露宴、新婚旅行と出費が重なる場合に、この金額は高すぎる!と思う方も多いのではないでしょうか。実態を探ってみました。

婚約指輪・結婚指輪の相場

とあるジュエリー販売会社が、1970年代の高度成長期真っ只中にダイヤモンドの指輪のPRとして作ったキャッチコピーが「お給料の3ヵ月分説」の出所といわれています。40年以上前の話で、当時とはお給料も物価もダイヤモンドの価格も違うので、「お給料の3ヵ月分はハードル高すぎる...」と悩む必要は全くないのです。

では、実際の婚約指輪と結婚指輪の相場はいくらなのでしょう。ゼクシィ結婚トレンド調査2016年度版によると、婚約指輪の平均価格は35.9万円、結婚指輪の平均価格は、2つ合わせて24.3万円という結果となりました。この程度であれば納得の金額ではないでしょうか。

ちなみに結婚指輪の購入率は97.3%ですが、婚約記念品(婚約指輪)の有無を聞いたところ、婚約記念品があった人は71.6%であり、渡さないという方も一定数いるということです。

お金がなくても結婚できる?できない?

結婚することを決めたら、婚約指輪や結婚指輪の準備、そして結婚式、披露宴、新婚旅行、新婚生活の準備と、イベントが慌ただしく続き当然出費も増えていきます。

先に同じくゼクシィ結婚トレンド調査2016年度版によると、結納・婚約から新婚旅行までにかかった費用総額の平均(推計値)は469.7万円でした。これには先ほどの婚約指輪や結婚指輪も含みます。個人差や地域差は当然あるとして、やはり一通り結婚イベントを行うとなると、それ相応のお金がかかるということです。

一方でこんなデータもあります。結婚式場を展開するアニヴェルセル株式会社が全国の23歳〜39歳の男女1,200人にとったアンケート(2016年)によると、「結婚式を挙げましたか?」と質問に対し、「結婚式・披露宴(会食)共に開催した」が55.5%と半数ほどで、「何もしていない」の割合は28.7%でした。さらにこれを20代に絞ると、「何もしていない」の割合はなんと40.9%となり、若者の結婚式離れが如実に表れる結果となりました。

とはいえ、結婚式をしない理由は必ずしもお金がないからではなく「準備が大変」「他のことにお金を使いたい」などさまざまです。結婚する当人たちが結婚を自由に捉えられる時代になったということでしょう。結論としては、お金がなくても結婚はできます。ただし、結婚式などのイベントをしなかったとしても、結婚後から始まる生活には当然お金がかかるので、その準備はきちんとしておくことが大事です。

夫婦で共にiDeCo(イデコ)に入って資産形成しよう

いざ入籍をして夫婦になると、夫婦の財布は一つにするのか別々にするのか、家を買うのか買わないのか、などさまざまな相談すべきお金の問題がでてくるものです。そして年を重ねるごとに増すのが老後への不安です。65歳を過ぎれば年金がもらえますが、昨今は定年までお給料が上がり続ける保証はなく、退職金の出ない会社も増えています。

そこで、将来の備えとして考えてみたいのが「iDeCo(個人型確定拠出年金)」です。2017年1月から原則誰でも加入できるようになった、いわば「自分年金」です。自分で決めた額(上限あり)を預金、保険、投資信託などを利用して運用し、60歳以降に受け取る仕組みです。

iDeCoのメリットはたくさんあります。例えば支払ったお金は所得控除の対象となるため、所得税や住民税が軽減されます。金額も5,000円と小さな額から始められるうえ、60歳まで原則引き出すことができないため、貯金が苦手な人でも長期運用が可能といった点も利点でしょう。

ちなみに自営業や会社員、公務員、専業主婦など職業に関わらず加入ができますが、60歳以上は対象外なので、早いうちに加入するのがおすすめです。

公的年金にプラスして、自分年金を作っておくことで心にゆとりがうまれるはずです。結婚の幸せが老後まで続くように、iDeCoで老後資金を作る準備を始めてみませんか。

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