リリース来の実績
「SBIラップ 匠の運用コース(愛称:匠ラップ)」(以下、「匠ラップ」といいます)は、プロフェッショナルの英知を結集し、あらゆる投資環境にアクティブに対応することを目指す資産運用サービスです。2023年7月15日より提供を開始し、2023年7月19日に運用を開始しています(※1)。運用開始日の2023年7月19日から2023年11月30日の期間で、匠ラップの運用実績は+2.12%(※1,3)となり、参考とする合成指数(※2,3)との比較では-0.59%(※4)となりました。 以下の折れ線グラフは「匠ラップ(※1)(赤色線)」「合成指数(※2)(青色線)」の比較グラフで、開始点は2023年7月19日です。また以下は、直近1ヵ月、3ヵ月および匠ラップのリリース来のパフォーマンスです。(※5)*合成指数の値は運用にかかる費用等を考慮していません。
運用実績は過去のものであり、将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
匠ラップは、オールウェザー戦略の考えを取り入れ、株式60%、債券40%の資産配分を参考としながら、事前想定リスク年率10%程度でリターンの最大化を目指し、資産配分を決定します。本グラフでは、匠ラップの運用戦略に基づく資産配分の決定がどれだけパフォーマンスに寄与しているかを示すために、前述の資産配分の参考値に基づきFOLIOが作成した合成指数(※2)を用いて、パフォーマンスの比較を行っています。
2023年11月の実績、投資配分、寄与度
2023年11月の世界の株式市場は、米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退したことなどから、欧米を中心に上昇基調となりました。為替は米国の長期金利が低下し、日米金利差の縮小が意識される中で、円高・ドル安傾向となりました。以下は、そのような環境下における匠ラップのパフォーマンスと各投資対象ファンドの騰落率(円建て)、および匠ラップの投資配分です。(※6) 2023年11月の匠ラップは、以下のような投資環境を想定し、短中期的なリスクオフ局面への警戒感から株式、REIT、米国ハイ・イールド債券というリスク資産への投資比率を51.0%として、匠ラップの運用戦略において参考とする株式60%、債券40%よりもやや低めのリスク水準で運用を行いました。- 欧米各国の金融政策運営は、金利の”水準”ではなく、現状の高い金利水準を維持する”期間”の見極めに重心を移行していると想定
- 米国では低所得者層やサブプライム層(信用力の低い借り手)の一部でクレジットカードや自動車ローン延滞率が高水準となるなど、金利上昇が確実に経済に影響を及ぼしつつあり、間もなく消費支出の減速など、景気減速が経済指標に現れると想定
- 新興国の中では利下げに転換した国が現れるなど、世界的な利上げ局面は既に終盤に位置していると認識し、今後徐々に債券市場等のボラティリティ(市場変動性)は落ち着きを取り戻していくことを想定
※1 匠ラップの運用実績について 2023年7月19日(サービスリリースした7月15日に申込を行い最短で運用を開始した場合の投資対象ファンドの最初の買付約定日)から表示日まで、または表示している期間において、匠ラップに投資していた場合の運用実績です。 投資対象ファンドの基準価額(信託報酬やその他の費用が考慮されており、分配金は当該ファンドに再投資したものと仮定しています。)をもとに、「(計算期間終了日基準価額/計算期間開始日基準価額)-1」で計算したものを%表示しています。リバランスは最適ポートフォリオとの乖離がないように実施したと仮定し、運用手数料を年率0.77%(税込)徴収したと仮定して計算を行っています。(※3)
※2 合成指数の推移について 「合成指数」のシミュレーションにあたっては、匠ラップが参考とする資産配分である株式60%、債券40%の割合でMSCIワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)とFTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジあり・円換算ベース)を合成して計算しています。投資対象ファンドの基準価額に市場価格が反映されるタイミングを考慮し、合成指数の計算期間開始日および終了日を前倒して表示しています。(※3)
※3 運用実績および合成指数のシミュレーションについて 本文およびグラフ上で表示している割合は年率ではありません。計算後の数値の小数第3位以下を切り捨てて表示しています。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。分配金やリバランス時の譲渡益にかかる税金は考慮していません。
※4 表示期間における、匠ラップの運用実績と合成指数のシミュレーションの比較です。小数第3位以下を切り捨てて表示しているため、表示上の数値を用いて計算すると数値が一致せず誤差が生じる場合があります。
※5 1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月のパフォーマンスは、それぞれ直近Nヵ月前の資産の評価額と2023年11月30日における評価額を元に計算しています。匠ラップリリース来のパフォーマンスは、2023年7月19日の資産評価額と2023年11月30日における評価額を元に計算しています。表示している割合は年率ではありません。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
※6 騰落率グラフは2023年10月31日の基準価額を基準として、2023年11月30日における各投資対象ファンドおよび、匠ラップのリターンを示したものです。各投資対象ファンドの騰落率の計算は、「(11月30日時点の基準価額/10月31日時点の基準価額)-1」で行い%表示をしています。寄与度グラフは騰落率グラフのデータを用いて、匠ラップの投資配分(指定期間の途中で行われたリバランスも考慮)に従って、匠ラップのリターンに対する各投資対象ファンドの寄与度を示したものです。各投資対象ファンド毎に約定に要する日数が異なる点や計算期間中に実施されるリバランスの影響により、騰落率グラフが示す各投資対象ファンドのリターンがプラスであっても、寄与度グラフにおいてはマイナスとなる場合があります(逆の場合もあり)。匠ラップのリターンの算出方法については、※1をご参照ください。将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
11月のマーケットを振り返る
- 2023年11月の世界の株式市場は、米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退したことなどから、欧米を中心に上昇基調となりました。
- 為替は米国の長期金利が低下し、日米金利差の縮小が意識される中で、円高・ドル安傾向となりました。
【米国市場概況】
米国株式市場の指標であるS&P500は、FRB(米連邦準備制度理事会)による金融引き締め長期化への懸念が後退して米国長期金利が低下傾向となったことで、概ね上昇基調となりました。上旬には、FOMC(米連邦公開市場委員会)や雇用統計の結果を受け、金融引き締め長期化に対する過度な警戒感が薄れ、中旬にもインフレの鈍化などで、米国長期金利が低下したことが好感され、堅調に推移しました。下旬には、FOMC議事録で金融引き締めからの転換に慎重な姿勢が示されたことが嫌気される場面もありましたが、月末にかけてFRB高官から利上げ局面の終了を示唆する発言が相次いだことで小幅に上昇し、最終的に前月比+8.91%と約1年半ぶりの大幅高となりました。また米国長期金利動向の影響を受けやすい米国不動産においても、金利低下が追い風となり大幅に上昇しました。【先進国市場概況】
日本株式市場の指標であるTOPIXは上旬、米国における追加利上げ観測の後退を背景にした米国長期金利の低下等を受けて上昇基調となりました。中旬も、米国長期金利の上昇一服により、市場にリスクオン姿勢が広がり堅調に推移しました。下旬には高値警戒感から一時的に下落する場面がありましたが、好調な欧米の株式相場等が追い風となり、最終的に前月比+5.37%となりました。欧州株式市場の指標であるストックス欧州600指数は上旬、米国長期金利の追加利上げ観測が後退したこと等が好感されて上昇基調となりました。中旬にはイタリア国債が大手格付け機関による格下げを回避したこと等で安心感が広がり、下旬には欧米主要中央銀行の利上げ局面終了観測等が好感されるなどで、最終的に前月比+6.44%となりました。【新興国市場概況】
中国株式市場の指標である上海総合指数は上旬、当局の景気対策や米中の緊張緩和などへの期待で上昇しましたが、景気減速懸念で上値の重い展開となりました。中旬には再び景気支援策への期待で上昇する場面もありましたが、下旬は不動産市況の低迷など、中国景気の見通し不安が重石となり軟調に推移し、最終的に前月比+0.36%となりました。インド株式市場の指標であるインドSENSEXは上旬、米国長期金利の低下等が好感され堅調に推移しました。中旬から下旬にかけては、一時的に経済指標の悪化が重石になる場面もありましたが、インドにおけるインフレ鈍化や成長予想の上昇修正、海外株式の堅調な推移および米国長期金利の低下等が好感され、最終的に前月比+4.87%となりました。【為替・その他】
ドル・円為替相場は、米経済指標が相次いで鈍化傾向を示し、FRBの利上げ局面終了が意識されるとともに早期の利下げ観測も強まったことで、米国の長期金利が大きく低下したため、日米金利差の縮小が意識されてドル売り・円買いが優勢となり、一時的に146円台と2ヵ月半振りの水準まで円高・ドル安が進みました。米国10年債利回りは、月初めのFOMCにおいて政策金利が据え置かれ、その後も雇用統計や物価指標が相次いで鈍化傾向を示したことなどにより、利上げ局面の終了が意識され、また来年にも利下げに転じるとの観測も強まったことで大幅に低下して、月間としては12年ぶりの低下幅となりました。各指数等のデータはBloombergが提供する値を用いています。表示されている値(米国10年債利回りを除く)は、小数第3位以下を切り捨てています。
運用会社FOLIOからのメッセージ
2023年11月の匠ラップの月間パフォーマンスは+6.20%となり、参考としている「合成指数」よりもやや低めのリスク水準で運用を行いながらも、月間のパフォーマンスでは「合成指数」を+0.17%上回り、「合成指数」との比較において「リスクを抑えながら、リターンを獲得する」ことができました。(※4,5)なお「合成指数」とは、代表的な株式インデックス指数の「MSCIワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」と債券インデックス指数の「FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジあり・円換算ベース)」を用いて、株式60%、債券40%の割合(匠ラップが投資配分を決定する上で参考とする割合)で合成した値のことを指します。(※2) 2023年11月の匠ラップにおいては、主に以下2点を背景に「合成指数」よりも効率的にリターンを獲得できたものと考えています。- 「匠」の運用判断に基づき、投資環境の変化に合わせて投資配分の最適化を目指していること
- 「匠」の戦略が詰まったアクティブファンド(≠インデックスファンド)を活用し、市場平均を上回るリターンの獲得を目指していること
※7 グラフ等について
・将来の傾向や投資収益等を示唆又は保証するものではありません。
・「世界株(グロース)」は野村アセットマネジメント社から提供された「ラップ専用・世界株式アクティブ(グローバル・マルチテーマ)」の分配金再投資基準価額データ(信託報酬等の費用考慮後)、およびBloombergが提供する「MSCIワールド・インデックス(配当込み)」のデータを基に、2023年10月31日を基準としてFOLIOにて計算し作成したものです。小数第3位以下を切り捨てて表示しています。
・「世界株(グロース)」と「MSCIワールド・インデックス(配当込み)」の2023年11月の月間騰落率である+11.88%と+9.42%との比較が+2.45%です。小数点以下第3位を切り捨てて計算している箇所があるため、小数点以下第2位の数値が必ずしも一致しない場合があります。
・信頼できると考えられる情報を用いて算出しておりますが、情報の正確性、完全性等について保証するものではありません。
最新の投資配分の確認方法最新の投資配分が気になる方は、匠ラップ契約後のサマリー画面にてご確認いただくことができます。口座開設・ログインはこちら スマートフォンでの利用方法SBI証券スマートフォン専用サイトや各種アプリを経由して、スマートフォンでも匠ラップを便利にご利用いただけます。詳しくはコラムでご紹介しています。■本資料について
・投資環境に関する過去の事実等の情報提供や作成時点での見解をご紹介するために、匠ラップの投資運用業務を行う株式会社FOLIOが作成した資料です。
・記載内容は作成時点のものであり、将来の市場環境の変動や運用成果等を示唆または保証するものではありません。
・信頼できると考えられる情報を用いて作成しておりますが、その正確性、完全性等について保証するものではありません。
■株式会社SBI証券
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■株式会社FOLIO
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2983号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会