新年度間近!アナリストが来期大幅増益予想の中小型株は?

新年度間近!アナリストが来期大幅増益予想の中小型株は?

投資情報部 鈴木 英之 栗本奈緒実

2024/03/27

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新年度間近!アナリストが来期大幅増益予想の中小型株は?

東京株式市場では、日経平均株価が3/18(月)~3/22(金)に4営業日続伸となりました。3/16(土)に日銀金融政策決定会合での金融政策修正観測記事が出たこと、実際の同会合を経て、緩和的金融政策の継続方向に変化はないとみなされたこと、FOMC(米連邦公開市場委員会)を経て同メンバーの年内利下げ回数見通し(3回)に変化がなかったこと等を背景に、不透明感が後退したこと等が要因です。日経平均株価は3/22(金)に一時41,000円を回復しました。ただ、今週に入って以降はスピード調整気味の展開です。

東証グロース市場も3/18(月)~3/21(木)は連れ高となり、3営業日続伸となりました。しかし、その後は冴えない展開です。日経平均株価が3/21(木)に過去最高値を更新したのに対し、東証グロース市場指数は3/7(木)取引時間中に付けた年初来高値をも回復していない状態で、日経平均に対するアンダーパフォーマンス状態が続いています。3月期末を控え、好配当株等が優位の展開で、中小型株(その中でもグロース株)が優位となりにくい状態が続いています。

そうした中、会計上の新年度(24.4~25.3期)が始まろうとしています。現在「不人気」の中小型株ですが、中期的に業績拡大が期待できる銘柄に投資し、将来の株価上昇に備えるのも有効な投資戦略かもしれません。そこで、今回の「中小型株ウィークリー」では、SBI証券企業調査部のアナリストが「買い」の投資判断を付けている銘柄のうち、来期2桁台以上の営業増益が予想されている銘柄を選び、ご紹介します。

スクリーニング条件は以下の通りです。

(1)東証スタンダード市場、またはグロース市場上場銘柄

(2)3/25(月)までの20営業日で1日当たり平均出来高が2万株以上

(3)時価総額1,000億円未満

(4)予想EPSを公表しているアナリストが2名以上

(5)来期市場予想営業利益(Bloombergコンセンサス)が今期市場予想営業利益に対し10%以上の増益予想

(6)来期市場予想純利益(同)が黒字

(7)SBI証券企業調査部のアナリストが2024年1月以降に「買い」の投資判断を提示

(8)同アナリストの目標株価が3/25(月)時点の株価に対して10%以上高い

(9)信用規制銘柄に該当していない

図表の銘柄は上記の条件をすべて満たしています。掲載の順番は、(8)で計算したかい離率の大きい順です。

*SBI証券で口座をお持ちの方は、企業調査部によるアナリストレポートを閲覧いただけます。

【参考】 日経平均株価と東証グロース市場指数の推移

【参考】 3/19(火)~3/26(火)で株価上昇が大きかった東証グロース市場指数構成銘柄

■図表 新年度間近!アナリストが来期大幅増益予想の中小型株は?

取引 チャート ポートフォリオ コード 銘柄名  株価
(3/25・終値)
来期市場
予想増益率
企業調査部
目標株価
7373 7373 7373 7373 アイドマ・ホールディングス 1,758 32.3% 8,000
3479 3479 3479 3479 ティーケーピー 1,700 33.0% 4,740
7685 7685 7685 7685 BuySell Technologies 2,786 29.1% 4,980
4970 4970 4970 4970 東洋合成工業 9,910 38.4% 14,500
7320 7320 7320 7320 日本リビング保証 3,415 22.6% 4,790
4293 4293 4293 4293 セプテーニ・ホールディングス 473 25.9% 552
6199 6199 6199 6199 セラク 1,119 11.0% 1,290
  • ※BloombergデータをもとにSBI証券が作成。

一部掲載銘柄を詳細に解説!

■東洋合成工業 (4970)~半導体製造用フォトレジストに使われる感光性材料で世界シェア5割

★週足チャート(3年)

  • ※データは2024/3/27 (週足)10:30時点。
  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

★業績推移(百万円)

  • ※当社Webサイトの業績表示ツールをもとに、SBI証券が作成。

■最先端のEUV(極紫外線)露光装置向けに強み

半導体製造時のフォトマスク用に使われる化学薬剤であるフォトレジストの製造では、JSR(4185)や東京応化工業(4186)等の日本企業が合計で約9割のシェアを有しているとされます。当社はフォトレジストに使われる感光材料で世界シェア5割超(会社調べ)を有しています。

最先端の微細加工を実現するEUV露光装置向けの感光材では当社がデファクトスタンダード(世界標準)を有しているとみられ、市場シェアはさらに高いとみられます。

当社の営業利益構成比(23.3期)は上記の感光材料が約3分の2を占め、残りは化成品が占めています。業績は半導体市況の影響を強く受ける傾向があり、半導体市況の悪化を受け、四半期(3ヵ月)営業増益率(前年同期比)は、23.3期4Qから24.3期2Qまで3四半期連続の減益となりました。

しかし、24.3期3Q(3ヵ月)の営業利益は前年同期比38.6%増と増益を回復しました。会社側では、2024年以降のフォトレジスト市場は回復を見込んでおり、来期以降は営業利益の拡大が期待できそうです。

SBI証券では目標株価を14,500円に上方修正

当社は2/9(金)に24.3期3Q決算を発表。SBI証券企業調査部は3/13(水)に当社レポートを更新し、業績見通しを上方修正したうえ、目標株価を13,000円から14,500円に引き上げました。

24.3期営業利益は、会社予想26億円(前期比48%減)に対し同企業調査部は32.5億円(同35%減)と上振れを予想しています。企業調査部ではさらに、25.3期は42億円(前期比29%増)、26.3期は68億円(同61%増)の営業利益を予想しています。

2024年はTSMC(台湾積体電路製造)の3nm(ナノメートル:10億分の1メートル)を線幅とする微細加工が本格稼働するとともに、2nm対応の設備導入も予定され、当社が得意とする最先端感光性材料の需要が伸びそうです。中長期的にも、半導体微細化に伴うEUV用感光性材料の需要増加が期待できそうです。

東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)など、この3月に上場来高値を更新した半導体関連銘柄は多いですが、当社株価は21年11月の最高値19,270円に対し、ほぼ半値水準にとどまっており、出遅れ感が顕著と言えそうです。

■セラク (6199)~エンジニア派遣。株価は割安水準?

★週足チャート(3年)

  • ※データは2024/3/27 (週足)10:30時点。
  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

★業績推移(百万円)

  • ※当社Webサイトの業績表示ツールをもとに、SBI証券が作成。

■エンジニア派遣がメイン。時代のニーズに応え、業容を変化

おもにエンジニア派遣事業を行う会社です。

ITシステムの構築・運用などを行うシステムインテグレーション領域や、足元でニーズが拡大中のグラウド領域・カスタマーサクセス領域等で展開しています。

1987年の創業後、最新のIT技術を取り入れ、業容を変化させてきました。Windows95が発売され、インターネットが流行した1995年、インターネット事業を開始。その後も、2009年にスマートフォンアプリ、2013年にCRMで世界No.1シェアを誇るセールスフォース運用支援事業、2023年に法人向け生成AIサービス等を開始。世間のニーズに追従し、提供サービスの内容を変化させています。

現在は、エンジニア派遣の他、農業分野等で、システムの自社開発も行っています。

コロナ禍以降のDX化の流れが進み、引き合いに応える形で従業員数は増加。24.11末時点では3,478人に上り、9割以上がエンジニアで構成されています。人材不足が叫ばれる業界ですが、未経験者も採用し、人員を確保することで人材を確保。独自の教育プログラムを実施し、入社から2-3ヵ月でITエンジニアとしての就業が可能となるもようです。

24.8期からは営業利益率が意識される。大規模案件の受注がカギを握る

2016年の上場以来、増収が継続する一方、エンジニアの採用にかかる投資が利益率の動向を左右しています。22.8期は人員拡大のため、各利益項目が2桁台の減益でしたが、23.8期は21.8期比で増益となりました。

今期(24.8期)は採用費を中心として販管費を抑える方針です。従来は売上成長重視でしたが、営業利益率を目標数値として打ち出し始めました。今期1Q(23.9-11期)時点での業績は、売上高53億円(前年同期比6%増)、営業利益5.2億円(同6%増)です。上期の会社計画に対する進捗率は売上高・営業利益ともに50%超を超えており、順調。しかし、SBI証券企業調査部のレポートによると、通期計画の営業利益を達成するには大規模案件や一次請け案件の受注を見極める必要があり、ハードルは高いとしています。24.8期営業利益は会社予想22.4億円に対し、SBI証券企業調査部では19.5億円と慎重です。

株価は2023年半ばから下落基調が続いています。同年8月に、流通株式時価総額が基準に満たず、プライム市場からスタンダード市場に変更したことも要因としてありそうです。堅調に成長が続く中、特段の動意材料がない状況が続いています。

前述の大規模案件・一次請け案件の受注を獲得できれば、業績増に伴う株価上昇に期待感がもてるでしょう。25.8期予想営業利益は市場予想23.3億円(前期比11%増)、SBI証券企業調査部21.7億円となっています。企業調査部の同期予想EPSは115円であり、予想PERは10倍前後と、割高感は乏しいようです。

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