波乱相場で買い好機?上方修正期待の中小型株8選

波乱相場で買い好機?上方修正期待の中小型株8選

投資情報部 鈴木 英之 栗本奈緒実

2024/04/24

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波乱相場で買い好機?上方修正期待の中小型株8選

東京株式市場は波乱の展開となりました。日経平均株価の4月第3週末(4/19)終値は前週末比2,455.2円(6.2%)も下落しました。米金融緩和期待が後退し、中東の地政学的リスクもくすぶる中、世界的な半導体関連企業の決算発表を経て、半導体市場に対する楽観が後退し、半導体関連銘柄が急落したことが響きました。東証グロース市場指数もツレ安となり、同週は前週末比6.6%の下落となりました。

東証グロース市場指数は結局、年初来安値更新となり、4/19(金)時点で2023年末終値に対し、8%超下落した水準となっています。同じ中小型株でも東証スタンダード市場指数は同期間4%超の上昇を維持しています。

中小型株は、特に多くの個人投資家にとっては本来、値動きの軽さが「大きな魅力」のひとつになっています。しかし、海外投資家の資金や、NISA(少額投資非課税制度)を活用したい個人投資家の資金は、主力大型株に向かい、大型株の方の値動きが軽くなったのが、本年1~3月の東京株式市場であったとみられます。割安株も多い東証スタンダード銘柄は年初来で小幅高を維持できましたが、東証グロース市場銘柄は物色の圏外に置かれたもようです。

ただ、東証グロース市場は情報通信産業に属す銘柄が多く、AI(人工知能)の普及や、DX需要の高まりは追い風になる銘柄も少なくありません。今後本格化する決算発表では、独自の成長を維持する銘柄にスポットが当たる可能性もありそうです。

さて、今回の「新興株ウィークリー」では、決算発表を控え、会社発表の予想利益をクリア、または上方修正しそうな銘柄を抽出すべく以下のスクリーニングを行ってみました。

(1)東証スタンダード市場、またはグロース市場上場銘柄

(2)4/22(月)までの20営業日で1日当たり平均出来高が2万株以上

(3)3月決算銘柄

(4)直近四半期(23.10~23.12期)営業増益率が前年同期比で10%超、かつ通期会社予想営業増減率を上回る

(5)直近四半期累計(23.4~23.12期)営業利益が前年同期比で増益、かつ通期会社予想営業増減率を上回る

(6)直近四半期累計(23.4~23.12期)営業利益の会社予想営業利益に対する進捗率が80%超かつ同進捗率が前年同期の進捗率(※)よりも10%pt超高い

図表の銘柄は、上記(1)~(6)の条件をすべて満たしています。掲載の順番は、(5)の営業増益率が高い順としました。

株式市場の下落を受け、決算発表に伴う株価上昇への期待値は低下しているかもしれません。ただ逆に考えれば、決算発表に向けて期待が先行し、決算発表の時点で「好材料出尽くし」となるリスクは低下するかもしれません。

※進捗率は、23.4~12期営業利益の24.3通期会社予想営業利益に対する進捗率

【参考】 日経平均株価と東証グロース市場指数の推移

【参考】 4/16(火)~4/23(火)で株価上昇が大きかった東証グロース市場指数構成銘柄

■図表 波乱相場で買い好機?上方修正期待の中小型株8選

取引 チャート ポートフォリオ コード 銘柄名  株価
(4/23・終値)
23.4~12期
営業増益率
進捗率
3648 3648 3648 3648 AGS(5/13) 1,124 107.9% 100.6%
3773 3773 3773 3773 アドバンスト・メディア(5/10) 1,549 58.8% 80.4%
1966 1966 1966 1966 高田工業所(5/13) 1,677 50.4% 100.2%
6378 6378 6378 6378 木村化工機(5/10) 731 44.7% 91.5%
3423 3423 3423 3423 エスイー(5/10) 333 42.5% 91.9%
9221 9221 9221 9221 フルハシEPO(5/14) 1,070 38.8% 93.8%
6245 6245 6245 6245 ヒラノテクシード(5/10) 1,946 13.9% 90.4%
6319 6319 6319 6319 シンニッタン(5/15) 262 5.1% 89.7%
  • ※Bloombergデータ、会社公表データをもとにSBI証券が作成
  • ※カッコ内は本決算発表予定日(会社発表、または東証届け出ベース)
  • ※23.4~12期営業増益率は、前年同期比の増減率
  • ※進捗率は、23.4~12期営業利益の24.3通期会社予想営業利益に対する進捗率

一部掲載銘柄を詳細に解説!

■アドバンスト・メディア(3773)~株価下落も音声認識エンジンは成長継続へ

★日足チャート(1年)

  • ※データは2024/4/24 (日足)9:00時点。
  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

★業績推移(百万円)

  • ※当社Webサイトの業績表示ツールをもとに、SBI証券が作成。

■「音声認識」クラウド・ソフトウェアで国内首位

音声認識エンジンの国内トップクラスの企業です。音声認識エンジンである「AmiVoice®」は、世界トップレベルの音声認識技術を駆使し、会話を自動でテキスト化します。

「AmiVoice®」は豊富な利用実績を有し、豊富なビジネスシーンのデータを蓄積していること、最新のディープラーニング技術を実装し、業界随一の高い認識率を有していること等が強みです。自然な話し言葉を認識し、幅広い専門用語へ対応できることも、競争力の源泉になっています。

需要は旺盛です。主力のコンタクトセンター向けは、人手不足、生産性向上、コンプライアンス対応等を背景に着実な需要が期待されます。コロナ禍では逆風を受けた医療向けも、音声認識による電子カルテの入力効率化等で、医師の残業時間に対する規制が新たな需要を喚起しそうです。


26.3期に売上高100億円、営業利益30億円が目標

24.3期3Q累計の売上高は43.2億円(前年同期比22%増)、営業利益は9.6億円(同58%増)と大幅な増収増益を確保しました。

コンタクトセンター向け事業では、大手システム開発業者と連携した販売が好調に推移。チャットGPTとの連携を搭載した機能もリリースされました。音声認識による議事録作成も需要増大からユーザー数が増加しました。また、医療向けは24年4月開始の「医師の働き方改革」で、医療従事者の業務効率化の流れが味方しました。

24.3通期の会社計画は売上高60億円(前期比15%増)、営業利益12億円(同11%増)の予想です。第3四半期累計の営業利益の通期会社計画に対する進捗率は80%に達しており、現状の会社計画は保守的とみられます。市場(Quickコンセンサス)では、14億円台の営業利益が見込まれています。

株価は本年1月の年初来高値2,060円から4/23(火)には1,549円と24%超下げた水準です。東証グロース市場全般の低迷にツレ安したと考えるならば、買い好機が接近している可能性がありそうです。

■フルハシEPO (9221)~円安を追い風に、本決算では業績上振れ期待高まる

★日足チャート(1年)

  • ※データは2024/4/24 (日足)9:00時点。
  • ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

★業績推移(百万円)

  • ※当社Webサイトの業績表示ツールをもとに、SBI証券が作成。

■木質リサイクルのリーディングカンパニー

木質リサイクルのリーディングカンパニーです。

以下の2事業をメインとしています。

▹ バイオマテリアル事業〈23.3期の売上高構成比:68%〉

①木材系廃材物(解体材、廃パレット等)の処理の受託

②木材資源チップ(バイオマス燃料、製紙用原料)の加工・製造・販売 

と2方面から売上を確保。①で得た材料を、②に利用しています。経常利益の86%(23.3期)を占める稼ぎ頭の事業です。

▹ 資源循環事業 〈同:19%〉

木くず・プラスチック・がれき類など住宅建設現場等から排出される建築副産物(廃棄物)を選別・再資源化し、副産物として販売しています。


■円安で国内の木材チップの需要増加

輸入燃料及び輸入木材の価格高騰の影響による、国内の木材チップの需要の増加が追い風です。

今期3Q時点(23.4-12月期)の業績は、売上高65億円(前年同期比8%増)、営業利益8.4億円(同38%増)と増収増益を達成。特に、通期計画に対する利益の進捗率は営業利益が93%と堅調さを示し、5/14(火)の本決算発表での上振れ期待が高まりました。

2022年に稼働開始した2つの新工場(岐阜第二工場、西東京工場)が順調なことや、引き続き輸入品の仕入れ価格価格高騰による国内品需要の増加が寄与したもようです。

同決算発表を受け株価は右肩上がりに推移。2023年3月以来の高値水準に位置しています。1,100円を節目に上値の重い展開が続いており、次回の本決算発表後はこの節目の価格帯を抜けることができれば上値の軽い展開が予想されます。

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