株価上昇に期待!?好業績中小型株12選
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投資情報部 鈴木 英之 栗本奈緒実
2024/05/15
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当ページの内容につきましては、SBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での詳しい解説も行っております。東証グロース市場・スタンダード市場の中小型株を中心に、好業績が期待される銘柄や、投資家の皆様が気になる話題についてわかりやすくお伝えします。
新興株ウィークリー
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株価上昇に期待!?好業績中小型株12選
5月相場も半ばを迎えました。世界的に株価は上昇基調になっています。米国で金利上昇懸念が後退し、米10年国債利回りが一時に比べ低下したことから、グロース系銘柄が戻りやすくなっています。同国では5/14(火)にナスダック指数が過去最高値を更新。日本でもグロース系銘柄がやや優位の展開です。5/14(火)時点での前月末比騰落率は東証グロース市場指数が日経平均を僅かながら上回っています。
こうした中、決算発表もいよいよ最終局面を迎えました。発表予定社数(5/14時点)は5/15(水)が578社でほぼ一巡します。
中小型株は相対的に流動性が乏しいこともあり、業績変動は株価変動を増幅しやすいとみられます。そんな中小型株の決算発表予定日は14日(火)・15日(水)に多く、投資家は気を抜けないタイミングです。
ただ、決算発表後は、その銘柄の成長性を再評価して買い直される銘柄も出てきそうです。そこで、今回の新興株ウィークリーでは、4/25(木)~5/10(金)に決算発表を行った銘柄から直近四半期(24.1-3期)の業績が良かった銘柄を抽出すべく以下のスクリーニングを行ってみました
(1)東証グロース市場、または同スタンダード市場に上場
(2)決算発表日が4/25(木)~5/10(金)
(3)5/13(月)までの20営業日で1日当たり平均出来高が2万株以上
(4)直近四半期(24.1-3期)の営業黒字額が1億円超、かつ前年同期比で黒字転換、または20%超の増益
(5)取引所または日証金による信用規制・注意喚起銘柄を除く
図表の銘柄は、上記(1)~(5)の条件をすべて満たしています。掲載は四半期営業増益率が大きい順(黒字転換が最上位)です。
【参考】 日経平均株価と東証グロース市場指数の推移
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【参考】 5/7(火)~5/14(火)で株価上昇が大きかった東証グロース市場指数構成銘柄
![](https://sbisec.akamaized.net/sbisec/images/media/2024/market_report_dom_em_weekly_240515_01.gif)
■図表 株価上昇に期待!?好業績中小型株12選
取引 | チャート | ポートフォリオ | コード | 銘柄名 | 株価 (5/14終値) |
直近 決算発表日 |
直近四半期 営業増益率 |
4477 | 4477 | 4477 | 4477 | BASE | 301 | 5/9 | 黒字転換 |
4404 | 4404 | 4404 | 4404 | ミヨシ油脂 | 1,411 | 5/9 | 黒字転換 |
7646 | 7646 | 7646 | 7646 | PLANT | 1,803 | 4/25 | 84.0% |
5254 | 5254 | 5254 | 5254 | Arent | 5,480 | 5/9 | 81.3% |
4248 | 4248 | 4248 | 4248 | 竹本容器 | 850 | 4/30 | 61.5% |
2788 | 2788 | 2788 | 2788 | アップルインターナショナル | 498 | 5/10 | 55.3% |
3496 | 3496 | 3496 | 3496 | アズーム | 6,350 | 4/30 | 43.9% |
8914 | 8914 | 8914 | 8914 | エリアリンク | 2,919 | 4/25 | 39.7% |
4107 | 4107 | 4107 | 4107 | 伊勢化学工業 | 19,660 | 4/25 | 35.7% |
4595 | 4595 | 4595 | 4595 | ミズホメディー | 3,450 | 5/10 | 21.8% |
7320 | 7320 | 7320 | 7320 | 日本リビング保証 | 2,903 | 5/10 | 21.7% |
3242 | 3242 | 3242 | 3242 | アーバネットコーポレーション | 415 | 5/9 | 20.7% |
- ※Bloombergデータ、会社公表データをもとにSBI証券が作成
- ※直近四半期営業増益率は、24.1-3期営業利益の前年同期との比較
一部掲載銘柄を詳細に解説!
■Arent(5254)~国策化する「建設DX」に事業をフォーカスし、高い利益率を確保
★日足チャート(6ヵ月)
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- ※データは2024/5/15 (日足)13:30時点。
- ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
★業績推移(百万円)
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- ※当社Webサイトの業績表示ツールをもとに、SBI証券が作成。
■建設業界のDXにフォーカス
建設業のDXをシステム開発で支援している会社です。コンピュータ上に作成された3次元のデジタルモデルに、コストや仕上げ、管理情報などの属性データを付加したBIM(Building Infomation Modeling)の活用等を行っています。
クライアント企業との継続的な協同関係を通じて、コンサルからシステム開発、事業化までを実行する「プロダクト共創開発」が売上構成比(23.6期)94.6%の主力事業です。他は、クライアントと開発したソフトウェアをSaaSとして販売する「共創プロダクト販売」等となっています。
2012年の創業当初は業種にこだわらないシステム開発を行っていました。しかし、2018年に千代田化工建設から大口案件を受注したことを契機に、建設業界へ経営リソースを特化する戦略に変更しました。
2018年8月に、プラント大手の千代田化工建設が抱えていた配管設計の課題を解決するプロダクトを共創。2021年4月以降は共同出資会社により成果物であるシステムを外販しています。
■「国策」に乗り成長?
建設業は細分化された多重下請け構造もあり労働生産性は製造業の2分の1程度と低く、高齢化も深刻です。このままでは職人が持っている暗黙知も失われかねません。
そうした中、国土交通省は2023年から公共事業において原則BIMを使用する法改正を行っています。また、2024年からは建設業界にも残業規制が適用され始めたことは「2024年問題」としてよく知られる所です。
こうした中、当社は空調工事最大手の高砂熱学工業と業務を効率化するシステムを共同開発し、本格運用を始めました。
24.6期の業績は好調です。3Q累計(5/9発表)の売上高は21.8億円(前年同期比53%増)、営業利益8.9億円(同79%増)となりました。建設業界大手サブコン・ゼネコンとの共創開発が複数進んでいるようです。売上高営業利益率は四半期(3ヵ月)で、今期は1Q:36%、2Q:40%、3Q:45%と着実に上昇、しかも高水準です。
24.6通期では売上高30億円(前期比48%増)、営業利益11.4億円(同61%増)が会社計画です。営業利益の通期計画に対する進捗率は78%に達しており、順調と言えそうです。株価は決算発表の翌日5/10にストップ高となりました。市場の反応もポジティブでした。
建設DX関連として、今後も折に触れ、注目される可能性もありそうです。
■竹本容器 (4248)~“容器”メーカー。インド市場で成長期待大!?
★日足チャート(1年)
![](https://sbisec.akamaized.net/sbisec/images/media/2024/market_report_dom_em_weekly_240515_04.gif)
- ※データは2024/5/15 (日足)13:30時点。
- ※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
★業績推移(百万円)
![](https://sbisec.akamaized.net/sbisec/images/media/2024/market_report_dom_em_weekly_240515_05.gif)
- ※当社Webサイトの業績表示ツールをもとに、SBI証券が作成。
■グローバルに展開する“容器”メーカー
“容器”の企画・開発・製造・販売を行うメーカーです。
1953年、当時需要が旺盛であったガラスの容器販売会社として設立。1963年からプラスチック容器の販売を開始。80年代からは、製造を開始し、国内外で拠点を設けてきました。世界で比類なき4,000以上もの金型を有し、あらゆる顧客ニーズに応えらることが強みの1つとして挙げられます(24.1Q末時点、同社HPより)。
メイン製品はプラスチック容器ですが、資源循環型パッケージングの売上高比率の向上を目指しています。23.12期実績は全体の24%で、26.12期までに約3分の1程度を占める水準を目指してゆく方針です。
海外売上高比率は20%程度です(23.12期)。中国・インドに生産拠点を持ち、中国・アメリカ・ヨーロッパ・タイ・インドの子会社で販売を行っています。一方、国内販売向け製品は自社工場と同社の金型を預託する協力メーカーで生産されています。
■中国軟調だが、インドでの成長期待で株価急騰!?
化粧・美容向けが売上高構成比の5-6割を占めており、新型コロナウイルスによる外出機会の減少が業績の重しとなりました。さらに、中国消費の減速や競合との競争激化も加わり、中国事業は22.12期2Qから9Q連続での営業赤字でした。
24.12期1Qの業績は、売上高37.5億円(前年同期比7%増)、営業利益1.9億円(同61%増)で増収増益。日本での販売増や原価上昇を販売価格に転嫁したことが業績の押し上げ材料となりました。
また、インドでの取引顧客数・受注の増加が好調であると会社側が明らかにしました。インドでの保有金型は、24.1Q末時点で247と18.12期末の18から一貫して右肩上がりに推移しています。
今後、インドの化粧品市場は高い成長を遂げると予想されています。2015年にコーセー、2023年には資生堂が新ブランド投入や現地百貨店と提携するなど本格参入し、活況を呈しています。インドでの成長期待も株価上昇の一要素となった面がありそうです。
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