量子コンピュータ関連銘柄5選 AI・半導体の次のテーマか?

量子コンピュータ関連銘柄5選 AI・半導体の次のテーマか?

投資情報部 髙田 航輝

2026/07/15

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量子コンピュータ関連銘柄5選 AI・半導体の次のテーマか?

今回のテーマは「量子コンピュータ」です。

量子コンピュータとは、量子の技術・性質を利用し、従来のコンピュータよりも圧倒的に速いスピードで計算などを行うことが期待されている、次世代のコンピュータです。

実用化された場合は、新薬の開発や物流ルートの最適化への利用、AIが行う学習を高速化するなど、大きな進歩が期待されます。

一方で、量子コンピュータの実用化には、革新的な技術開発を含む、高度な技術力が求められるため、本格的な普及は2030年代以降になると見られています。

量子コンピュータの技術はAIの学習を助け、AIは量子コンピュータの弱点である頻発するエラーを早期に発見・訂正する両者は相互補完的な役割があるといえます。実用化が先のため、少し気が早いかもしれませんが、投資テーマとしては、AIと並んで注目したい技術と思われるので、関連銘柄を確認していきましょう。

【スクリーニング条件】

①時価総額3,000億円未満

②各種資料・報道などから、「量子コンピュータ」と関連性があるとみられること

③今期純利益の会社予想が黒字

④取引所または日証金、当社による信用規制・注意喚起銘柄を除く

※図表の銘柄は上記の条件をすべて満たしています。

※掲載の順番は銘柄コード順です。

【銘柄一覧】量子コンピュータ関連銘柄5選 AI・半導体の次のテーマか?

取引 チャート ポートフォリオ コード 銘柄名 株価
【7/14・円】
投資のポイント
3915 3915 3915 3915 テラスカイ 2,385 連結子会社のQuemix社にて量子コンピュータのアルゴリズム・ソフトウェアを研究開発。
6597 6597 6597 6597 HPCシステムズ 3,680 理化学研究所に対して量子誤り推定アルゴリズムを高速に実現するシステムの導入と運用環境の構築。
6777 6777 6777 6777 santec Holdings 21,000 マサチューセッツ工科大学の量子コンピュータ研究に同社の空間光変調器が導入されている。
6864 6864 6864 6864 エヌエフホールディングス 1,551 量子コンピュータにおける超電導素子の制御、信号検出を高精度に行うために必要な「低雑音信号処理システム」の提供。
7713 7713 7713 7713 シグマ光機 2,006 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期量子課題の研究テーマに参画。
  • ※Quickデータ、会社公表データ、各種報道等をもとにSBI証券が作成。

一部掲載銘柄を詳細に解説!

HPCシステムズ(6597)

★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

◎会社概要

同社は科学技術計算用コンピュータに関連するソリューションや産業用コンピュータの開発・製造・販売事業を展開しており、東証グロース市場に上場しています。

2026年6月期は売上高、営業利益ともに増収増益の会社予想です。予想PERは31.9倍、予想配当利回りは0.86%です(※1)。

※1:7月14日の終値参照、年間の1株当たり予想配当金は32円です。

◎量子コンピュータとの関連性

HPCシステムズは国立研究開発法人理化学研究所に対して、専用のFPGAクラスタを用いた量子誤り推定アルゴリズムを高速に実現するシステムの導入と運用環境の構築を行っています(※2)。量子コンピュータには外部環境の影響によって、エラーが発生しやすい弱点があります。そのため、エラーを推定・評価する量子誤り推定アルゴリズムは量子コンピュータの信頼性を左右する重要な技術です。

また、理化学研究所は国内有数の研究機関で、量子コンピュータの理論研究では国際的に高い評価を受けているといわれています。この理化学研究所にシステムを導入できたことは量子コンピュータ関連銘柄としての注目度を高めていると思われます。

※2:HPCシステムズのWEBサイト(2025年7月17日付)より。

◎今後の展開とリスク

製造業の研究開発シミュレーションにおけるAI活用が進展し、AI関連の売上高構成比が上昇しています。また、半導体検査装置向けの産業用PCも好調のようです。

旺盛な設備投資需要を追い風に、どれだけ利益を伸ばせるかがポイントになりそうです。

一方で、リスクとしてはコア半導体の価格高騰による利益率の低下が挙げられます。

量子コンピュータ関連であるだけでなく、着実に利益を積み増している点にも注目したいです。

エヌエフホールディングス(6864)

★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

◎会社概要

同社は計測制御デバイス、電源パワー制御、環境エネルギー関連等の機器開発・製造・販売および校正・修理を行っており、東証スタンダード市場に上場しています。具体的には、研究開発分野における電子計測器や電源環境、蓄電システムなどを取り扱っています。

今期(2027年3月期)は売上高、営業利益ともに増収増益の会社予想です。予想PERは15.5倍、予想配当利回りは2.32%です(※1)。

※1:7月14日の終値参照、年間の1株当たり予想配当金は36円です。

◎量子コンピュータとの関連性

傘下の株式会社エヌエフ回路設計ブロックでは量子コンピュータの研究をサポートしています。

量子コンピュータにおける超電導素子の制御、信号検出を高精度に行うために必要な「低雑音信号処理システム」を提供しています。

2026年2月には、カナダで開催された「Quantum Days」に量子コンピュータに搭載される低雑音電源が展示され、最先端技術分野における更なる事業拡大を推進していく方針が確認できます(※2)。

※2:2026年3月期決算説明資料より。

◎安定配当とリスク

2026年3月期を含む過去10期の配当実績を確認すると、2019年3月期の記念配を除き、普通配当ベースでは減配が1度もありませんでした。東証スタンダード市場の今期予想利回りが2.42%(※3)のため、同社の配当利回り水準が高いとはいいがたいですが、安定配当を重視する投資家にとっては注目材料となりそうです。

最後にリスクですが、量子コンピュータ関連で物色対象になった場合、株価の変動が大きくなる可能性があります。量子コンピュータの本格的な実用化は2030年代といわれており、期待先行の短期的な売買には注意が必要です。

※3:7月14日時点、QUICKのデータ参照。

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