プロに選ばれた株式7選 投資信託の組入銘柄を紹介

プロに選ばれた株式7選 投資信託の組入銘柄を紹介

投資情報部 髙田 航輝

2026/08/26

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プロに選ばれた株式7選 投資信託の組入銘柄を紹介

株式投資をしていて、「みんなは何を買っているんだろう」って、気になったことはありませんか?

個人投資家であれば、誰もが一度は考えるであろう問いに答えるべく、投資のプロが運用する投資信託に組み入れられた株式を探っていきます。

投資信託は委託会社が公表する「月次レポート」や「マンスリーレポート」で、過去に組み入れられていた銘柄を確認することができます。組入時点とレポート公表のタイミングがずれるため、タイムラグがあることに注意が必要ですが、プロが選んだ銘柄を確認することで、投資のヒントが見つかるかもしれません。


今回は以下の条件の投資信託の組入上位10銘柄を集計し、どの銘柄が多くのファンドに組み入れられていたかを探りました。
1.SBI証券の取扱銘柄の投信で、2026年7月末基準の月次レポートを参照。
2.SBI証券内のファンド分類詳細で、「国内小型」に分類されている。
3.SBI証券内のカテゴリーでインデックスファンドに分類されていない。
4.決算月が異なるなど、銘柄構成が同じファンドは2回以上カウントしない。
例)●●ファンド(年1回決算型)と●●ファンド(毎月決算型)の場合、どちらか一方をカウント。

以上の条件で該当した投資信託46銘柄の組入上位10銘柄を集計しました。


今回もレポートの最後に投資に役立つテクニックを記載しましたので、ぜひチェックしてみてください。

【銘柄一覧】プロに選ばれた株式7選 投資信託の組入銘柄を紹介

取引 チャート ポートフォリオ コード 銘柄名 株価
【8/25・円】
組入ファンド数
4377 4377 4377 4377 ワンキャリア 2,475 5
2820 2820 2820 2820 やまみ 6,280 4
2938 2938 2938 2938 オカムラ食品工業 1,295 4
299A 299A 299A 299A クラシル 1,300 4
4258 4258 4258 4258 網屋 4,195 4
6226 6226 6226 6226 守谷輸送機工業 2,281 4
6627 6627 6627 6627 テラプローブ 10,750 4
  • ※委託会社公表データ、QUICKデータをもとにSBI証券が作成。
  • ※組入ファンド数が多い順に掲載。同数の場合は銘柄コード順。
  • ※図表の銘柄は下記の条件をすべて満たしています。

    ★スクリーニング条件
    1.東証スタンダード市場または東証グロース市場に上場
    2.時価総額1,000億円未満
    3.前期の純利益実績が黒字
    4.取引所または日証金、当社による信用規制・注意喚起銘柄を除く

一部掲載銘柄を詳細に解説!

ワンキャリア(4377)

★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

◎キャリアデータを活用して就活・転職支援

東証グロース市場に上場しており、時価総額は456億円です(※1)。2021年10月に旧・東証マザーズに上場しました。

同社は就活・転職支援サービスを提供しています。就活・新卒採用サービスの「ワンキャリア」、転職・中途採用サービス「ワンキャリア転職」を運営しており、キャリアデータを活用して、サービスをアップデートしています。ほかにもYouTubeチャンネルで、大手企業の採用担当者を招いた座談会を配信することで利用者へのアプローチを強めています。

※1:2026年8月25日時点。


◎中間期決算は増収増益

8月13日発表の2026年12月期第2四半期累計の売上高は58億900万円、営業利益は23億7,200万円でした。2025年12月期会計年度末より連結決算に変更しているため、単純比較はできませんが、前年同期の売上高は40億1,200万円、営業利益は13億6,400万円であり、増収増益となっています。7月31日に通期業績予想と配当予想を上方修正しているため、今回の決算発表では業績・配当予想の修正はありませんでした。今期業績予想は売上高が110億円、営業利益が31億円です。年間の1株当たり配当金の予想は35円で前期比10円の増配計画です。予想配当利回りは1.41%です(※2)。

※2:2026年8月25日の終値で算出。


◎株価の推移と注目ポイント

2021年10月の上場以降、順調に株価は上昇しており、2025年8月には上場来高値の2,948円をつけています。しかし、その後は動きがさえず、2026年5月には安値1,667円をつける場面もありました。

直近では株価は再び上昇基調に転じています。決算発表を受けた8月14日の終値は2,557円(前日比+18.0%)で大幅高となりました。その後、数日は株価を下げていますが、高値圏で推移しています。

同社の注目ポイントとして、「高成長」が挙げられます。前期を基準とした、同社の過去5年の売上高のCAGR(年平均成長率)は41.6%です。これは毎年平均して売上高が41.6%のペースで成長していることを意味しています。ちなみに高い成長力で注目される米・エヌビディア(NVDA)の同CAGRは66.9%です。ほかのアメリカのハイテク関連銘柄のCAGRをみると、アップル(AAPL)が8.7%、アルファベット(GOOGL)が17.1%でした。業種や国が異なるため、単純比較はできませんが、「高成長」の印象が強い、アメリカのハイテク関連銘柄のCAGRと比較することで、同社の高い成長力がイメージできると思います。

やまみ(2820)

★日足チャート(6か月)

★業績推移(百万円)

◎質の高い大豆を使って豆腐を生産する食品メーカー

東証スタンダード市場に上場しており、時価総額は438億円です(※1)。

豆腐や関連製品である厚揚げ、油揚げなどの製造販売を行っています。もとは、野菜のパック詰めを事業内容として、有限会社やまみが設立されました。1978年に事業譲渡を受け、豆腐の製造・販売事業に参入しました。

同社WEBサイトをみると、北海道産大豆を使った「豆騎士(豆ナイト)」や国産大豆の「濃厚一徹」がおすすめ商品のようです。

安価な豆腐に使用される大豆のたんぱく質は35%程度であるのに対し、同社はたんぱく質40%以上を基準としており、質にこだわった商品の提供を強みとしています。

もとは東証プライム市場に上場していましたが、流通株式時価総額などの上場基準を満たすメドが当面立たないことを理由として、2023年10月に東証スタンダード市場へ市場変更しています。

※1:2026年8月25日時点。


◎売上高、各段階利益で過去最高を更新、増配

8月12日に行われた決算発表によると、2026年6月期通期の売上高は232億3,800万円(前期比10.3%増)、営業利益は26億4,900万円(同53.3%増)でした。売上高、各段階利益ともに過去最高を更新し、全工場で増収となりました。価格改定や、主力製品の販売数増加などにより増収となり、包装資材価格などのコスト増をこなして、製造原価率は改善しました。売上高営業利益率は11.4%で、前期の8.2%より改善しています。

2027年6月期通期の業績予想は、売上高が265億円(前期比14.0%増)、営業利益が31億8,000万円(同20.0%増)です。前期に引き続き、今期も過去最高の業績が予想されています。年間の1株当たり配当金の予想は100円で前期比16円の増配計画です。予想配当利回りは1.59%です(※2)。

富士山麓第2工場の新設により生産能力が向上し、増収が見込まれます。減価償却費は増加が見込まれますが、増収効果などで製造原価率は改善予定です。

※2:2026年8月25日の終値で算出。


◎株価の推移と今後の展開

決算発表を受けた8月13日の株価終値は5,580円(前日比+7.7%)の大幅高となりました。翌日以降も株価は上昇基調で8月24日は過去最高値6,400円をつけました。同社だけではなく「NEXT FUNDS 食品(TOPIX-17)上場投信(1617)」も8月14日に年初来高値50,080円をつけており、業種全体の上昇も追い風になっているようです。

やまみは自社の強みとして「値上げ力」を挙げています(※3)。北海道産大豆を使用するなど、商品力のある豆腐を大量に販売し、定着を図ります。商品力があり、販売先にとっても代替品が少ないため、値上げ交渉を行いやすいという構図になっています。サイゼリヤ(7581)が7月に値上げを発表したのち、株価が大きく上昇していることから、株式市場では企業の値上げについて、ポジティブに受け止められていると思われます。

2026年はAI・半導体株が主導する相場であったといえるため、スポットが当たりにくい業種でしたが、過去最高値更新後の株価の動きに注目したいです。

※3:2026年6月期 決算説明資料より。

【投信の組入銘柄をチェックする意義とは?】

最後までレポートを読んでいただき、ありがとうございます。

今回は投信の過去の組入銘柄をチェックしてみました。


ところで、順番は逆になりますが、今回の企画の意義についてご説明したいと思います。


証券業界にはアナリストといわれる、分析の専門家がいます。

各企業のデータを収集・分析したり、企業を直接訪問して、担当者に聞き取りを行うことで情報を集め、レポートを書いたり、目標株価を設定します。

アナリストは、それぞれ担当している業種、企業をもっていることが多いです。注目度が高い企業や主要企業には多くの担当アナリストがついていて、業績予想や目標株価を発表しています。野球で言うと、スカウトが将来有望な選手を探して、全国を飛び回っているイメージが近いかもしれません。


一方で、東証スタンダード市場や東証グロース市場に上場する銘柄は、東証プライム市場の銘柄と比較して、流動性が低く、認知度も低い銘柄が多いため、担当アナリストがカバーしていない(担当アナリストがいない)ケースが多いです。

そのため、証券分析のプロであるアナリストが、その企業をどのように評価しているのかなどの情報に触れる機会が相対的に少なくなります。


そこで、投信の組入銘柄を確認する意義が出てきます。投資のプロであるファンドマネージャーがどのような銘柄を組み入れており、注目しているかという情報を、月次レポートを見ることで簡単に入手することができます。特に東証プライム市場以外の銘柄は比較的、公表されている銘柄分析の情報が少ないため、月次レポートから得られる情報は貴重なものだといえます。


投資信託を保有していない方も、ぜひ一度、月次レポートをチェックしてみてください。



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