20期以上連続増配の企業も!高配当・好業績期待銘柄12選

投資情報部 栗本奈緒実/鈴木英之
2025/05/23

当ページの内容につきましては、SBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での詳しい解説も行っております。東証プライム市場を中心に好業績が期待される銘柄・株主優待特集など、気になる話題についてわかりやすくお伝えします。
日本株投資戦略
※YouTubeに遷移します。
20期以上連続増配の企業も!高配当・好業績期待銘柄12選
東京株式市場では、1-3月期決算発表シーズンが終了しました。JR東海(9022)のように、業績見通しが振るわなかった銘柄でも、配当の増額や自社株買いなどの株主還元の強化が好感され、決算発表後に買いが入った銘柄も見受けられました。
そこで今回の「日本株投資戦略」では、高配当利回りが期待でき、連続増配の実績を有し、さらに、今後の業績見通しが良好となりそうな銘柄を抽出すべく、以下のスクリーニングを行ってみました。
① 東証プライム市場に上場
② 今期で10期以上の連続増配を実施予定
③ 予想配当利回り(5/20)が3.23%超(日経平均株価は同2.23%)
④ 今期会社予想売上高が前期比5%以上増収
⑤ 今期会社予想純利益が前期比5%以上増益
⑥ 取引所または日証金、当社による信用規制・注意喚起銘柄を除く
日経平均株価の予想配当利回りは2.23%(5/20)となっています。掲載銘柄の予想配当利回りは最低でも3.6%超と、大きく上回っているので「高配当利回り」期待銘柄と表現することは妥当であると考えられます。
掲載は、連続増配の実施予定回数が多い順です。同数の場合、銘柄コードの昇順となっています。
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■図表 20期以上連続増配の企業も!高配当・好業績期待銘柄12選
取引 | チャート | ポートフォリオ | コード | 銘柄名(連続増配実施予定回数@今期) | 終値(円) 【5/20】 |
予想配当 利回り |
配当金の10期前比 増加率 |
7504 | 7504 | 7504 | 7504 | 高速(22) | 2,538 | 4.57% | 4.5倍 |
4206 | 4206 | 4206 | 4206 | アイカ工業(17) | 3,585 | 3.79% | 3.0倍 |
4212 | 4212 | 4212 | 4212 | 積水樹脂(17) | 1,821 | 3.95% | 2.0倍 |
6294 | 6294 | 6294 | 6294 | オカダアイヨン(16) | 1,835 | 4.09% | 3.4倍 |
9757 | 9757 | 9757 | 9757 | 船井総研ホールディングス(15) | 2,382 | 3.57% | 4.3倍 |
1928 | 1928 | 1928 | 1928 | 積水ハウス(14) | 3,307 | 4.35% | 2.7倍 |
4345 | 4345 | 4345 | 4345 | シーティーエス(14) | 800 | 3.50% | 5.1倍 |
8252 | 8252 | 8252 | 8252 | 丸井グループ(14) | 2,955 | 4.43% | 6.0倍 |
2292 | 2292 | 2292 | 2292 | エスフーズ(13) | 2,644 | 3.93% | 3.3倍 |
6737 | 6737 | 6737 | 6737 | EIZO(13) | 1,998 | 5.51% | 3.1倍 |
4828 | 4828 | 4828 | 4828 | ビジネスエンジニアリング(11) | 4,230 | 3.69% | 19.5倍 |
3150 | 3150 | 3150 | 3150 | グリムス(10) | 2,351 | 3.62% | 34.0倍 |
- ※Quick Workstation Astra ManagerデータをもとにSBI証券が作成。
- ※配当金の10期前比増加率(倍)は、今期予想配当金と10期前との比較。
一部掲載銘柄を解説!
■高速 (7504)~食品軽包装資材の専門商社。22期連続増配へ。今期は記念配配当&株主優待も!
★日足チャート(1年)

★業績推移(百万円)

■食品軽包装資材の専門商社
食品軽包装資材の専門商社で国内トップ、唯一の上場企業です。惣菜トレーや弁当容器などを扱っています。仕入れは1,600社以上、取扱品目は14万点以上に上ります。
特定の地域のみで事業展開を行う同業が多い中、同社は全国に展開。顧客もイオンや日本ハムなどの大手企業から中堅、小規模企業と多岐にわたります。
スーパーを運営する際には、多様な包装資材が必要になります。卸売りがない場合、複数の包装資材メーカーと取引を行い、それらを保管するスペースが必要です。卸売りが介在することで、スーパーは取引の省力化や資材の保管スペースが不要になるというメリットがあります。
■投資家へ積極的に情報開示
投資家への情報開示強化及びフェアディスクロージャーを掲げており、IR活動も積極的な印象です。2025年は特に、売出(希薄化は伴わない)があったからか、「 企業価値向上に向けた取り組みに関するお知らせ(1/16) 」や「 事業内容や財務に関するよくあるご質問とご回答 (3/6)」を発表しています。
■1966年の創業以来、着実に業績を拡大。22期連続で増配実施予定
食品軽包装資材の卸売というニッチ分野で着実に業績を拡大。1966年の創業以来、1年を除き毎年売上高を伸ばしてきました(同社公式サイト・IR資料より)。同業や製造メーカーのM&Aを多数行ってきました。また、オーガニックの成長面では、社内にデザイン室を設置し、提案型の営業で付加価値を提供。スケールメリットを活かした物流力や、システム構築でも強みを有しています。近年では、テイクアウトや宅配など「中食」ニーズの増加が追い風となっています。
今期(26.3期)会社計画では、売上高は11期連続、営業利益及び経常利益は8期連続、純利益は5期連続で過去最高を更新する見通しです。販売増や価格改定のほか、販管費の投資も落ち着くと見込んでいます。
業績伸長に伴い配当の増額を実施。97.3期に配当を開始して以来、一度も減配せず、今期(26.3期)は22期連続となる増配実施予定です。
■今回限り!記念配当&創立60周年の記念優待実施予定
2026年2月は創立60周年を迎えるにあたり、記念配当と記念優待を実施予定。株主還元強化の姿勢を一段と体現した格好です。
前期(25.3期)の1株当たり年間配当金54円→今期(26.3期)は同116円*と大幅増額する予定です(*うち、記念配当60円、普通配当56円)。
記念株主優待では、2025年6月末、2025年9月末、2025年12月末基準の株主名簿に3回連続で記録された100株以上保有の株主に対し、3,000円のQUOカードが贈呈されます。通常のQUOカードやカタログギフトの優待も実施予定です。
■シーティーエス(4345)~建設DXを支援。14期連続増配を目指す
★日足チャート(1年)

★業績推移(百万円)

■建設業・建設現場に特化したICT支援
1972年に測量機器の販売を目的に創業。現在では建設業のDX(デジタル技術を駆使した業務プロセス・業務内容の変革)支援を目指す会社になっています。
主力事業は「DDS」事業で、売上高の58.3%(25.3期)を占めています。「サイトアシストパッケージ」の提案、販売を行う事業で、遠隔地からの現場支援に必要なコンテンツを作成し、そのプラットフォームを提供し、現場支援室の設置・導入等を行います。本社・支店、他の現場、専門技術者、OB、自宅、社外協力会社からの情報等を工事現場で活用でき、労働力不足に対応し、働き方改革に寄与することができます。
「SMS」事業は、売上高の29.7%(同)を占め、ワンマン測量システム等をレンタルで提供。地域限定の「その他」事業では建設現場向けユニットハウスをレンタルで提供しています。
■16期連続増収・14期連続営業増益を達成
4/28(月)に発表された25.3期本決算では、売上高118億円(前期比6%増)、営業利益30.7億円(同7%増)となりました。売上高は16期連続の増収、営業利益は14期連続の増益で、いずれも過去最高です。
統合的なサービス提案活動に基づき既存顧客からの受注が増え、レンタルやサブスクリプションによる収入が増えています。処遇改善による販売管理費の増加を吸収し、増益を確保しました。
26.3期は売上高128億円(前期比8%増)、営業利益33億円(同7%増)と、17期連続増収・15期連続営業増益が会社計画です。「サイトアシストパッケージ」の営業を軌道に乗せることで増収を図っています。人材・システムへの積極的な投資により販管費は増加の見通しです。
■14期連続の増配を計画。予想配当利回りも高め
累進配当政策(配当は横ばいまたは増加を継続)を採用しています。1株当たりの年間配当金は25.3期25円から26.3期は28円(中間14円・期末14円)に増加、14期連続での増配が計画されています。
26.3期予想の1株配当金を5/22(木)終値で割った予想配当利回りは3.5%と計算され、東証プライム市場の予想配当利回り2.8%を上回っています。
建設DXのニーズに乗り、成長が期待でき、好配当利回り・連続増配が期待されながら、予想PERは13.7倍と東証プライム市場全体の15.3倍を下回っています。株価は800円前後で保ち合いを形成している現状ですが、上放れに期待したいところです。
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