2025年の勝者は オルカンではなく 3地域均等型!? 2026年の分散投資は?

投資情報部 川上雅人
2026/01/13
2025年 好調だったインデックスファンド(投資対象)は?
2025年のマーケットは、年初から4月までは円高ドル安が進み、4月にはトランプ関税ショックによる株式市場の大幅下落がありましたが、その後のドル円は下落分をほぼ埋め、株式は反発上昇したため、好環境といえる1年間となりました。
このような環境下で、代表的なインデックスファンド(eMAXIS Slim)のパフォーマンスを比較したものが図表1となります。
アジア株式を中心とした新興国株式、国内リート、国内株式(TOPIX)が、全世界株式(オール・カントリー)(愛称:オルカン)、米国株式(S&P500)を上回るパフォーマンスとなりました。新興国株式はアジアのAI関連株の上昇に加えて、ドル安も追い風となりました。国内リートは2024年まで長らく低迷していましたが、2025年はインフレによる賃料・資産価値の上昇期待によって巻き返しの1年となり、4月の下落局面においても相対的な安定感が目立ちました。国内株式(TOPIX)はインフレ定着による企業業績の拡大と旺盛な自社株買いなどにより米国株式(S&P500)を上回る好成績となりました。
新興国株式、国内株式が好調で円高ドル安もあって、オルカンがS&P500を上回りました。
次に全世界株式インデックスファンド(eMAXIS Slim)の2025年のパフォーマンスを比較したものが、図表2となります。
新興国株式と国内株式の好調によって、日本、先進国、新興国に約3分の1ずつ分散投資するeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)(図表3参照)がオルカンを4.6%上回って好成績となりました。eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、オルカンとの比較で国内株式(オルカンで約5%)を組み入れているか、組み入れていないかの違いといえるため、パフォーマンスには大きな差はなく、国内株式を組み入れているオルカンが、全世界株式(除く日本)よりもわずかに優位となりました。
年末年始のマーケットは米国株式が低調なスタートとなる一方で、新興国株式や欧州株式は総じて堅調となりました。1月5日の国内株式も好調なスタートとなっています。2026年においても米国株式からの分散投資先として国内株式、新興国株式、欧州株式が分散投資先として有望となる可能性があり、全世界株式(3地域均等型)のポートフォリオが参考になるかもしれません。
図表1 2025年 主なインデックスファンドのパフォーマンス比較 (2024/12/30~2025/12/30 2024/12/30=100)
- ※QUICKデータをもとにSBI証券作成(eMAXIS Slimのファンド名は一部略称または愛称)
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません
図表2 2025年 全世界株式インデックスファンドのパフォーマンス比較 (2024/12/30~2025/12/30 2024/12/30=100)
- ※QUICKデータをもとにSBI証券作成(eMAXIS Slimのファンド名は一部略称または愛称)
- ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません
図表3 全世界株式インデックスファンドの資産構成 「オルカン」 と 「3地域均等型」 の比較
- ※三菱UFJアセットマネジメントの交付目論見書より抜粋 (データは2025年3月末現在)
3地域均等型ポートフォリオを作るための有望ファンドは?
3地域均等型ポートフォリオはあくまでも一例のため、新興国株式や国内株式の比率はご自身の意向に合わせて、決めるのが良いといえます。新興国株式の成長をより多く享受したい、外貨においては米ドルの比率を抑えたいと考えるなら新興国株式の比率を多めにすること、外貨の比率を抑えて国内株式の成長を捉えたいと考えるなら国内株式を多めにすること、などが考えられます。
オルカンに新興国株式インデックスファンドを組み合わせるならeMAXIS Slim 新興国株式インデックス、iFree 新興国株式インデックスなどが選択肢となります。インデックスファンドに限らず、好成績の新興国株式ファンドを探すなら、オルカン超え!? 好調のアジア株式! NISAで買える新興国株式ファンドは? または 2025年 好調の新興国株式!? オルカンと組み合わせたい新興国株式ファンドは? のコラムをご参照ください。
オルカンに国内株式インデックスファンドを組み合わせるなら、TOPIXや日経平均のインデックスファンドの他に Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)、 SMT 日本株配当貴族インデックス・オープンなどが選択肢となります。インデックスファンドに限らず、好成績の国内株式ファンドを探すなら、日経平均 5万円! オルカン 10%超!? NISAで買える国内株式ファンドは? または 日経平均が史上最高値! オルカン・S&P500を上回った 3年好成績 国内株式ファンドは? のコラムをご参照ください。国内株式ファンドにおいては、数多くの魅力的なアクティブファンドが存在します。
2026年も国内株式と新興国株式が相対的に好成績を収め、日本が世界に存在感を示し、新興国を含む全世界が平和と繁栄(経済成長)を享受する展開を期待したいところです。
そして2026年は、2月に冬季五輪、3月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、6~7月にはサッカーのワールドカップがあります。日本代表がスポーツを通じて世界に強い存在感を示すことにも期待します。
免責事項・注意事項
・レポートおよびコラムの配信は、状況により遅延や中止、または中断させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
・本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
【投資信託に関するご注意事項】
・投資信託は、主に国内外の株式や債券等を投資対象としています。投資信託の基準価額は、組み入れた株式や債券等の値動き、為替相場の変動等により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。
・投資信託は、個別の投資信託毎にご負担いただく手数料等の費用やリスクの内容や性質が異なります。ファンド・オブ・ファンズの場合は、他のファンドを投資対象としており、投資対象ファンドにおける所定の信託報酬を含めてお客さまが実質的に負担する信託報酬を算出しております(投資対象ファンドの変更等により、変動することがあります)。
・ご投資にあたっては、商品概要や目論見書(目論見書補完書面)をよくお読みください。
【手数料及びリスク情報等】
SBI証券で取り扱っている商品等へのご投資には、商品毎に所定の手数料や必要経費等をご負担いただく場合があります。また、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあります(信用取引、先物・オプション取引、商品先物取引、外国為替保証金取引、取引所CFD(くりっく株365)、 店頭CFD取引(SBI CFD)では差し入れた保証金・証拠金(元本)を上回る損失が生じるおそれがあります)。各商品等への投資に際してご負担いただく手数料等及びリスクは商品毎に異なりますので、詳細につきましては、SBI証券WEBサイトの当該商品等のページ、金融商品取引法等に係る表示又は契約締結前交付書面等をご確認ください。