初めての積立は何を選ぶ? オルカン・FANG+などを比較してみた

初めての積立は何を選ぶ? オルカン・FANG+などを比較してみた

投資情報部 髙田 航輝

2026/08/28

初めての積立は何を選ぶ? 人気の投信を比較してみた

初めての投資信託選びに悩んでいませんか?

「NISA口座を活用して、投信積立を始めるつもりだけど、結局どの銘柄を選んでいいかわからない」

このような悩みを持つビギナーは少なくないと思います。

SBI証券では2,600以上の投資信託をご用意しています。商品の選択肢が多いと、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね・・・


そこで今回はSBI証券で販売金額が多かった人気の投資信託の中から、5銘柄をピックアップしてパフォーマンスやコスト(費用)などを比較したいと思います。

自分に合った投信はどの銘柄なのか?

投資デビューの銘柄選びのお役に立てたら嬉しいです。


時間がない方、サクッと読みたい方はレポートの最後に各銘柄のメリット・デメリットをまとめているので、そちらをご覧ください。


★ピックアップした銘柄

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
iFreeNEXT FANG+インデックス
eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

※NISAつみたて投資枠対象かつ、SBI証券販売金額ランキング(集計期間:2026/8/17~2026/8/21)上位20位より選定。

※本レポートでご紹介する銘柄、ランキングは過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

各銘柄の特徴を確認

買付 積立 チャート ファンド名 基準価額(円) ここがポイント
0331418A     eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 38,381 日本を含む世界の株式に分散して投資することができます。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・円換算)に連動するような投資成果を目指します。
03311187     eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 44,740

アメリカの株価指数であるS&P500に連動するような投資成果を目指します(配当込み・円換算)。

03311182     eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 32,675 日経平均株価に連動するような投資成果を目指します(配当込み)。
04311181     iFreeNEXT FANG+インデックス 97,970 「メタ プラットフォームズ」「アマゾン・ドット・コム」「アップル」「ネットフリックス」「アルファベット」「マイクロソフト」の6銘柄プラス4銘柄で構成されたNYSE FANG+指数に連動するような投資成果を目指します(税引後配当込み・円換算)。
04317188     iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 55,416 アメリカの株価指数(NASDAQ100)に連動するような投資成果を目指します(配当込み・円換算)。
  • ※SBI証券にて2026年8月24日作成。
  • ※NISAつみたて投資枠対象かつ、SBI証券販売金額ランキング(集計期間:2026/8/17~2026/8/21)上位20位より選定し、ランキングが上位のものから掲載。
  • ※参照指数が重複する銘柄、設定日から3年を経過しないものは対象外。



はじめに、各銘柄の特徴を見ていきましょう。

オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))などは認知度も高まってきており、比較的、積立のスタンダードな銘柄になっているのではないでしょうか。一方で、オルカンの商品性をよく調べずに「みんなが買っているから」という理由で積立を始めた投資家もいるかもしれません。

そこで改めて各銘柄の商品性を整理して内容を確認していきたいと思います。


◎eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

オルカンの愛称でも親しまれているインデックスファンドです。低コストで世界の株式に投資できることが特徴です。世界中の国の株式に投資しているため、特定の国に限定して投資をするよりも、リスク分散効果が高まることが期待できます。とはいえ、投資先がアメリカに偏っている点には注意が必要です(※1)。

※1:アメリカの組入比率は63.1%。2026年7月31日時点の月次レポート参照。


◎eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

アメリカに上場する500の企業で構成されるS&P500指数に連動するような投資成果を目指す投信です。採用銘柄数が多いため、アメリカの個別株式に投資するよりも、リスクを分散させる効果が期待できます。


◎eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

日本の主要な株価指数である日経平均株価に連動するような投資成果を目指す投信です。今回ご紹介する5銘柄の中で、唯一、国内株式のみを投資対象とする商品です。海外を投資対象とする他の銘柄とは異なり、直接的に為替リスクをとらない商品です。


◎iFreeNEXT FANG+インデックス

「メタ プラットフォームズ」「アマゾン・ドット・コム」「アップル」「ネットフリックス」「アルファベット」「マイクロソフト」の6銘柄プラス4銘柄で構成されたFANG+指数に連動するような投資成果を目指す投信です。2026年6月のリバランス時には、前述の6銘柄プラス「エヌビディア」「マイクロン・テクノロジーズ」「パランティア・テクノロジーズ」「ブロードコム」が採用され、FANG+指数を構成しています。今回ピックアップした他の4つの投資信託とは異なり、間接的に投資対象となる銘柄数が少ないのが特徴です。


◎iFreeNEXT NASDAQ100インデックス

ナスダック市場に上場している時価総額が大きい非金融業100社の株式で構成されたNASDAQ100指数に連動するような投資成果を目指す投信です。ナスダック市場にはニューヨーク証券取引所と比較して、巨大なテック企業(アップルやエヌビディアなど)が多く上場しているという特徴があります(※2)。

※2:2026年8月24日時点



パフォーマンスで比較

買付 積立 チャート ファンド名 トータルリターン(3年・年率) シャープレシオ
(3年)
04311181     iFreeNEXT FANG+インデックス 33.61% 1.25
04317188     iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 26.86% 1.23
03311182     eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 26.79% 1.21
03311187     eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 24.12% 1.48
0331418A     eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 23.32% 1.62
  • ※SBI証券にて2026年8月24日作成。基準日は2026年7月末時点。
  • ※トータルリターン(3年・年率)が高い順に掲載。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
  • ※この図表は客観的データの提供を目的としており、銘柄の推奨を意図するものではありません。



まずは過去3年のトータルリターンから確認していきます。

最も数値が高かったのは「iFreeNEXT FANG+インデックス」でした。投資対象の銘柄数が他の投信と比較して少ない(集中投資している)ため、ハイテク株が活躍する相場では、株価上昇の恩恵を受けやすかったと思われます。また、同じアメリカの指数でも、ハイテク株を中心としているNASDAQ100の方がS&P500よりもAI・半導体関連銘柄が主導する相場の恩恵を受けやすかったと思われ、「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」が2番手となっています。

一方で、シャープレシオの数値を確認してみると、オルカン(「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」)が最も高かったです。シャープレシオはリスクに対して、どれだけ効率よく利益を出せたかを測る投資指標です。オルカンのトータルリターンは最も低かったですが、リスクに対して効率よくリターンを得られたといえそうです。

また、唯一の国内勢である「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」も健闘しています。特に2026年はAI・半導体関連銘柄が相場をけん引し、日経平均株価は過去最高を更新する場面がありました。アメリカ有数の投資会社である「バークシャー ハサウェイ(BRKA)」が日本の商社株・保険株に投資するなど、世界的にも日本の株式に注目が集まっていると思われます。

投資家が負担するコスト(費用)で比較

買付 積立 チャート ファンド名 販売手数料
(SBI証券)

信託報酬
(税込・年率)

0331418A     eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0円 0.05775%以内
03311187     eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0円 0.08140%以内
03311182     eMAXIS Slim 国内株式(日経平均) 0円 0.143%以内
04317188     iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 0円 0.495%
04311181     iFreeNEXT FANG+インデックス 0円 0.7755%
  • ※SBI証券にて2026年8月24日作成。基準日は2026年7月末時点。
  • ※信託報酬が低い順に掲載。
  • ※信託報酬は各銘柄の投資信託説明書(交付目論見書)を参照。
  • ※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。
  • ※この図表は客観的データの提供を目的としており、銘柄の推奨を意図するものではありません。



次に投資家が負担するコストを確認しましょう。

今回ご紹介する銘柄をSBI証券で買付・積立した場合、買付時に発生する販売手数料はすべて無料です。そのため、信託報酬を比較してみました。

信託報酬とは投信を保有している間に投資家が負担するコスト(費用)のことです。追加でお金を支払うわけではなく、日割りで計算されて、純資産総額から自動的に差し引かれます。一般的に投信の積立は長期にわたって投資することが想定されるため、保有期間に生じるコストである信託報酬は、低い商品を選択するのがセオリーといえます。

今回ピックアップした5銘柄の中では、オルカンが最も信託報酬が低かったです。委託会社である三菱UFJアセットマネジメントは業界最低水準の運用コストを目指すとしています。同社の「eMAXIS Slim」シリーズは様々な指数のインデックスファンドを比較的低コストで揃えているため、コスト重視の投資家は要チェックです。

一方で、「コストが高い投信は避けるべきか」と問われると、一概に「避けるべき」とは言えません。先ほどのパフォーマンス比較で確認したように、コストが高くても、それをカバーするような高いリターンを出している投信もあるからです。また、いくらコストが低くても、パフォーマンスが低い投信にも注意が必要です。

単純にコストだけを比較するのではなく、支払った費用に見合ったパフォーマンスを出しているかを確認したほうがいいでしょう(※1)。

※1:販売手数料や信託報酬などのコストは将来変更される場合があります。投資にあたっては、目論見書や目論見書補完書面などをご覧いただき、最新の情報もあわせてご確認ください。

タイプ別・この銘柄に注目!?

ここまで、各銘柄の特徴を確認し、パフォーマンスや費用を比較してみました。最後に、「タイプ別・この銘柄に注目!?」をテーマにして、各銘柄のメリット・デメリットを掘り下げていこうと思います。


★「とにかく低コストで投資がしたい!」⇒eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に注目
【メリット】
5銘柄の中で最も信託報酬が低く、低コストで運用ができます。世界に分散して投資することで、リスクを低減する効果が期待できます。
【デメリット】
世界に分散して投資しているため、特定の国や業種が活躍する相場では、集中投資型の投信にパフォーマンスで見劣りしてしまう可能性があります。


★「経済大国のアメリカに投資したい!」⇒eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に注目
【メリット】
アメリカの個別株式を買い付けるよりも、分散して投資することができます。
【デメリット】
投資対象がアメリカ上場株式に限定されているので、アメリカ以外の国の株価上昇の恩恵を受けられない可能性があります。


★「為替リスクをとらずに積立をしたい」⇒eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)に注目
【メリット】
国内株式が投資対象のため、直接的に為替リスクをとりません。
【デメリット】
投資対象が国内に限定されているので、日本以外の国の株価上昇の恩恵を受けられない可能性があります。


★「高い成長が期待できるアメリカのハイテク株に投資がしたい。」⇒iFreeNEXT NASDAQ100インデックスに注目
【メリット】
ハイテク関連銘柄が多いNASDAQの上場株式に分散して投資できます。
【デメリット】
一般的にハイテク関連銘柄はグロース株であることが多く、比較的、値動きが大きいため、基準価額の急落に注意が必要です。


★「リスクは許容して、高いリターンを狙いたい。」⇒iFreeNEXT FANG+インデックスに注目
【メリット】
ハイパースケーラーを中心として、10銘柄に集中投資しているため、ハイテク株が活躍する相場で、高いパフォーマンスに期待できそうです。
【デメリット】
10銘柄に集中投資しているので、比較的値動きが大きく、基準価額の急落に注意が必要です。



このように各銘柄には、それぞれメリット・デメリットがあり、「このファンドが最も優秀」と一概に判断することはできません。投資に何を求めるかや、投資方針、運用期間、リスク許容度は投資家によって様々です。今回ご紹介した5銘柄に限らず、銘柄を選ぶ際は、商品の内容や特徴を調べて、自分が求める運用イメージとマッチしているかを確認することが大切です。



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損失は税務上ないものとされます。

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