【マーケットフラッシュ】日経平均株価が一時2,423円安!上昇相場は終わったのか?

投資情報部 鈴木 英之

2025/11/05

日経平均株価が一時2,423円安!上昇相場は終わったのか?

■日経平均株価(午前終値)が前日比2,393円安

11/5(水)の東京株式市場では、日経平均株価(午前終値)が49,104円となり前日比2,393円安となりました。終値は50,212円で1,284円の大幅安でした。

理由は以下の通りであると考えられます。

・11/4(火)の米国株式市場が下落・・・空売り投資家がテック株等を「売り」米大手金融機関のトップが米株高へ「警鐘」

・日経平均株価にテクニカル的な過熱感・・・RSI(相対力指数・14日)が73%(11/4)まで上昇し、過熱域(70%以上)に到達。25日移動平均線からの上方乖離率が一時8.9%(10/31)※後述

・日経平均株価が一時予想PER20倍近くまで上昇

25日移動平均線乖離率が大幅に上方乖離した点について

・一般的に、日経平均株価が25日移動平均線より大きく乖離すると相場は反転しやすいとみられます。通常の相場では25日線からの乖離率が±5%で要注意であり、±7~8%で「かなり過熱」とみられます。

・同乖離率が10/29に7.7%、10/31に8.9%まで拡大したため相場の過熱を感じた投資家は少なくないとみられます。

・2005年12月以降、「25日移動平均線プラス7.5%未満の乖離が10営業日以上継続」の後、同乖離率がプラス7.5%以上になった日の日経平均と、その後1か月後(その日が休日の場合その直後の営業日)の株価を比較した時「勝敗」は10勝4敗でした。25日移動平均線からの上方乖離率を過度に気にする必要はないようです。

■企業業績は改善傾向

・日経平均株価の予想EPS(1株利益)は10/29に2,687円で過去最高。10月末は2,665円で高水準を維持。

・日経平均のリビジョン・インデックス{(アナリストの上方修正件数-アナリストの下方修正件数)/業績予想修正件数}が高水準。

・企業業績は上向き状態が続いており、上昇相場が終わったと考えるのは時期尚早とみられます。

・日経平均株価の予想PERが20倍に乗せた場合は一定の注意が必要かもしれません。

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