日経平均株価続落、米CPI加速とAI半導体株安が重荷
投資情報部 植田 雄也
2026/10/15
日経平均株価続落、米CPI加速とAI半導体株安が重荷
15日の東京株式市場は、前日のNY市場でAI・半導体関連株が急落した流れを受け、売り優勢の展開となっています。日経平均株価は午前の取引で一時64,500円割れ水準まで下げています。背景にあるのは、米国のインフレ再加速と、AI投資の資金繰りへの不安という二つの重荷とみられます。
■米国市場:インフレ再加速で、追加利上げ観測が再燃
14日のNY市場は、ダウ平均が48ドル62セント安の5万1,621ドル48セントと続落しました。S&P500は1.11%安、ナスダック総合は1.88%安の2万6,692ドル87セントで、ナスダックは3日続落です。
きっかけは寄り前に発表された9月の消費者物価指数(CPI)です。前年同月比は3.7%上昇と、8月の3.4%から伸びが加速し、市場予想(3.6%)も上回りました。食品・エネルギーを除くコア指数も2.6%上昇と、予想(2.5%)を上回っています。FRBは9月のFOMCで3年2ヵ月ぶりの利上げに踏み切ったばかりです。10月27〜28日の会合では据え置き、12月に利上げとの見方が主流ですが、インフレ警戒は消えていません。
■半導体:高金利とAI投資の資金繰り不安が重なる
この金利警戒が、AI関連株の不安材料と重なりました。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.3%下落し、AIインフラ関連が広く売られました。金利が高止まりするなかで、AI投資を支える資金調達に不安が出た形です。また、14日に決算を発表したASMLは、大幅な増収増益ながら売上高が市場予想並みにとどまり、材料出尽くしの売りが出ました。原油先物(WTI)も95ドル台へ続伸し、インフレ懸念を強めています。
■東京市場:TSMC決算が当面の試金石に
日経平均株価は14日、一時600円超上昇しましたが、ASMLの決算後に半導体関連が崩れ、33円23銭安で5営業日続落となりました。本日はTSMCの7〜9月期決算が取引終盤に予定されています。通期の売上高見通しが引き上げられるかが焦点で、据え置きなら「出尽くし」の売りが膨らむ可能性があります。
当面は、27〜28日のFOMCに向けた金利動向と、AI半導体関連株の値動きに神経質な展開が続きそうです。
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