女性は男性よりも資産運用がうまいと言われる3つの理由とは

資産運用と聞くと「女性に比べて男性のほうが熱心にやっていそう」というイメージはありませんか。株などに投資をするのはお金を多く稼ぐ男性で、女性は家庭を守り節約・貯蓄に努めるという、昔からの印象がいまだに強いからかもしれません。

ですが「女性のほうが男性より資産運用がうまい」と考えられるポイントがあるのです。その理由を3つあげてみました。

女性は男性よりも資産運用がうまいといわれる3つの理由

理由1】女性は周囲の意見をよく聞いて投資を行う
「男脳」「女脳」という言葉を聞いたことがあると思います。実際に脳の仕組み的にも、上側頭回というコミュニケーション能力を司る脳の領域は女性のほうがより大きく、発達が早いといいます(諸説あり)。

一方で金融庁の「若年層を中心とした個人による投資の現状とNISA の利用促進に向けた課題に関する調査」報告書によると、投資を始めるプロセスにおいて、男性は自力でインターネットによる情報収集をする場合が多くなっています。これに対して、女性は家族や知人友人などへの相談、金融機関への問い合わせが多いとしています。

これらのことから、女性は周りの経験者やプロのアドバイスなどを聞き、深く商品内容を理解し、納得した上で、じっくり投資を始めることができる傾向にあるといえます。自分だけで直感的な投資を行いがちな男性に比べると、女性のほうがより慎重に、客観的な情報を交えた形で投資をすることができるといえそうです。

理由2】男性はヒエラルキーを重視するがゆえに大やけども?
同じく金融庁の調査報告書をみていくと、次のような意見がありました。

「投資するなら一儲けしたい。会社の同僚でもデイトレーダーがいる。自分も絶対にハマると思うし、自分の1 日の時間の大部分を投資に費やしてしまいそう。でも勝てるわけじゃない」(30代男性・既婚子なし)

一方で「売り買いするタイミングがすごく大事だというイメージがある。自分は素人なので、詳しい人に話を聞いたり、自分でも勉強したりしてからでないと痛い目に遭う」(40代女性・既婚子あり)という意見をみると、やはり女性は男性に比べて慎重派だと感じるでしょう。

これらはもちろん一部の意見ではありますが、男性脳の特徴として「ヒエラルキーを重視する」傾向があり、自分と他者を比べ、より高い位置を目指すなど野心的な面が見られます。先ほどの意見と合わせると、男性は投資においても大きな勝負に出ようとして、大ヤケドをしてしまうようなリスキーな面も持ち合わせていると考えられるのです。

理由3】男性は夢を追いがち。女性は先々のことを考える
たとえば、夫(男性)が「ゆくゆくは海外に移住して悠々自適に暮らしたい」「昔からの夢をかなえるため趣味を突き詰めたい」と、夢見がちで楽天的な発言をしたとします。でも妻(女性)は、「うまくいかなかったらどうするの?」「貯金もないのに夢ばかり...」と、先々のことを現実的に考えて不安になり、夫婦の意見がすれ違うような場面に出くわしたことがないでしょうか。

この違いを投資で考えてみましょう。例えば15万円で買った株が25万円になったとすると、男性は「まだまだ2倍、3倍になる!」と夢を追ってしまい、売り時を逃して損をしてしまうことがあり得ます。一方で女性は「こんなに上がるなんて、この先危ないかもしれない」と利益確定をするでしょう。このように、女性のほうがより冷静に、着実なリターンを得られると考えることができます。

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