30万円未満で買える「大幅増益期待」中小型株10選

30万円未満で買える「大幅増益期待」中小型株10選

投資情報部 鈴木 英之 栗本奈緒実

2025/03/26

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30万円未満で買える「大幅増益期待」中小型株10選

3月相場が間もなく終わろうとしています。3/25(火)時点の年初来騰落率は日経平均株価が5.3%下落、TOPIXが0.5%上昇となっています。トランプ大統領の政策をめぐる不透明感や、AI・半導体関連株の調整等を背景に伸び悩む展開となりました。日経平均株価で見た場合、昨年10月以降のボックス圏であった38,000~40,000円を下放れた後だけに、今後も同レンジの下限が上値抵抗ラインになる可能性もありそうです。

これに対し、東証スタンダード市場指数の年初来騰落率(3/25時点)は3.5%、東証グロース市場指数は4.6%と、ともに上昇でした。中小型株市場が大型株市場をアウトパフォーマンスしています。トランプ大統領の政策をめぐる不透明感から影響を受けにくい内需株が相対的に多いことが影響しているかもしれません。今後も、日経平均株価の上値が重い展開が続く可能性があり、中小型株優位が続く可能性もありそうです。

そこで、今回の「新興株ウィークリー」では、中小型株優位の展開が期待されるなか、市場(Bloombergコンセンサス)が高い成長を予想しており、市場をリードしそうな銘柄を抽出すべく、以下のスクリーニングを行ってみました。

①東証スタンダード、またはグロース市場に上場

②1営業日当たり売買高平均(20日)が2万株以上

③予想EPSを公表しているアナリストが2名以上

④今期・来期市場予想(Bloombergコンセンサス)営業増益率がともに10%超

⑤来期市場予想営業利益が前期営業利益に対して50%超増益

⑥直近四半期(3ヵ月)の営業利益が前年同期比30%超増益、もしくは黒字転換

⑦取引所または日証金、当社による信用規制・注意喚起銘柄を除く

図表の銘柄は、上記条件をすべて満たしています。掲載は⑤の増益率が高い順となっています。


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【参考】 日経平均株価と東証グロース市場指数の推移

【参考】 3/18(火)~3/25(火)で株価上昇が大きかった東証グロース市場指数構成銘柄

■図表 30万円未満で買える「大幅増益期待」中小型株10選

取引 チャート ポートフォリオ コード 銘柄名 株価
(3/24・円)
年初来騰落率 来期/前期営業利益
現買
信買
チャート 追加 7803 ブシロード(6) 568 38.9% 388.9%
現買
信買
チャート 追加 5253 カバー(3) 2,763 5.1% 105.3%
現買
信買
チャート 追加 7806 MTG(9) 2,744 31.4% 104.2%
現買
信買
チャート 追加 5027 AnyMind Group(12) 1,047 3.7% 92.9%
現買
信買
チャート 追加 9554 AViC(9) 1,614 15.2% 90.4%
現買
信買
チャート 追加 3791 IGポート(5) 2,080 -13.8% 86.2%
現買
信買
チャート 追加 5038 eWeLL(12) 2,080 5.9% 77.8%
現買
信買
チャート 追加 6405 鈴茂器工(3) 2,282 16.3% 67.8%
現買
信買
チャート 追加 7811 中本パックス(2) 1,721 -1.6% 67.1%
現買
信買
チャート 追加 5218 オハラ(10) 1,138 -1.0% 60.7%
スクロールできます
  • ※Bloombergデータ、会社発表データをもとにSBI証券が作成。
  • ※銘柄名右横カッコ内は決算月。3月決算、9月決算の銘柄は3/27(木)が権利付最終日ですのでご注意ください。
  • ※年初来騰落率は、3/24終値を昨年12/30終値で割った騰落率です。
  • ※来期/前期営業利益は、来期市場予想営業利益を前期営業利益で割った増加率です。

一部掲載銘柄を詳細に解説!

■カバー(5253)~Vtuberプロダクションを運営。東証プライム市場に区分変更申請中

★日足チャート(1年)

★業績推移(百万円)

■Vtuberのプロダクションを運営。人気上位を独占的に保有

「Vtuber」のIP(知的財産)開発を行うとともに、Vtuberプロダクション「ホロライブプロダクション」の運営を行っています。

「Vtuber」は、現実の人や物の動きを、カメラ等を用いてデジタル化する「モーションキャプチャー」の技術により作り上げられた、アニメのような外見のキャラクターモデルです。

この「Vtuber」により、以下のような事業が展開されています。(カッコ内は24.3期売上高構成比)

(1)配信/コンテンツ(25.3%)・・・配信プラットフォームを通じライブ配信。収益源はメンバーシップ加入料、チャット・動画配信にかかわる広告収入、楽曲販売収入等

(2)ライブ/イベント(18.6%)・・・オンライン・オフラインでライブイベント。収益源はチケット販売収益、イベントでの物販収益、映像ソフトウェア販売収益等

(3)マーチャンダイジング(41.4%)・・・Vtuberグッズ販売。収益源はEC・小売店を通じた商品販売収益

(4)ライセンス/タイアップ(14.7%)・・・IPライセンスアウト・販売促進。収益源はライセンスアウトの対価としてのロイヤリティ収益、顧客企業からのプロモーション料、出演料

Vtuberのチャンネル登録者数ランキング(YouTube チャンネル登録者数、24.4末時点)で世界1位・北米1位の「Gawr Gura」、世界2位・日本1位の「宝鐘マリン」、世界6位・東南アジア1位「Kobo Kanaeru」など、グローバルな登録ランキング上位のVtuberを独占的に保有していることが強みとなっています。

■業績は順調に拡大。東証プライム市場を目指す

業績は順調です。25.3期3Q累計の売上高は288億円(前年同期比50%増)、営業利益55.4億円(前年同期比58%増)でした。24年10~12月期のみですと、営業利益は21.7億円(前年同期比83%増)でした。

全事業が増収となりました。特に売上構成比の大きい「マーチャンダイジング」は前年同期比で2倍超の増収となりました。

「IPカンパニー」とは、自社のIPを販売することでビジネスが成立する会社であると考えられます。同社についても21.3期には「マーチャンダイジング」と「ライセンス/タイアップ」を合わせた売上高は全社の39.8%にとどまっていましたが、24.3期には56.1%まで上昇してきました。足元の25.3期3Q時点でも同傾向(IPカンパニー化)が続いていると見受けられます。

25.3通期では売上高420億円(前期比39%増)、営業利益74億円(同33%増)が会社計画です。市場予想(Bloombergコンセンサス)営業利益は25.3期に85.9億円(前期比55%増)、26.3期に113億円(同33%増)となっています。

昨年9/18に東証プライム市場への市場区分変更を申請しており、引き続き審査中(承認日は未定)であることが公表されています。

■鈴茂器工(6405)~「寿司ロボット」のパイオニア。「SUSHI」人気の高まり・人件費高騰が追い風?

★日足チャート(1年)

★業績推移(百万円)

■「寿司ロボット」のパイオニアで最大手

1981年、世界で初めて「寿司ロボット」を開発。現在、「寿司ロボット」と「ご飯盛り付けロボット」で、国内シェアNo.1です。上記以外でも、「おむすび」や「のり巻き」、「炊飯・酢合わせ」などのロボットのラインナップを持ち、ご飯にかかわる業態すべてに対応しています(同社HPより)。

創業当初は、最中の餡子やアイスクリームなど充填機を手掛けていました。そのような中、1970年に米の生産量と価格をコントロールするため、生産量を抑制する減反政策が開始。米の消費を増やすため、寿司ロボットを開発。回転寿司の普及にも、同社製品が影響を及ぼしました。

業態別売上高構成比(国内・24.3期)は、寿司30%、スーパーマーケット25%、レストラン・食堂20%。この上位3業態が、売上高を押し上げています。他は工場11%と続き、宅配専門店やホテル・旅館・給食などが25%。省人化の流れが追い風です。

■海外でも人気「SUSHI」。人件費が上がり、機械化ニーズ高まる?

健康意識の高まりなどから、海外でも和食が人気です。同社製品へのニーズも高まり、販売実績は90カ国以上に上ります(25/2時点)。海外売上高比率(24.3期)は、全体の3割弱で、コロナ禍明けから売上高の増加が加速しました。

一方、販売先の各業界では、人件費などのコスト増が利益面で重しとなっている状態ですが、中期的に見れば機械化が拡大していくようになると会社側は見ているようです。また、近年は大手回転寿司チェーンなどが、北米で積極的に出店や、現地企業の買収などを行っている状況です。

■今期上振れ着地にも期待

大手回転寿司の入れ替え需要などを背景に、前期(24.3期)は、売上高は145億円(前期比7%増)、営業利益14億円(同22%増)と増収増益でした。

今期(25.3期)会社計画では、売上高159億円(同10%増)、営業利益19億円(同28%増)と、前期の増収増益率を上回る増収増益率となる見通しで、3Q時点の進捗も堅調です。国内外での製品の価格改定や、海外売上の拡大などが寄与しました。通期会社予想と市場予想(Quickコンセンサス)では、各利益項目の数値が7%pt以上の開きがあります。

今期(25.3期)は中計の最終年にあたるため、新中計の内容にも注目が集まります。また、25年2月には新社長が就任しました。ここで高い成長見通しを示すことができれば、株価のさらなる上昇にも期待できるでしょう。

新着記事(2025/03/26)

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