「米半導体株高値」で注目!? 四半期大幅増益半導体株

「米半導体株高値」で注目!? 四半期大幅増益半導体株

投資情報部 鈴木 英之

2026/02/25

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「米半導体株高値」で注目!? 四半期大幅増益半導体株

半導体関連株が動意付いています。2/24(火)の米国株式市場では、世界の主要半導体関連銘柄から構成される「フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)」が過去最高値を更新しました。2月の同指数は、一時的な調整を経て保ち合いを形成した後に上放れた形であり、短期的にも上昇が加速しやすい形状とみられます。


そうした中、東京株式市場でも半導体関連株が堅調です。東京エレクトロン(8035)やディスコ(6146)など、主力半導体株が軒並み2月に入り過去最高値を更新しています。日経平均株価は値がさ株である半導体株の上昇を受けて動意付いており、2/25(水)には取引時間中の過去最高値(2/12の58,015円)を一時上回りました。


折しも、東京株式市場では2/13(金)までで上場企業の決算発表がほぼ一巡しました。株式市場では当面、半導体関連銘柄への注目が続きそうですが、投資家としては決算発表シーズンを経て、同関連銘柄の業績を再吟味し、物色対象の再評価を行いたい時期と言えましょう。
今回の「新興株ウィークリー」では、東証スタンダード市場のリード役の一角を占める同市場の半導体関連銘柄から、好業績銘柄を抽出すべくスクリーニングを行ってみました


選定条件は以下の通りです。

(1)東証スタンダード市場に上場

(2)2月20日(金)までの20営業日の1日当たり平均出来高が2万株以上

(3)事業内容が「半導体」に関連していること

(4)直近四半期(3ヵ月)の営業利益が前年同期比10%超の増益

(5)信用規制・注意喚起銘柄を除外


図表に掲載した銘柄は、上記条件をすべて満たしています。掲載順は(2)における出来高が多い順です。

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【銘柄一覧】「米半導体株高値」で注目!? 四半期大幅増益半導体株

取引 チャ┃ト ポ┃トフォリオ コード 銘柄名 株価
【2/24・円】
20営業日平均出来高 直近四半期(3ヵ月)営業増益率
6324 6324 6324 6324 ハーモニック・ドライブ・システムズ 4,590 1,444,825 +141.2%
6890 6890 6890 6890 フェローテック 6,570 832,230 +37.9%
6855 6855 6855 6855 日本電子材料 9,050 504,695 +203.2%
6927 6927 6927 6927 ヘリオス テクノ ホールディング 1,371 216,890 +1,823.6%
6627 6627 6627 6627 テラプローブ 9,150 111,235 +100.3%
3449 3449 3449 3449 テクノフレックス 2,447 107,955 +66.6%
4970 4970 4970 4970 東洋合成工業 11,980 73,155 +27.6%
4125 4125 4125 4125 三和油化工業 2,996 40,720 +61.8%
3321 3321 3321 3321 ミタチ産業 2,332 38,170 +24.3%
  • ※Bloombergデータ、会社公表データをもとにSBI証券が作成。
  • ※20営業日平均出来高は2/20(金)まで20営業日の1日当たり平均出来高
  • ※「直近四半期(3ヵ月)営業増益率」は前年同期比増減率

一部掲載銘柄を詳細に解説!

■ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)~減速装置大手、AIロボット関連の側面も。業績回復が急速に進展

◎ 減速装置中心のグローバル企業

同社は減速装置と、その応用製品であるメカトロニクス製品(アクチュエーターおよび制御装置)を生産・販売しています。主力製品であるハーモニックドライブ®は、わずか3点の基本部品から構成され、小型・軽量でありながら高トルク(ねじる力・回す力)と高精度を兼ね備えた減速機です。産業用ロボット、半導体製造装置、車載向けを中心に幅広い分野で使用されています。販売先の地域別構成比(2025年3月期)は、日本39%、欧州30%、北米21%、中国10%と、地域分散も比較的バランスよく進んでいます。

◎ 業績は回復局面
2026年3月期第3四半期(2025年4~12月期)は、売上高421億円(前年同期比4.5%増)、営業利益11.9億円(前年同期は3.36億円の赤字)と増収・黒字転換となりました。車載向けは前年同期比で減少したものの、産業用ロボット向けや半導体製造装置向けが増加しました。将来の売上につながる受注高も前年同期比13.7%増となりました。2026年3月期の営業利益は15億円と、前年の600万円から大幅回復を見込んでいますが、市場予想営業利益(Bloombergコンセンサス)は2026年3月期20.8億円、2027年3月期66.6億円と上振れが見込まれています。

◎ AIロボット関連としての側面も、株価は高値から大きく下落

現在、AI(人工知能)技術の進化に伴い、人型ロボットに代表されるAIロボットの開発が世界的に進んでいます。本格普及は2027年以降とされ、2050年には10億台規模の巨大市場が誕生する可能性があります。同社は2026年3月期第2四半期(2025年4~9月期)に、すでに15社からの引き合いに対応しています。なお、2/20(金)には「東証プライム市場への市場区分変更(2/27付)」が承認されたことを発表しています。


■日本電子材料(6855)~ウエハテスト用プローブカードが好調。マイクロン関連銘柄としての側面

◎半導体ウエハテスト用プローブカードで大手

同社は半導体ウエハテストで用いられるプローブカードの大手企業です。
プローブカード(Probeは「深針」、Cardは「基板」を意味)は半導体製造前工程で半導体の良否を判定するウエハテストで用いられる消耗品です。同社の売上構成比(25.3期)の99%はこのプローブカードを供給する半導体検査用部品関連事業で、残りは電子管部品関連事業となっています。アジアを中心とする海外顧客にも販売しており、海外売上高比率(25.3期)は50%となっています。

◎マイクロン関連銘柄の側面も

主要取引先としては、広帯域メモリを中心とするDRAM大手のマイクロン(日本+台湾)が売上高(2025年3月期)の29.6%を占めています。AI需要の拡大に伴う広帯域メモリは供給不足と価格高騰が続いており、マイクロンの業績は拡大基調が見込まれます。それに応じて日本電子材料の業績も急速に拡大しています。

2026年3月期の予想営業利益は期初段階では37.5億円(前期比18.2%減)の減益予想でした。しかし、中間決算発表時(昨年11/7)および第3四半期決算発表時(本年2/6)の2度にわたり上方修正され、65億円(前期比41%増)に修正されています。マイクロンの業績拡大を背景にメモリ向けのプローブカードが想定以上に堅調に推移しているようです。


■テラプローブ(6627)~半導体の「テスト」に特化。2026年は順調なスタート

◎半導体の「テスト」に特化

半導体製造工程における「ウエハテスト」と「ファイナルテスト」を受託する企業です。
一般的に半導体の製造工程は、ウエハ(※1)上にチップを作り込む「前工程」と、半導体チップを組み立ててパッケージングする「後工程」に分けられます。
「前工程」において、ダイシング(切り離し)前のウエハ状態で、ウエハ上の半導体チップの良品・不良品を判断することを「ウエハテスト」といいます。また、「後工程」において組立て終了後のパッケージ状態で設計通りに機能するか、外観はどうか検査することを「ファイナルテスト」といいます。同社はその双方に対応できる企業です。
強みは、(1)国内最大級のテストハウス、最新のテスタラインナップを有している、(2)豊富なテスト装置を有し、各種半導体に対応可能、(3)テストサービス専業として、豊富な経験と技術を有する、となっています。
車載向けに強いルネサスエレクトロニクス(6723)向けの売上高が全体の36.0%(24.12期)を占めています。

※ウエハ…シリコンウエハ。単結晶シリコンの塊(インゴット)から薄く切り出された円盤状のものの表面を研磨した薄い板で、半導体チップを製造するための直接材料

◎2026年12月期は順調なスタート?

2/10(火)に発表された2025年12月期第4四半期(2025年10~12月期)の売上高は119億円(前年同期比32.6%増)、営業利益29.3億円(同100.3%増)となりました。2025年12月期の四半期別増収率(前年同期比)は第1四半期3.4%増、第2四半期1.6%減から、第3四半期17.0%増、第4四半期32.6%増と尻上がりに回復しています。特に第4四半期はEV向けロジック製品の好調に加え、サーバー向けやAI関連製品も好調でした。2025年12月期(通期)では売上高417億円(前期比12.5%増)、営業利益88億円(同28%増)、経常利益87億円(同24.9%増)と、売上高、営業利益、経常利益が過去最高を記録しました。

会社側は上半期までの業績予想を公表しています。2026年12月期上半期(2026年1月~6月期)は売上高250億円(前年同期比31.4%増)、営業利益56億円(同50.5%増)の予想です。2/16(月)に発表された月次売上高は前年同月比34.3%増でした。上半期の目標達成に向けて順調なスタートを切っていると見受けられます。

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