半導体・電子部品中心に急落、今後は?
投資情報部 鈴木 英之
2026/07/17
半導体・電子部品中心に急落、今後は?
7/17(金)の日経平均株価が急落しています。前日7/16の米国株市場でTSMCの決算は市場予想を上回ったものの、好業績は織り込み済みとの受け止めなどから半導体セクターに売り圧力がかかり、ナスダックが軟調に推移した流れを引き継いだ形です。アドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)など指数寄与度の大きい値がさ半導体株に売りが膨らみ、キオクシア(285A)は一時ストップ安をつけるなど、AI・半導体関連が下げを主導しました。加えてイラン情勢の緊迫化による原油高と米金利上昇も投資家心理の重荷になったという声もあります。
しかし今回の下げは、「相場の終わり」ではなく「短期急騰の反動」とみられます。
フィラデルフィア半導体株指数は大きく下落し、DRAMなどメモリ関連ETFは6/22の高値から大きく下げており、6月にかけての急ピッチな上昇の巻き戻しという整理です。
市場の一部では、資本が「シャベル売り」(半導体メーカー)から「鉱夫」(ハイパースケーラー・クラウド勢)へシフトしているだけで、AIスーパーサイクル自体は終わっていないという見方が出ています。モルガン・スタンレーのマイク・ウィルソン氏も半導体株の比重を下げてハイパースケーラーに資金を振り向けることを推奨しつつ、これは資本支出サイクルの終焉ではなく「変動幅のピーク」だと位置づけているとのことです。
今後のAI相場は「調整が一巡した後に復活していく」のか「調整がさらに進んで弱気相場入りする」のかが焦点になっており、その分岐点は今後本格化する決算シーズンとみられます。今後のアドバンテストや東京エレクトロン、メモリ各社の決算が注目材料になりそうです。
今日の急落は、底流には「6月の急騰による過熱の巻き戻し」という多くの見方があり、AI・半導体の構造的な成長ストーリー自体は崩れていないため、決算シーズンを経て需要の強さが確認されれば「調整一巡→再び上値を試す第2幕」に入る、というのが目下の主流のシナリオと考えます。
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