NISA活用も!?平均配当利回り4%、高配当・好業績期待銘柄12選

投資情報部 鈴木英之
2026/02/27

当ページの内容につきましては、SBI証券 投資情報部長 鈴木による動画での詳しい解説も行っております。東証プライム市場を中心に好業績が期待される銘柄・株主優待特集など、気になる話題についてわかりやすくお伝えします。
日本株投資戦略
※YouTubeに遷移します。
NISA活用も!?平均配当利回り4%、高配当・好業績期待銘柄12選
日経平均株価は過去最高値を更新し、節目となる6万円台も視野に入る展開となっています。
米国ハイテク株高を受けた半導体関連の上昇や、円安進行、国内外の金利上昇一服が投資マインドを強く後押ししている点が背景にあります。2/25(水)終値は前日比1,262円高の58,583円と、最高値を大きく更新。2/26(木)には一時5万9千円台まで上昇し、6万円到達が意識される水準です。
現在のような相場環境では値がさ株や指数・先物主導の値動きが目立ってくるのが現状です。一方で、「SaaSの死」によるソフトウェア株の下落や金利低下を嫌気した金融株の下落などもあり、日経平均株価上昇についていけない投資家も少なくないとみられます。
こうしたなか、中長期で資産形成を考える投資家にとっては、着実に利益を積み上げる好業績・高配当株の存在感が一段と高まっていると考えられます。足元の株高が企業収益の改善を土台としたものである以上、安定したキャッシュフローを生み、株主還元姿勢の強い企業への投資は、相場の波に左右されにくい「ぶれにくいリターン」を期待できる投資スタンスであるとみられます。
株式相場が熱を帯びる局面だからこそ、配当という“確実に手元に積み上がるリターン”を軸に、企業の実力に裏打ちされた銘柄を押さえておくことが、長期的な資産形成の安定感につながると期待されます。高値圏でも腰の据わった投資姿勢を保つための有力な選択肢として、好業績・高配当株の意義はむしろ高まっていると言えるでしょう。
そこで今回の「日本株投資戦略」では、第3四半期の決算発表が終わり、3月には権利付き最終日を迎える3月決算銘柄を対象に、好業績が見込め、高めの配当利回りを期待できる銘柄を抽出すべく、以下のスクリーニングを行ってみました。
(1)東証プライム市場上場
(2)時価総額1,000億円以上
(3)3月決算銘柄
(4)予想EPS(1株利益)を公表しているアナリストが3名以上
(5)証券、商品先物取引業を除く
(6)2026年3月期第3四半期(2025年10~12月期)の純利益が事前の市場予想を上回る
(7)上記四半期の決算発表時に2026年3月期(通期)の会社予想純利益を下方修正していない
(8)2027年3月期の市場予想(Bloombergコンセンサス)純利益が増益見込み
(9)2026年3月期市場予想配当利回りが3.5%超
(10)信用規制・注意喚起銘柄を除外
図表の銘柄は、上記の条件をすべて満たしています。掲載の順番は市場予想配当利回りの高い順です。
なお、掲載銘柄の2026年3月期市場予想配当利回りは平均4.0%(最低3.52%~最高4.62%)と計算されます。最低の銘柄でも、東証プライム市場の予想配当利回り2.13%(2/25時点)を大きく上回っており、「高配当」が期待できる銘柄と表現して差し支えないと考えます。
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【銘柄一覧】NISA活用も!?平均配当利回り4%、高配当・好業績期待銘柄12選
| 取引 | チャ┃ト | ポ┃トフォリオ | コ┃ド | 銘柄名 | 株価(2/25) |
2026年3月期 市場予想配当利回り |
2026年3月期 市場予想1株配当金 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 6417 | 6417 | 6417 | 6417 | SANKYO | 2,156 | 4.62% | 99.5 |
| 7267 | 7267 | 7267 | 7267 | 本田技研工業 | 1,548.5 | 4.60% | 71.3 |
| 9434 | 9434 | 9434 | 9434 | ソフトバンク | 210.4 | 4.16% | 8.8 |
| 4613 | 4613 | 4613 | 4613 | 関西ペイント | 2,710 | 4.06% | 110.0 |
| 7261 | 7261 | 7261 | 7261 | マツダ | 1,328.5 | 4.00% | 53.1 |
| 1719 | 1719 | 1719 | 1719 | 安藤・間 | 2,097.5 | 3.97% | 83.3 |
| 4208 | 4208 | 4208 | 4208 | UBE | 2,817.5 | 3.90% | 110.0 |
| 3291 | 3291 | 3291 | 3291 | 飯田グループホールディングス | 2,741 | 3.72% | 102.0 |
| 5411 | 5411 | 5411 | 5411 | JFEホールディングス | 2,170.5 | 3.69% | 80.0 |
| 3861 | 3861 | 3861 | 3861 | 王子ホールディングス | 978.5 | 3.68% | 36.0 |
| 8803 | 8803 | 8803 | 8803 | 平和不動産 | 2,510 | 3.56% | 89.3 |
| 6724 | 6724 | 6724 | 6724 | セイコーエプソン | 2,119 | 3.52% | 74.7 |
- ※会社公表データ、QuickデータをもとにSBI証券が作成。「市場予想」はBloombergコンセンサス
- ※「第一生命ホールディングス」は2026年4月1日より「第一ライフグループ」へ商号変更されます。
一部掲載銘柄を解説!
■SANKYO(6417)~パチンコ・パチスロ年間トップシェアを同時獲得(前期)。配当性向40%を目安に業績連動型の配当政策
◎パチンコ機に強み。パチスロ機と年間トップシェア同時獲得を実現
パチンコ機器、パチスロ機器の大手企業です。売上構成比(2026年3月期第3四半期累計)はパチンコ機関連事業69.1%、パチスロ機関連事業22.1%、補給機関連事業8.5%となっています。パチンコ機で長年培ってきた「信頼と実績」を強みと自負する一方で、近年はパチスロ市場での存在感向上に努めています。2025年3月期には、パチンコ・パチスロ年間トップシェア同時獲得を実現するなど、一定の成果を収めています。
◎2026年3月期第3四半期までの進捗率は高い
業績は2022年3月期から2024年3月期まで2桁の増収・営業増益が続いた後、2025年3月期は減収・営業微増益にとどまるなどやや減速感が強まっています。2026年3月期は期初から「中計計画」を下回る売上高1,918億円(前期比3.7%減)、営業利益630億円(同14.4%減)が会社計画でした。ただ、第3四半期時点での進捗率は営業利益で98%、純利益で103%と高めです。パチンコ機の好調がパチスロ機の不調(投入先送り)をカバーしているようです。
◎連結配当性向40%を目安とした業績連動型が基本
配当政策は「連結配当性向40%を目安とした業績連動型」が基本です。2/25終値2,156円に対し2026年3月期の会社計画予想1株配当金は90円でそれに基づく予想配当利回りは4.17%です。ただ、市場では1株配当金99.5円を予想し、それに基づく2/25終値の予想配当利回りは4.62%です。なお、機動的に自社株買いを行うこともあります。
■ソフトバンク(9434)~安定したキャッシュフロー等を背景に高水準の配当性向を継続
◎携帯電話サービスが中核。LINEヤフー、PayPay他が傘下
ソフトバンクグループ(9984)が議決権の40.1%を保有(2025年12月末時点)しています。携帯電話サービス等の「コンシューマ」(2025年3月期売上構成比45%)を中心に、「メディア・EC」(同25%)、「ディストリビューション・その他」(同12%)、「エンタープライズ」(同14%)等を展開。LINEヤフー(4689)、PayPay、アスクル(2678)、ZOZOなどが傘下(間接保有を含む)です。このうち、PayPayが3月にも米NASDAQ市場に上場する見通しであることが報道されています。
◎高いキャッシュフローを武器に高配当性向を継続
個人株主拡大に向け、2024年4月に株主優待新設を発表し、同年10/1(火)付で1株→10株の株式分割を実施しました。配当政策は特に目標を定めていませんが、携帯電話サービス等で安定したキャッシュフローが期待でき、2016年3月期以降の配当性向は76%~85%と高い水準で推移しています。
◎業績予想を上方修正。高配当利回り継続の見通し
2026年3月期第3四半期(2025年4~12月期)は売上高5兆1,953億円(前期比8%増)、営業利益8,841億円(同7.6%増)と好調。これを受け会社側は、2026年3月期(通期)の会社予想営業利益を1兆円→1兆200億円(前期比3.1%増)に上方修正しました。市場(Bloombergコンセンサス)では予想年間1株配当金を8.8円と想定しており、2/25(水)終値210.4円で計算される予想配当利回りは4.16%と計算されます。
■平和不動産(8803)~都市部の優良物件に集中。今期予想1株配当金を上方修正
◎証券取引所ビルのオーナー。兜町・茅場町、札幌の再開発を推進
東京、大阪、名古屋、福岡等の証券取引所ビルのオーナーとして1947年に設立されました。設立後は取引所の賃貸に加え取引所所在地を中心にビル賃貸等に進出することで事業を拡大しました。2014年以降は東京兜町・茅場町の再開発に注力し、また札幌においても再開発事業を推進しています。
◎「大都市集中」が強み。保有土地の時価は増加傾向
売上高(2025年3月期)の90%が「ビルディング事業」(開発、賃貸他)で、残りは「アセットマネジメント事業」となっており、リート投資法人の資産運用等を行っています。賃貸収益(同)の構成比はオフィス56%、取引所13%、商業18%で、取引所が存在する都市を中心に展開しているため、東京、大阪、名古屋、福岡、仙台、札幌等の大都市に集中しています。保有不動産の時価は2021年3月期3,768億円から2025年3月期は4,398億円(うち含み益が1,284億円)と増大しています。
◎業績・配当予想を上方修正
2026年3月期の業績は好調です。1/30(金)には2026年3月期業績予想について、売上高490億円→505億円(前期比20%増)、営業利益139億円→148億円(同12.2%増)に上方修正され、予想1株配当金も88円から93円(普通78円+特別15円)に上方修正されました。2/25終値2,510円から計算される予想配当利回りは3.70%(会社予想ベース)です。
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