【アメリカNOW!】ネットフリックス、TSMC、GEベルノバ、インテルなど今週、来週の決算発表銘柄からご紹介

【アメリカNOW!】ネットフリックス、TSMC、GEベルノバ、インテルなど今週、来週の決算発表銘柄からご紹介

投資情報部 榮 聡

2026/04/13

先週の米国株式市場は、米国とイランが4/7(火)に2週間の停戦に合意したことから、主要3指数とも大幅な上昇となりました。今週の株価材料として、米国とイランの停戦交渉、1-3月期決算発表、地区連銀経済報告(ベージュブック)が注目されます。

今回は今週、来週に決算発表を予定している銘柄で、筆者が注目銘柄として取り上げてきたものから、ネットフリックス(NFLX)台湾セミコンダクター ADR(TSM)GE ベルノバ(GEV)インテル(INTC)アメリカン エキスプレス(AXP)を選んでご紹介いたします。

図表1 S&P500指数のローソク足(週足、2年)

5週連続安の後、2週連続の上昇となりました。概ね50週移動平均線が下値支持ラインとなった形です。

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 5日 1ヵ月 3ヵ月
一般消費財・サービス 5.8% 3.7% -8.4%
コミュニケーションサービス 5.8% 2.9% -2.3%
情報技術 4.8% 3.9% -3.4%
資本財・サービス 4.7% 4.4% 4.5%
S&P500 3.6% 2.8% -2.1%
素材 3.5% 6.4% 6.4%
不動産 2.9% 1.7% 5.3%
金融 2.4% 4.3% -6.3%
公益事業 1.3% 0.6% 9.6%
生活必需品 0.5% -2.2% 3.0%
ヘルスケア 0.4% -1.3% -6.0%
エネルギー -4.1% -0.9% 20.9%
騰落率上位(5日) 騰落率
インテル 23.8%
ブロードコム 18.1%
アマゾン・ドット・コム 13.6%
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ 12.7%
キャタピラー 10.2%
騰落率下位(5日) 騰落率
サービスナウ -18.6%
インテュイット -16.9%
パランティア・テクノロジーズ -13.7%
セールスフォース -11.9%
アクセンチュア -10.8%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

S&P500指数は週間で3.6%、ダウ平均は3.0%、ナスダック指数は4.7%の上昇でした。2週連続で大幅上昇となりました。

4/7(火)の夜(米国時間)に米国とイランが2週間の停戦で合意、原油価格が急落となったことを受けて、4/8(水)の米国市場は大幅な上昇となりました。

停戦合意後もイスラエルによるレバノンへの攻撃が続いたことから、イランはこれを停戦合意違反としてホルムズ海峡の閉鎖を続け、停戦合意が脆弱なことが懸念されました。しかし、週末からの米国・イランの直接交渉への期待から株式相場はしっかりしていました。

FOMC議事要旨では、中東情勢の緊迫化による原油高が物価見通しの不確実性を高めるとしつつも、多くの参加者がインフレが減速すれば利下げが適切になると指摘しました。また、中東情勢が米国経済に与える影響を判断するのは時期尚早としました。

業種指数では、大手テクノロジー株が買い戻されて、これらの寄与が大きい一般消費財・サービス、コミュニケーションサービス、情報技術などが大きく上昇しました。原油価格の下落を受けてエネルギーが唯一の下落でした。

個別銘柄で上昇トップのインテル(INTC)は、AIデータセンターへの投資によって高性能CPUに対する需要が拡大していることに加え、アイルランド工場の買い戻し、グーグルとAIデータセンターでの連携継続の確認などのニュースが株価の上昇を刺激していると見られます。一方、著名投資家の発言を受けて、AIがソフトウェアを代替するとの懸念が再燃して、主要なソフトウェア株が大幅に下落しました。

今週の米国株式市場

米国とイランの直接交渉は、4/11(土)から21時間にわたり行われましたが、イランの核開発の権利とホルムズ海峡の再開に関して両国の隔たりが大きく、恒久的な停戦の合意に至りませんでした。米国を代表して交渉に臨んだバンス副大統領は合意を得られないまま、帰国しています。交渉の難航はある程度予想されていましたが、予想通り難航していることが確認され、株式相場には下押し圧力となりそうです。

今週の株価材料として、米国とイランの停戦交渉、1-3月期決算発表、地区連銀経済報告(ベージュブック)が注目されます。

週末に行われた米国とイランの停戦交渉が不調に終わり、今回の交渉決裂が一時的なものなのか、または、構造的に停戦合意は無理なのかを見極める必要があります。

一方、トランプ大統領は交渉決裂を受けてホルムズ海峡の海上封鎖を打ち出しています。イランに通航料を支払ったすべて船舶を米​国が公海上で拿捕するとともに、イランが敷設したとする​機雷の除去を開始すると述べています。このような推移を受けてWTI原油先物価格は、再び100ドル台に上昇しています。

今週から1-3月期決算発表が本格化します。大手銀行、ジョンソン&ジョンソン、ネットフリックス、台湾セミコンダクターなどの発表が予定されています。S&P500指数採用銘柄のEPSは前年同期比12.6%増と好調を持続する見通しです。

地区連銀経済報告(ベージュブック)では、イラン戦争、原油価格上昇の景気への影響を推し量るうえで注目されます。ベージュブックは、FOMCの2週間前に公表され、FOMCでの参考資料になります。

経済指標では、4/13(月)に3月中古住宅販売件数(前月比-0.8%の予想)、4/14(火)に3月生産者物価指数(前年比+4.6%の予想、前月は同+3.4%)、4/15(水)に中国の1-3月期実質GDP(前年同期比+4.8%の予想、前四半期は同+5.0%)、中国の3月鉱工業生産(前年比+5.4%の予想)、小売売上高(前年比+2.4%の予想)などの発表が予定されています。

今週の5銘柄

今回は今後2週間に決算発表が予定されている主要銘柄で、ここ半年間で筆者がレポートや動画で取り上げてきた注目銘柄をご紹介いたします。

・ネットフリックス(NFLX)・・・株価下落のネットフリックスついに“買い場”!?(SBIグローバルウォッチ、26年1月23日)

・台湾セミコンダクター ADR(TSM)・・・AI半導体の競争激化で注目される台湾セミコンダクター(TSMC)(外国株投資戦略、26年1月7日)

・GE ベルノバ(GEV)・・・データセンター投資で恩恵大の“電気まわり”の銘柄群(アメリカNOW!、26年2月24日)

・インテル(INTC) ・・・“大相場”に発展する可能性が出てきた!?インテル(外国株投資戦略、25年10月1日)

・アメリカン エキスプレス(AXP)・・・年初来の株価下落が大きい銘柄の中から、押し目買いに適する可能性がある銘柄(アメリカNOW!、26年4月6日)

図表3 今週の5銘柄の投資指標

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

取引 チャート 銘柄 株価
(4/10)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートネットフリックス(NFLX)103.01ドル32.5

【加入者純増のピークアウトは織り込んだのではないか】

・昨年7月からの株価下落は、共有アカウント対策と広告プランの導入による加入者純増がピークアウトしつつあることが背景にあったとみられます。しかし、これは織り込みが進んだと考えられ、WBDの買収断念を契機に株価は回復基調にあります。

・10-12月期実績は売上・利益とも市場予想を上回って好調、2026年の売上ガイダンスは市場予想並みでした。2026年営業利益率ガイダンスが市場予想を下回ったのが嫌気されましたが、コンテンツ制作費が前年同期比10%増になることが主因で、要因は明確です。

買付チャート台湾セミコンダクター ADR(TSM)370.60ドル25.8

【AI半導体がけん引して業績好調】

・AI半導体を販売する各社が同社に製造を委託していることから、どの会社が競争に勝とうとも同社は恩恵を受ける立場にあることが注目されます。月次売上(ニュー台湾ドル建てベース)は2026年1月売上が前年比37%増、2月は同22%増に低下(旧正月の日回りの影響を含みます)しましたが、3月は同45%増と好調を確認しました。

・4/16(木)に発表される1-3月期決算(ニュー台湾ドル建てベース)は、売上が前年同期比34%増、EPSが同47%増の予想です。

買付チャートGE ベルノバ(GEV)991.32ドル69.2

【全部門の受注が好調、AIデータセンターの恩恵も期待】

・旧GEの分割で2024年に誕生した世界有数の発電設備メーカーです。2025年12月期の売上構成比は、発電機が52%、風力発電24%、送配電・変電設備が25%、その他-1%となっています。

・10-12月期の受注は全体で前年同期比65%増、内訳が発電機が同77%、風力発電が同55%増、送配電・変電設備が同54%と、全部門が好調です。10-12月期の業績好調を受けて、2026年の売上高見通しを従来の410億~420億ドルから440億~450億ドルに引き上げました。

買付チャートインテル(INTC)62.38ドル114.0

【AIデータセンター向けにCPUが好調】

・昨年10月に同社に注目したのは、米国政府やエヌビディアによる出資が業況好転のきっかけになるのではないということでした。最近の株価好調は、AIデータセンターで高性能のCPUに対する需要が高まり、値上げが通っているという情報によるものと見られます。また、4/7(火)にはテスラの半導体プロジェクト「テラファブ」に設備面で協力するとのニュースも好感されました。

・10-12月期決算は、売上が前年同期比4%減、調整後EPSは同15%増で、それぞれ市場予想に対して2%、72%上回りました。

買付チャートアメリカン エキスプレス(AXP)313.50ドル17.8

【利食い売りによる株価下落ではないか】

・同社の株価は2024年後半から2倍以上に上昇してきたことから、年初来の株価は利食い売りによるものと考えられます。新規カード発行顧客の65%をZ世代、ミレニアル世代が占めるようになり、プレミアムカードの販売促進が奏功していると考えられます。

・10-12月期決算は売上が前年同期比10%増、調整後EPSが同16%増と好調でした。2026年12月期のガイダンスは、売上が前年比9~10%増、EPSは同12~16%増と好調持続の見通しです。同社顧客は所得が高い層の構成が高いため、物価上昇による消費減退の影響は比較的軽微にとどまると期待されます。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、いずれも2026年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
13(月) ・米中古住宅販売件数(3月) ゴールドマンサックスグループ
14(火) ・米NFIB中小企業楽観指数(3月)
・米生産者物価指数(3月)
・シカゴ連銀グールズビー総裁の講演
ジョンソン&ジョンソン、JPモルガンチェース
ウェルズファーゴ、シティグループ、ブラックロック
15(水) ・中国実質GDP(1-3月期)
・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(3月)
・米NY連銀製造業景気指数(4月)
・米輸入物価指数(3月)
・NAHB住宅市場指数(4月)
・米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・ボウマンFRB理事の講演
バンクオブアメリカ、モルガンスタンレー
16(木) ・米新規失業保険申請件数(4月11日に終わる週)
・米ファイラデルフィア連銀製造業景気指数(4月)
・米鉱工業生産(3月)
・NY連銀ウィリアムズ総裁の講演
ネットフリックス台湾セミコンダクター、ペプシコ
17(金)    
20(月)    
21(火) ・米小売売上高(3月)
・米中古住宅販売成約(3月)
ユナイテッドヘルス、GEエアロスペース
RTX、ノースロップグラマン
22(水) ・S&Pグローバル日本製造業PMI(4月)
・S&Pグローバルユーロ圏製造業PMI(4月)
・米20年債入札
テスラAT&TIBMスリーエム
ボーイング、GEベルノバ、ラムリサーチ
フィリップモリスインターナショナル
23(木) ・シカゴ連銀全米活動指数(3月)
・米新規失業保険申請件数(4月18日に終わる週)
・S&Pグローバル米国製造業PMI(4月)
インテル、アメリカンエキスプレス、ロッキードマーチン
24(金) ・米ミシガン大学消費者信頼感(4月、確報値) ・グーグルの新技術に関する発表(リオデジャネイロ)
P&G

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1~30位、青字のハイライトは31~50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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