SBI証券

会ってみた!
10社ファンドマネージャーに
独占インタビュー!INTERVIEW

“弱者目線”で寄り添い
常に謙虚な心を忘れない

槇 重人氏
運用ファンド「野村リアルグロース・オープン」
野村アセットマネジメント株式会社 運用部 株式グループ シニア・ポートフォリオマネージャー

Q. ご出身は?

生まれも育ちも東京・小田急線の経堂です。
社会人になってからは都内の別のエリアに住んでいましたが、今月(3月)引越しをするので、少し都心に近づきます。
引越しの際、土地を探していたら、景気連動しない土地を見つけました。都内の土地の特徴を調べてみたら、国立私立の小中学校のある近くは景気に関わらず、通学希望者が土地の値段が下がると購入する傾向にあることがわかりました。そこで、これからの景気後退を睨んで、価格変動の小さい土地を購入しました。
新居の個人的なメリットとしては、会社に近くなることですね。あとはプライベートで子供の野球チームの手伝いをやっているのですが、周辺地域はわりと野球が盛んなところも魅力です。

Q. 好きな食べ物はなんでしょうか?

マヨネーズです!

マヨネーズをかけて不味くなるものはないと思っています。昨晩もカレーだったのですが、子供がいるので薄口な味付けにしているため、味が足りないときに醤油でもソースでも良いのですが、マヨネーズをかけて味を濃くしています。
ちなみにマヨネーズをかけて、ご飯を食べたいのでジムに行きます。体を鍛えたくてジムに行くのではなく、食べる楽しみを我慢したくないので、ジム通いをしています。
あとは、ハンバーグに目玉焼きがのっていたり、子供と一緒に食べるものを好みますね。割と、男の人は皆同じだと思いますよ。いわゆる分かりやすいものが好きです。
お酒はビールを飲むことが多いです。ただ、お酒として飲むのではなく、ジムで疲れたときに飲むため、特段お酒じゃなくても大丈夫です。発泡酒とか、お酒の種類はそんなに分かりませんね。

Q. こどもの頃の夢はなんでしたか?

ピアノの先生でした。

これはマヨネーズに繋がっていて、両親がピアノを弾ける環境にあったため、私も幼稚園から小学校まで7~8年間ピアノをやっていました。マヨネーズが好きで、ピアノをやっていたら、小学校の時に肥満児になってしまったんです。動かないでピアノばかり弾いていて、マヨネーズを食べていたので。それで、痩せるために親に運動をやらされるようになりました。それがまた、一番厳しい部活でハンドボール部を選びました。なんと中学の全日本のジュニアの役員の方が顧問の先生だったんです。おかげで全国で3位までいきました。痩せるために、一番強くて厳しい部活に入ることによって、ピアノよりもスポーツをやる方が楽しいなと思うようになりました。実は小学校の時は太っているのになぜか足が異常に早かったんです(世田谷区の小学生で2位)。それが運動を始めて、痩せてきて、自分でも痩せてる方がいいなと思うようになりました。そこから野球をはじめ様々な運動を今でもやっています。

もうピアノはやっていません。家にないですし、好き好んでやっていたわけではなかったんですね。
ただ、ピアノの経験は役にたっていました。中学の時、音楽のテストで他の男子生徒は音楽のテストとか点数が取れないんですが、私はピアノをやっていたので簡単に感じていたので。あとは母親が家庭科の先生だったこともあり、国、数、理、社、英の主要5教科は苦手でしたが、それ以外はとても得意でした。東京は5教科以外の通信簿が良いと、進学に有利だったんです。私の時代は1.4倍ぐらいで査定されていたような気がします。
金融を目指したのは採用人数が多かったからです。名前を知っている会社に入りたかった。その前の年の採用人数などを比較してみると、名前が知られているわりに採用人数の多い会社で、金融機関が多かったので金融機関を受けていました。

Q. 座右の銘を教えてください

「早寝早起き」です。

時間がもったいないので、早起きすべきです。夜は10時に寝て、朝は3時に起きて、風呂掃除に洗濯物を畳むのと、食器洗いが私のやることなので。この3つの家事分担のために早起きしているという理由もあります。

Q.1週間休みがあったら何をしますか?

筋トレをします。

1年ほど前に骨折をしてから、体がイマイチキレてない。こないだやっと、鎖骨に入っていたボルトを取ったんです。やっと取れて筋トレができるようになったんです。ちなみにこのボルトを作っている会社は組入れ銘柄です。こちらです。(現物を持参)手術代金に、材料費として含まれているため、所有権は私にあるのでお土産に持って帰っていいと言われました。

9ヶ月入っていたボルトが取れたことで、やっと生身の人間になれました。ボルトを入れっぱなしにしている人もいますが、ビスで留めているとこが触ると痛かったし、明らかに自分のカラダではない異物が入っているという感じがして違和感があったんです。肉がついていない部分だったので、車のシートベルトも痛かったですね。
筋トレは別にストイックにやっているわけではないんです。体脂肪も普通です。筋トレのあとに、マヨネーズやチョコレートパフェをちゃんと食べるために筋トレをしています。決して、自分の体をいい体にして喜んでいるわけではないんです。どちらかというと、筋トレしないと不健康です。

Q. 運用しているファンドやその運用方針の紹介をお願いします。

小型の成長株を発掘していくファンドです。

自分で銘柄を発掘して、他の人や証券会社のアナリストたちが気付く前に調査をして、組入れることを特長としています。なので、IPOをして、あまり時間の経っていない銘柄や、今は利益があまり出ていない様な、今すぐ投資対象とならない様な「5年・10年後に光る何かがあるような銘柄を発掘する」ということをずっと行っています。ここが他のファンドとは違う点だと思います。

ファンドは「主役」だと思っています。朝起きて、前日売買したポートフォリオを見て、短期的に大きく上がってウエイトが増えた銘柄を落として、下がった銘柄を買ってといった調整をやったりするのがファンドマネージャーでありサポートをする役目だと思っています。そして、お客さまに利益をもたらすのがファンドで、会社の収益をあげるのもファンドです。実際にマーケットに対して勝負をしているのはファンドで、そこのメンテナンスや調整、健康管理をするのがファンドマネージャー。自分にとってのファンドとはそういうもの。朝起きて、世話するものがあるから嬉しいという子供のようなものですね。

Q. 他のファンドマネージャー(または運用会社)に「ここは負けない!」というアピールポイントを教えてください。

私はないと思っています。

なぜかというと、「自分では分からない」というのがあるので。自分では負けていないと思っていても、結構負けているかもしれませんし。ファンドマネージャーは世の中にいっぱいいるので、自分が勝っている・優れていると思っていても、いくらでもその上のレベルの人たちがいるんですよね。だからこそ、ファンドマネージャーの中で自分が特段優れている点があると思っていない点を利用して、どこにでもいる「弱者の目線」を持つことを投資判断に活かし、銘柄発掘をしています。

私のような、凡人で好奇心が旺盛で色んなことに興味を持つ人間が運用しているファンドがリアルグロース・オープンなんです。特段、優れた能力がある訳ではないファンドマネージャーがやっているからこそ、面白いんじゃないかなと思います。よく、営業のひとからは主婦目線と言われることがあるんですけど、その辺を強みにしていきたい。
日本で一番ファンドマネージャーが沢山いる会社で同じ銘柄を分析して買っていても、優秀な人が多すぎて、この会社じゃ勝てないなと思った結果、他の人が調べていないものをなるべく見つけて、特色のあるファンドにしようと思ったのがきっかけで今の自分がいます。

Q. 一目置いている経営者の方はいらっしゃいますか?

良い経営者とは自分が目立たずに、末端で働いている人の満足度をあげたりすることなんじゃないかなと思っています。社長になった時点で既に十分評価されているわけであって、一目置いたり注目されるっていうことは、既にメディアなどで沢山取り上げられていて、自分の主張ができている人だと思うので、そういった人達にあまり興味はありません。
経営者が従業員の1人として、皆で切磋琢磨している会社が私は好きです。

Q. 今後チャレンジしてみたいことはありますか?

フラワーアレンジメントです。

会社の営業の人に主婦目線のファンドだとよく言われるんです。主婦目線をより強みにしようと考え、主婦に人気なフラワーアレンジメントに挑戦してみたいと思っています。男でやってる人が少ないですし。
ここも、弱者目線なんですよね。今から英語を頑張っても勝てるとは思っていないんです。はじめから英語を喋れるわけじゃないので。競争の少ないところで、生き残るために。それが意外と居心地が良いというか、やりがいがあるんです。
あと、営業の人が1週間休みを取って、断食をしたんですが、物を食べないと、何か新しい世界が見えてくるらしいと聞いたので少し興味があります。

Q. 最後に一言お願いします。

ファンドマネージャーがこういう場をいただけることはすごくありがたいと思っています。「自分はこういう想いで、こういう運用をしています」っていうのを直接自分の口で言いたいと思っているので。ですので、今回依頼が来た瞬間とても嬉しかったです。

スーパーマーケットで壁際に他の野菜と一緒に並んでいるトマトと、特別なブースで生産者がこういう想いでこのトマトを作っていますというが場があったとして、もしかしたらただ並んでいるトマトのほうが安くて美味しいかもしれないけど、作った人が自分の口で説明してくれる場があって、説明を聞いて買いたいと思ってくれる人もいるかもしれないいと思うんですよね。
ファンドも同じことが言えて、高い手数料を払ってパッシブじゃなくて、リアルグロースを買ってもらってるかもしれないと思うと、野菜と一緒で生産者が自分の口で説明するっていうことがとっても大切で、是非やらせていただきたいと前々から思っていたので今回お話をいただいて、すごくありがたく思いました。

インタビューを終えて

本文中にご紹介させていただいた槇さんの骨折のエピソードですが、インタビュー当日はなんと!ご自身が骨折された際に撮影したレントゲンのビフォー・アフターと、折れた骨を止めるために使用されていたボルトを持参してくださいました!(笑)こうした点からも槇さんのユーモアに溢れたサービス精神旺盛なお人柄が伝わるかと思います。また、常に謙虚で穏やかな見た目とは裏腹に、とてもストイックな面もあるのが槇さんの魅力です。今回のインタビューでは、イメージと最もギャップのあるファンドマネージャーの方であったように思います。
仮に私が"消費者の立場"で顔の見える野菜を買えたとしたら、例え少々お値段が張っても間違いなく槇さんの野菜を購入すると思います。
今回のインタビューを通して、それだけ信頼が厚い方だと感じました。

SBI証券 長谷川

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