2021年の日経平均株価は3年連続で年足上昇となりましたが、米長期金利の上昇や新型コロナウイルスの感染拡大などで波乱含みの年でもありました。
国内では8月下旬以降、新型コロナウイルスの新規感染者数の減少や政局を巡る不透明感の後退などで株価は大幅に上昇し、経済正常化期待が一層高まりました。ただ、年末にかけては欧米でのオミクロン株の感染拡大等もあり、株価は伸び悩む結果となりました。

国内株式2022年はどんな年になるのか
2021年も株価上昇を維持
2022年の展望など
2022年の日本株のポイントは、新型コロナウイルス、インフレ、世界的な金融政策等になりそうです。
世界的なオミクロン株の感染拡大で、日本の本格的な経済再開は遅れましたが、逆に2022年にかけては成長余地に期待が高まります。新型コロナウイルスが収束し、インフレ高進が極端に進まなければ2022年末頃に日経平均株価は高値で33,000円も可能でしょう。
ちなみに、2022年は「壬寅」(みずのえ とら)。「壬」は「妊」に通じ「うちに蓄えた陽気」を表し、「寅」は「螾」(みみず)に通じ「春の萌芽」を意味すると言われます。いずれにせよ「壬寅」の年には何かが始まることが多いようです。過去を振り返ると、尖閣諸島問題(2010)、日本版ビッグバン&金融危機(1998)、バブル相場の起点(1986)、石油危機を受けて戦後初のマイナス成長(1974)、オリンピック景気開始(1962)、朝鮮戦争&高度成長開始(1950)等、さまざまな出来事がありました。
「半導体」は引き続き注目も、内容に変化?
SBI証券のテーマ投資ツール「テーマキラー!」で取り扱っているテーマで直近1年の騰落率(2021年12月28日時点)を参照すると、2021年は海運(+141.27%)、グローバル・ニッチ(+73.83%)、EUV(+63.13%)、デジタルトランスフォーメーション(+59.74%)、半導体(+51.93%)等が値上がり率の高いテーマであったことが確認できます。2022年は、テーマとしてはまだ若い「メタバース」関連銘柄が有望となりそうです。また、「半導体」は国策になったことや、半導体技術革新のリード役が「EUV」から「パッケージ技術」にシフトする可能性もあり、来年も引き続き、注目のテーマとして期待されます。

鈴木 英之
SBI証券 投資情報部長(日本証券アナリスト協会検定会員)
早稲田大学卒。旧日栄証券(現SBI証券)入社、リテール営業、調査部、株式部等を経て、SBI証券投資調査部長に。ウエルスアドバイザー株式会社(調査分析部ゼネラル・マネジャー)へ転籍を経て2009年5月より現職。ラジオNIKKEI(月曜日)、ストックボイス(木曜日)等でコメントを発信中。ダイヤモンドZAIなど、定期的寄稿も多数。
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