2021年は、大型群と中小型群で大きく異なる株価推移となりました。大型群は、対面営業の制約が解消に向かい先延ばしとなっていた受注活動が再開するなど、2020年に比べ事業環境が好転した事から株価も復調しました。一方中小型群は、2020年で過度な期待を織り込んでいた事、新たな好材料を見出せない中で市場全体がややリスクオフ方向に傾いた事などから、2020年の上昇分を失うほどの調整が行われた銘柄も多く散見されました。

ビジネスソリューション相場つきやDXというワードに惑わされず中長期的な視点を持ちたい
昨年の振り返りなど
2022年の展望など
大前提として、コロナ禍における事業環境の変化はIT業界全体に対してポジティブだと認識しています。大型群については消費者の行動変容に伴う企業のIT戦略再考ニーズを捉えたコンサルティング及び受託開発により、中小型群については企業のDX需要を捉えた新技術・新サービスのピンポイント且つ安価な提供により、それぞれ今後も持続的成長が可能だとみています。よって株価推移についても、短期的にはコロナ禍に起因する乱高下リスクがあるものの、中長期的には全体として上昇を見込んでいます。
2022年の注目のテーマ、キーワードなど
「DXの意味」に注目しています。コロナ禍を経てDXというワードを頻繁に目にするようになりましたが、それが何を意味するかは企業によって異なります。例えばテレワークもクラウドも、それを実施・利用していなかったユーザにとってはDXと言えますが、既に取り入れていたユーザにとっては当たり前のものです。よって「今どれだけDXが進展しているか」「先進的なユーザが求めるDXは何か」「これからようやくDXを志向するユーザが求めるものは何か」「DX支援を掲げる企業が提供している製品・サービスは何か」を見極める事が、投資パフォーマンスを引き上げる事に繋がると思っています。

畑田 真
SBI証券 企業調査部(ビジネスソリューション担当 アナリスト)
国立名古屋工業大学を卒業後、2013年に東海東京証券に入社。
地方支店や基幹支店における個人営業、投資銀行部門における株式引受業務や債券引受業務を経験後、2015年10月より東海東京調査センターに出向しアナリスト業務に携わる。
半年間のアシスタント経験を経て、2016年4月よりビジネスソリューションセクターを新規に立ち上げ担当。2018年日経ヴェリタスでは初登場13位にランクイン。2018年11月より現職。
準大手証券でのセルサイドアナリスト経験を生かし、主力銘柄のみならず、アナリストカバレッジが少なく且つエッジの効いた中小型銘柄を発掘する事に注力。

津村 知生
SBI証券 企業調査部(ビジネスソリューション担当 アナリスト)
2017年4月に東海東京証券に入社、新卒から一貫してアナリスト業務に従事。
2018年11月よりビジネスソリューションセクターの担当を開始、
2019年の日経アナリストランキングでは初登場ランクイン。
2021年5月にSBI証券に入社。
準大手証券でのセルサイドアナリスト経験を生かし、
システムインテグレーター(SIer)を中心とする主力銘柄のカバーに加え、
アナリストカバレッジが少ない中小型銘柄の調査にも注力。
2022年セクター別予想
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