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【第9回】 転職・退職でずっと企業型確定拠出年金を「放置」していた人はこれを読もう!

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SBI証券 iDeCoチーム

最近、巷でも(!)話題になっている個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」ですが、iDeCoとは別の「企業型確定拠出年金(企業型DC)」という制度があるのはご存じでしょうか。企業型DCは、会社が拠出した掛金を従業員が自分で運用する制度で、実は年々導入企業も増えています。iDeCoでは自分自身で拠出した掛金を運用しますが、企業型DCでは会社が拠出した掛金を運用するという違いがあります。

iDeCoも企業型DCも、積み立てた年金資産を持ち運べるシステムになっていますが(「ポータビリティ」といいます)、これまでのお勤め先で企業型DCに加入していた方が、転職先の会社には企業型DCがなくどう手続きしたらよいのかわからなかったり、手続きが面倒だったりして「放置」してしまっている方も多いようです。でも、年金資産を「放置」してしまうと多くのデメリットがあるんです!

今回は放置している年金資産をどうしたらよいのかを説明しますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです☺

手続きを怠れば自動移換、これってデメリットはある?

企業型DCに加入していた方が転職や退職で企業型DCの加入資格を失った場合、まず行うことは年金資産を移換する、または脱退一時金を受け取る(ただし、これは一部の方に限られます)といった手続きです。この必要な手続きを取らないまま6ヵ月を過ぎると、自分の企業型DCの資産が国民年金基金連合会に仮預かりになってしまいます。これを自動移換といいますが、自動移換にはいくつかのデメリットがあります。

企業型DCの加入資格を失った場合、それまで投資信託や定期預金などで運用していた資産は売却・解約となり、現金化されて持ち運ぶことになります。年金資産をiDeCoや転職先の企業型DCに移換すれば、また新たに運用を始めることができますが、自動移換されたままですと現金のままで運用されませんので、利息や運用益を得ることができません。また、自動移換の期間は確定拠出年金の加入期間に算入されませんので、将来、老齢給付金を受け取る時期が遅くなる可能性もあります。

さらに、自動移換される際は数千円の事務手数料がかかる他、毎月52円ずつの手数料が資産から差し引かれます。この毎月の手数料は、年金資産の残高が無くなるまで、または給付金を受け取るまでずっとかかり続けますし、移換されたままだと老齢給付金や障害給付金を受け取ることもできません。

自動移換で放置してしまっていた年金資産は、早めに転職先の企業型DCやiDeCoに移す手続きをしましょう。また一定の条件がありますが脱退するという方法もあります。

それぞれどのような手続きが必要か?

● 転職先の企業型DCに移す
転職先の会社に企業型DCがあれば、自動移換された資産を企業型DCに移すことができます。必要な手続きは、転職先の人事等のご担当の方にご確認いただくと良いかと思います。

● iDeCo(イデコ)に移す
転職先の会社に企業型DCがない場合はiDeCoへの移換となります。
SBI証券のiDeCoでは、お申し込み手続きの中で『SBI証券の個人型確定拠出年金へ移す年金資産はございますか?』との質問を設けていますので、『ある』をご選択ください。次に『SBI証券の個人型確定拠出年金へ移す年金資産は、いずれの年金資産になりますか?』との質問には、『企業型確定拠出年金』をご選択ください。iDeCoへの加入が確認されると、別途移換の申し出の手続きをしなくても自動移換されていた資産のiDeCoへの移換処理が行われます。
なお、企業型DCがあっても会社の規約によりiDeCoにも加入できる場合がありますので、転職先の会社にiDeCoへの加入が可能か確認してみましょう。また、今は働いていないという方や、配偶者等の扶養対象になっている方もiDeCoに加入できます。また、新たに掛金を拠出する「加入者」となる他、移換された資産の運用だけを行う「運用指図者」となる方法もあります。WEBサイト上部のオレンジ色のボタンからぜひお申込みを!(^_-)-☆


※転職先の企業型DCやiDeCoに資産を移す場合、所定の手数料がかかることがあります。また、近いうちに働き始める予定がある方で、転職先の会社の企業型DCの規約によってiDeCoに加入できないことがあります(加入できるかどうかは前述の通り、人事等のご担当の方に確認しましょう)。前職の企業型DCの資産をiDeCoに移換した後、さらにまたiDeCoの資産を転職先の企業型DCへ移換する場合などには、移換手数料が複数回かかってしまう場合もありますのでご注意ください。

● 脱退要件を満たす場合は脱退もできる
確定拠出年金は、原則として60歳まで受取ることができません。よって、脱退一時金を受け取って脱退することができるのは、法令で定める要件を満たす場合に限られます。要件は退職(加入資格喪失)した時期によって異なり、自動移換された年金資産を管理している特定運営管理機関のホームページ等(https://www.jidoikan.jis-t.co.jp/index.html)で確認できます。

■確定拠出年金は老後のことを考えて早めの手続きを!
自分の生き方やワークライフバランスを大切にする世の中に変わりつつあり、正社員で働いた後にフリーランスになった・専業主婦(夫)になった・公務員に転身したなど働き方も多様化しています。また、結婚・出産後も働き続ける女性も増えています。ご自身がこれまで在籍した会社の企業型DCの状況を確認しておかないと、気づいた時にはどの会社にいた時の企業型DCの資産かわからなくなり、手続きがより煩雑になる恐れもあります。
若い時には確定拠出年金にあまり興味がない、わからないから、面倒だから放置しておこうと思っていたとしても、歳を重ねるごとにその重要性に気づき、後から「やっぱりあの時に手続きをしておけばよかった」と思うかもしれません。後で後悔することのないように、早め早めの手続きを心掛けるのが肝心です。
「ほったらかし」に心当たりがある方は、早速、検討してみてください。
SBI証券はどんなときにもあなたの資産形成を応援しています!

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