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あなたの会社にもあるかも!?マッチング拠出ってどんな制度?

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老後の資産形成の一助として、確定拠出年金への関心が高まっています。確定拠出年金は企業型確定拠出年金(企業型DC)と個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」に分かれます。

企業型確定拠出年金には、企業が拠出する掛金にプラスして、自分でも掛金を拠出できる制度「マッチング拠出」があるのをご存じでしょうか。2022年10月の法改正で、マッチング拠出を活用するのかiDeCoを活用するのかをご自身で選択できるようになりました。
今回は、マッチング拠出とiDeCoの比較について詳しく見ていきます。

企業型確定拠出年金のマッチング拠出ってどんなもの?
企業型確定拠出年金では、企業が掛金を支払います。これに加えて従業員が自分で掛金を上乗せして給与天引きで支払うことができる制度を「マッチング拠出(別名:加入者掛金拠出)」といいます。
2012年から始まったこの制度では、企業の掛金と自分が上乗せする掛金の合計額を、自分で商品を選択して運用することができます。
ただし、従業員が自分で拠出できる掛金は拠出限度額の範囲内であることや、企業の掛金額を超えないなどの制限があります。また、マッチング拠出はお勤め先の企業で導入されている場合のみ活用することができます。

なお、従業員が上乗せして支払う掛金はiDeCoと同じように全額所得控除の対象となりますし、運用益は非課税です。加えて、60歳以降の受け取りも一般的に年金形式か一時金形式、年金と一時金併用の3種類から選ぶことができます。(詳しくはお勤め先の企業型確定拠出年金の規約をご確認ください)

マッチング拠出とiDeCoどちらを活用する?掛金はいくらまで支払える?
マッチング拠出とiDeCoは併用することができません。ご自身でどちらを活用したほうがいいのかきちんと確認する必要があります。
それではまず、マッチング拠出をする場合の掛金がどのようになるのかを確認します。企業型確定拠出年金の掛金上限額(マッチング拠出額含む)は、厚生年金基金や確定給付企業年金などの他の企業年金の有無で法令上の上限金額が異なります。

月額 年額
他の企業年金がある場合 27,500円 33万円
他の企業年金がない場合 55,000円 66万円

また、上述のとおり、マッチング拠出の上限額については「企業の掛金と同額まで」「企業の掛金と加入者自身の掛金の合計が法令上の上限額を超えていないこと」の2つをクリアしている必要があります。
企業年金がある会社のケース(27,500円)で考えてみましょう。

・企業の掛金が10,000円の場合 ⇒ 従業員の掛金額は企業の掛金額を上回ってはいけないため従業員の掛金上限額は10,000円
・企業の掛金が20,000円の場合 ⇒ 従業員の掛金額は企業の掛金額との合算で月額上限額27,500円を上回ってはいけないため、従業員の掛金上限額は7,500円

では次にiDeCoの掛金上限額ですが、お勤め先で企業型確定拠出年金とは別に、厚生年金基金や確定給付企業年金などの他の企業年金を導入しているかどうかで、下表のように法令上の上限金額が異なります。

月額 年額
企業型確定拠出年金のみがある場合 20,000円 24万円
企業型確定拠出年金に加えて、他の企業年金もある場合 12,000円 14.4万円

※企業型確定拠出年金の企業の掛金額によっては、上表の金額まで拠出できないこともあります。

例えば、企業型確定拠出年金のみに加入されている方(拠出上限月額55,000円のケース)で企業の掛金額が月額5,000円だった場合、マッチング拠出の場合には月額5,000円までしか拠出できませんが、iDeCoであれば月額20,000円まで拠出ができるなど、事業主掛金額によってはマッチング拠出よりもiDeCoを活用した方が多く積み立てができるケースがあるわけです。

ご自身にとって、マッチング拠出とiDeCoのどちらが有利に活用できるのか、かんたんにチェックができるツールがありますのでぜひ活用してみてください。

マッチング拠出もiDeCoも、将来の自分のために自分で積み立てをする制度です。活用したほうがよいのか、活用する場合は毎月いくら積み立てるのがよいのか、ライフプランを見据えてよく考えるようにしましょう。

会社を転職・退職する時の取り扱い
マッチング拠出をして企業型確定拠出年金を積み立てていたとしても、キャリアチェンジなどで退職することもあるかもしれません。離転職時には、これまで積み立てた企業型確定拠出年金はどのようになるのでしょうか。

転職や退職をする場合、確定拠出年金は「移換」の手続きをすることで、これまで拠出した掛金を含めた年金資産を持ち運ぶことができます。企業型確定拠出年金制度を採用していない会社への転職や自営業者、公務員、専業主婦(夫)になる場合はiDeCoを活用することになります。

具体的には以下のとおりになります。

状況 元の資産をどうするか
企業型DCがある会社への転職 ・転職先の企業型DCに移して運用する
・iDeCoに移して運用する(企業型DCの状況を確認してからiDeCo活用を検討しましょう)
企業型DC未採用の会社への転職 iDeCoに移して運用する
自営業、公務員、専業主婦(夫)になる場合 iDeCoに移して運用する

年金資産の持ち運びをした場合、離転職前の企業の拠出額上限額とは異なる場合があります。転職した会社員の方は、お勤め先に必ず企業年金の状況について確認をしましょう。
SBI証券のiDeCoサイトでも企業年金等の移換について説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。
>>https://go.sbisec.co.jp/prd/ideco/flow_03.html

マッチング拠出やiDeCoは効果的に活用を
人生100年時代と言われる今、確定拠出年金のような自分で積み立てる年金制度をどのように活用し、老後に向けて備えるのかを考えることは大切なことです。まずは自分の会社の制度の状況を確認し、資産形成方法を考えることが肝心だといえます。企業型確定拠出年金のマッチング拠出やiDeCoは、ぜひ効果的に活用していきましょう。

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