【第8回】　iDeCoの掛金額変更ってどうすればいいの？

iDeCoの運用は長期間にわたるため、収入の変化や結婚や住宅購入などのライフイベントによって、掛金額を変更する必要が生じる可能性も十分にあります。そこで、今回のコラムではiDeCoの掛金額変更の手続きについて説明していきます。その前にまずiDeCoの掛金の基本事項について確認しましょう。

iDeCoでは加入者を大きく4つの“カテゴリー（自営業・会社員・公務員・専業主婦（夫））”で分類し、その“カテゴリー”ごとに掛金の限度額が決められています。カテゴリー別の掛金限度額はこちらを参考にしてください。（第５回コラム）

それでは本題のiDeCoの掛金額変更の手続きを説明しましょう。

1. 掛金額変更は年に1回のみ

iDeCoの掛金額変更は、毎年１回のみ行うことができます。（12月分の掛金から翌年11月分の掛金：実際の納付月は1月〜12月）1年に何度も変更することはできないので、注意が必要です。

2. 掛金額変更の実際の手続き方法

●「加入者掛金額変更届」を取り寄せる
利用している金融機関のWebサイトやコールセンターに連絡して「加入者掛金額変更届」を請求します。SBI証券でiDeCoに加入している方は、こちらのページから取り寄せることもできます。
（https://go.sbisec.co.jp/prd/ideco/application.html）

● 「加入者掛金額変更届」に必要事項を記入
「加入者掛金額変更届」がお手元に届いたら、必要事項と「毎月の掛金額」の欄に、変更後の金額を記入します。SBI証券では通常毎月14日が書類締切日となっています。（通常通りではない場合にはトップページのお知らせに記載されますのでご確認ください。
（https://go.sbisec.co.jp/prd/ideco/ideco_top.html）

● 「加入者掛金額変更届」を金融機関に返送
必要事項を記入し終わったら、本人確認書類を同封のうえ「加入者掛金額変更届」を金融機関に返送します。金融機関は届いた書類を国民年金基金連合会へ提出し、そこで審査が行われます。無事審査が通れば、翌々月からは変更後の掛金額で拠出が行われます。

★iDeCoの掛金額の拠出停止について
万が一、病気や失業などで収入が大きく減り、iDeCoの最低掛金額である月額5,000円の拠出も難しくなってしまった場合には、掛金の拠出を一時的に停止することもできます。その場合は、利用する金融機関から「加入者資格喪失届」を取り寄せ、必要事項を記入したうえで返送します。拠出を停止している間は「運用指図者」として掛金の拠出を行わず、それまでに拠出した分の資産だけを運用していくこととなります。
ただし、掛金の拠出を停止したからといって、これまで積み立てた資金を引き出せるわけではないことには注意が必要です。また、所得控除のメリットが受けられなくなるなどのデメリットもあります。

iDeCoでは生涯積立ができる金額に限りがあります。積立をしなかった期間分の掛金を遡って拠出することもできませんので、掛金の拠出を停止する前によくご検討ください。

★iDeCoで毎月どのくらいの金額を積立て（拠出）したらよいのか
これからiDeCoを始める方、すでにiDeCoを活用しているけれど商品や金額の見直しを検討したい方、実際にiDeCoを活用している先輩が、毎月どのくらいの金額を積立て（拠出）しているのか気になりませんか？SBI証券のiDeCoサイトでは、先輩たちのiDeCo事情を公開しています！
受け取り金額は運用成果によって変わるので、将来のじぶんのために、じぶんに合った運用商品をしっかりと選びたいですよね。先輩たちがどのような運用をしているのか、また毎月どのくらいの金額を積立て（拠出）しているのか、さっそく見てみましょう！（見て学ぼう！先輩たちのiDeCo事情はこちら
（https://go.sbisec.co.jp/prd/ideco/about_learn_ms10.html）

iDeCoの拠出金額は、自分のライフプランと毎月の収支にあわせて確認するのがよいでしょう。iDeCoの掛金額は無理の無い金額を拠出することが大切です。まずは少額からiDeCoを始めてみて徐々に増やしていくのもよいかもしれません。
将来のための資産形成にiDeCoを積極的に活用しましょう。