コロナ禍による所謂「巣篭り現象」が発生し、動画配信サービス等を個々人が視聴する習慣がある程度の定着化。結果として日本の漫画やアニメといったコンテンツが世界的に人気化した。特に劇場アニメ「鬼滅の刃」の大ヒットはコンテンツ資産の価値が世界的に再評価される契機となり、2022年は年始からマイクロソフトによるアメリカ大手ゲーム企業アクティビジョン・ブリザードの買収発表(687億ドル)があった。有力コンテンツホルダーの業界再編の幕が上げられた年であった。

インターネット・ゲーム2023年は国内ゲーム企業を巻き込んだグローバル業界再編に注目
2022年はコンテンツの価値が再認識、海外大手IT企業による業界再編が本格化
2023年は国内ゲーム企業も巻き込みグローバル再編が加速か
2023年は国内ゲーム企業も巻き込んだグローバル再編の動向に注目したい。国内のゲーム企業は海外の大手IT企業に比べ歴史が長く、これまでは外資系資本と手を結ぶことは殆どなかった。しかし、足元のゲーム開発コストの高騰、Web3.0やメタバース、NFTなどの新技術への対応、グローバルでの販路の確保やグローバルでのマーケティングの必要性など課題が山積である。日本のゲーム企業のほとんどがオーナー企業であり、オーナー高齢化から後継者問題も今後は発生するとみる。潤沢なキャッシュを持ち、グローバルでの販売網を有する北米や中国の大手IT企業とのグローバル再編動向に注目の年になると考えている。
2023年はWeb3.0が株式市場のテーマとなるか
Web3.0への注目が高まっている。ブロックチェーンを中心とした技術的なパラダイムシフトが起きており、これまでの双方向なWeb2.0(TwitterやFacebookなどのSNSサービス等)から分散型で非中央集権的な価値観の変化に注目している。特にDAO(非中央集権自立組織)のようなWeb3.0の価値観に則ったオンラインコミュニティサービスには大きなビジネスポテンシャルがあるとみており、今後、新ビジネスモデルの創出する産業や企業に注目したい。

栗原 智也
SBI証券 企業調査部(インターネット・ゲーム、レジャー・アミューズメント担当 シニアアナリスト)
2000年みずほインベスターズ証券(現みずほ証券)に入社以降、株式リサーチアナリスト業務を開始。大手国内信託銀行のアナリスト等を経て2022年8月より現職。 20年以上に渡りゲーム業界を中心とした情報通信セクターを担当。直近ではメタバースやNFTなどのテーマ調査にも従事。日経ヴェリタスアナリストランキング(2022年)はゲーム・インターネット6位、レジャー・アミューズメント8位。
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