NISA2026年 オルカン+α の一歩進んだ分散投資とは?

2025年 オルカンを上回ったファンドは?

2025年の株式市場は、4月上旬にトランプ関税ショックによる大幅下落がありましたが、その後は反発上昇したため、多くの株式ファンドのパフォーマンスは総じて堅調となりました。

NISAで人気のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(愛称:オルカン)の年初からのパフォーマンスを見ると、年前半の6月までは株安と円高により、マイナス圏で推移していましたが、7月以降はプラスに転じて、11月末時点での11ヵ月リターンは18.13%となっています。
2025年初にオルカンに一括投資した方は、マイナスとなる期間が長くなってヤキモキしたのではないかと思います。
一方で、毎月一定額の積立投資をしている方は、マイナスとなる期間が短かったため、積立投資の有効性を実感されたのではないでしょうか。

そのオルカンを上回るリターンを獲得したインデックスファンドをチェックすると、金(ゴールド)ファンドや、日本や米国の半導体株に投資するファンド、宇宙関連株ファンド、アジア株ファンド、ドイツ株ファンドなどがオルカンを10%以上も上回る実績となりました。
日経平均株価への連動を目指す国内株ファンドもオルカンを約10%上回っており、国内株への投資も好調な年となりました。
他方で、米国株式(S&P500)に連動を目指すファンドは、約14%の上昇にとどまり、オルカンのリターンを下回っています。これは主にトランプ政策によって米国株式は上昇したものの円高ドル安となったことが影響したといえます。

オルカン投資家は資産配分をどうすべきか?

2026年もトランプ政権は貿易赤字削減と国内産業保護のためドル安誘導政策を志向すると考えられます。一般的に金や新興国株式はドル安局面で優位性を発揮する資産といえます。
国内株式において円高ドル安は企業業績にはマイナス要因となりますが、緩やかな円高ドル安局面で、インフレ定着による企業業績の拡大が続けば、2026年も国内株式は米国株式(円建て)を上回る可能性があると考えます。
オルカンにおける新興国株式の比率は10.8%、国内株式の比率は4.9%(2025年11月末)です。一方で、米国株式の比率は63.9%もあります。
2026年も米ドル安に備えて、新興国株式や国内株式、そして金のウエイトを高めるべきと考えます。

2025年は金を組み入れた一部のバランスファンドについては、オルカンよりも標準偏差(値動きの振れ幅)を抑えて、オルカンよりも高いリターンを獲得しました。分かりやすく言い換えると、効率よく増えたファンドといえます。
2026年午年(うまどし)は、ある程度まとまった資金でリスクを抑えた運用を目指す投資家にとっては、金を組み入れたバランスファンドが存在感を高めると予想します。

川上 雅人

川上 雅人
SBI証券 投資情報部 シニア・ファンドアナリスト(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)

慶應義塾大学卒業。中堅証券会社で国内株アナリスト、国内大手運用会社で18年間、商品企画・営業などを担当後、2020年よりファンドアナリストとして活動。2022年11月から現職。 最新の投資情報を発信する「投資情報メディア」やダイヤモンドZAIなどのマネー誌で投資信託や資産運用(NISAなど)の情報提供を行う。 趣味は野球観戦とランニング。

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