インターネット・ゲーム2025年は次世代機ゲームの発表・発売動向に注目

2024年は次世代機発表前の端境期ではあるが、コロナ禍を経てユーザーベースは拡大

2024年は発表が期待された任天堂の次世代機の発表も発売も現時点ではない(12月12日時点)。しかし、ニンテンドースイッチで約1億4,000万台、プレイステーション5で約6,500万台が普及。コロナ禍を経て所謂「巣篭り現象」によって拡大したゲーム人口や、旧作を中心にアフリカや南米などの新興諸国への販売拡大、ダウンロード販売等の購入方法の多様化により、概ねゲームメーカー各社の収益は順調に推移したとみている。

2025年は任天堂次世代機の発表と発売と詳細なスペックに注目

2025年は任天堂の次世代機の発表と発売にSBI証券では注目。現行のニンテンドースイッチは2017年3月に発売。2025年には9年目を迎える。ゲーム機のライフサイクルは基本的に5年という見方が多い中、これまで世界で発売されたゲーム機の中で最も長寿なゲーム機となった。任天堂からは24年度内での次世代機の発表をすることがアナウンスされている。ゲーム機のスペック自体も向上するとみるが、新しい遊びの提案を次世代機でも発表するものと予想している。グラスタイプのXR系コントローラー等の発表をSBI証券では想定しており、それに対応した3rdパーティのゲーム開発動向にも注目したい。

2025年のテーマとしてトレーディングカードゲームの動向に注目

近年「ポケモンカードゲーム」を筆頭に各社が発売するトレーディングカード(TCG)の販売モメンタムが良好である。2024年だけでも「ドラゴンボール カードゲーム」(2月発売)、「プロ野球カードゲーム ドリームオーダー」(4月発売)、「名探偵コナン トレーディングカードゲーム」(5月発売)、「ウルトラマンカードゲーム」(10月発売)が既に発売済み。今後も「ディズニー ロカルナ トレーディングカードゲーム」(2025年1月発売予定)、「ガンダムカードゲーム」(2025年発売予定)と有力タイトルの発売予定が続く。国内のTCG市場規模は足元で約3,000億円規模になっているとSBI証券では推測しており、2025年最も注目する商材分野となろう。

栗原 智也

栗原 智也
SBI証券 企業調査部長(インターネット・ゲーム、レジャー・アミューズメント担当 シニアアナリスト)

2000年みずほインベスターズ証券(現みずほ証券)に入社以降、株式リサーチアナリスト業務を開始。大手国内信託銀行のアナリスト等を経て2022年8月より現職。
20年以上に渡りゲーム業界を中心とした情報通信セクターを担当。直近ではメタバースやNFTなどのテーマ調査にも従事。
日経ヴェリタスアナリストランキング(2024年)はゲーム・インターネット6位、レジャー・アミューズメント5位。

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