CFD2024年相場の注目点

2023年の振り返り「2023年は株高序章の年!?」

2023年を振り返ってみると2つの大きな課題を乗り越えた年となりました。まずは、世界保健機関(WHO)が5月に新型コロナウィルスの「緊急事態宣言」終了を発表し、日本でもコロナを2類から5類に引き下げたことで、「コロナ克服の年」となりました。日本では円安効果の影響もありインバウンド需要が回復し、その経済効果はコロナ前を上回る見通しです。経済の回復から日経平均は33年ぶりの水準となり、史上最高値更新が視野に入ってきました。

また、米国ではインフレに苦戦していましたが、米連邦準備制度理事会(FRB)は、景気後退もやむを得ないという態度で政策金利を粛々と引き上げたことで、インフレを退治することに成功したと言っても良い状況となりました。景気は後退することなく、無事に軟着陸(ソフトランディング)し、NYダウはインフレを抑えながら史上最高値更新となりました。

明るい2023年だったと言いたいところですが懸念材料もあります。一つは戦争問題です。ウクライナとロシア、イスラエルとハマスの問題が解決しておらず、ひとつボタンを掛け違うと拡大していく可能性があります。もう一つは中国経済です。中国は不動産バブルの崩壊等により株式市場は右肩下がりの状態が続いています。今後が心配です。

とはいえ、2023年は日本株にとっては非常に明るい1年でした。日経平均は年初来から見れば現在約30%の上昇率で堅調な動きを見せた1年となっています。

2024年の展望「2024年は日本株史上最高値更新を目指すか」

2024年は世界同時株高になることが期待されます。まず、米国はインフレを退治しNYダウが史上最高値を更新しています。また2024年は米国大統領選挙の年となります。現職のバイデン大統領は再選を果たすために、大胆な景気刺激策を打ち出すことでしょう。

インフレを抑え始めてきた欧州でも更なる株高が期待されます。世界的に金融引き締めが終わりを迎え、それに伴い株式市場が上昇しやすい環境となってきました。一方で、日本は世界が金融引き締めを継続するなか、金融緩和を続けてきました。それに伴い2023年は円安による輸入品の上昇などから値上げラッシュにもなりました。デフレからインフレへの移行期となっています。賃金の上昇を伴う好循環インフレにシフトすることが可能となりそうです。そうなれば、2024年から始まる新NISA効果も重なり、株価は史上最高値の更新を目指すでしょう。

2024の注目のテーマ、「2024年は選挙の年!」

2024年のテーマは「日銀の金融政策」「新NISA」「米大統領選挙」の3つになります。まず、マイナス金利を継続している日銀の金融政策正常化の行方に注目が集まります。日本の物価上昇率が2%を優に超える状況が長期化するなか、賃上げ幅拡大などに伴い、YCCの撤廃やマイナス金利政策の解除といった正常化が視野に入ってきました。

日銀のマイナス金利解除を否定的にとらえる方がいますが、長く続いたデフレ時代が終わったという勝利宣言です。そうなれば、いよいよ欧米のように株価が毎年のように史上最高値を更新する時代に突入するでしょう。また、もう一つのテーマである「新NISA」スタートと相乗効果で株価上昇に繋がる期待も高まるでしょう。

最後の「米大統領選挙」も大きなテーマです。バイデン大統領は再選に向けての出馬表明を行っており、再選のために経済活性化の対策を打ち続けるでしょう。ただ、現職が有利とされる中、バイデン大統領の高齢化や健康問題などから混戦となることも想定されます。トランプ前大統領は共和党内での支持率はトップを独走しており、また、バイデンVSトランプの直接対決となった場合の世論調査では、トランプ氏が勝利するとの予測もあるようです。第三の候補者の出現も考えられ予断を許さない状況です。いずれにせよ、2024年は株式市場にとって希望に満ち満ちた1年になるでしょう。

小次郎講師

小次郎講師

岡山県出身。早稲田大学政経学部中退。約30年の外務員経験。


 ・小次郎講師投資塾塾長、手塚宏二事務所代表、投資の学校講師
 ・ラジオNIKKEI「小次郎講師のトレードラジオ講座」レギュラー


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