インターネット・ゲーム2024年は次世代ゲーム機の動向に注目

2023年は少なからず「巣篭り需要」の反動がみられた。一方でインバウンド需要が発生

2023年は5月から新型コロナ分類が5類へ移行。夏には中国人団体旅行の訪日解禁など世の中はコロナ明けムードとなった。一方で円安の進展などもあり、日本人は「安・近・短」をキーワードに日帰り圏内での国内旅行が増加したとみる。これまでの所謂「巣篭り消費」が相対的に減少し、ゲームや玩具などの販売へ少なからず影響が出たとSBI証券では考えている。一方でインバウンドが本格的に回復トレンドに入り、懐かしい「爆買い」風景を目にする機会も増加。エンタメ系の小売店やアミューズメント施設などの収益に貢献した。

2024年は任天堂の次世代機の発表と発売、ゲーム企業各社の開発状況に注目

2024年は任天堂の次世代機の発表と発売にSBI証券では注目している。現行のニンテンドースイッチは2017年3月に発売。2024年には8年目を迎える。全世界の累計販売台数は1億3,000万台を突破。これまでゲーム機のライフサイクルは基本的に5年という見方が多い中、異例の長寿ゲーム機となっただけに次世代機の動向に市場の注目も高い。ソニーのプレイステーションやマイクロソフトのXBOXシリーズとは違った、新しい遊びの提案を次世代機でも発表するものと予想している。グラスタイプのXR系コントローラー、通信機能を強化したもの等をSBI証券では想定しており、それに対応した3rdパーティのゲーム開発動向にも注目したい。

2024年はメタバースを活用したマネタイズサービスがテーマとなるか

Web3.0への注目が近年高まっているが。ここまでテスト的にβテストなどが行われてきたが、いよいよ2024年はメタバースを活用したマネタイズサービスを具体的に展開するエンタメ系企業が登場してくるとSBI証券では考えている。具体的にはタカラトミーの「ベイブレード」のメタバース展開、バンダイナムコの「ガンダムメタバース」などに注目している。

栗原 智也

栗原 智也
SBI証券 企業調査部(インターネット・ゲーム、レジャー・アミューズメント担当 シニアアナリスト)

2000年みずほインベスターズ証券(現みずほ証券)に入社以降、株式リサーチアナリスト業務を開始。大手国内信託銀行のアナリスト等を経て2022年8月より現職。 20年以上に渡りゲーム業界を中心とした情報通信セクターを担当。直近ではメタバースやNFTなどのテーマ調査にも従事。日経ヴェリタスアナリストランキング(2022年)はゲーム・インターネット6位、レジャー・アミューズメント8位。

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